奴隷と女と女たち

襲撃した村に囚われ奴隷となった一兵士の「俺」と、それを取り巻く女たちの愛憎劇。

つるよしの

12分 (6,936文字)
妄コン「復活」応募作。人間が、ふたたび、人として生きるために。

7 68

あらすじ

帝国軍の一兵士であるマルクは、ある夜、敵国の村を襲撃する。 しかし成功に思えた襲撃は失敗し、生きながらえたマルクはひとり囚われ、奴隷としての生を余儀なくされる。これまた生き残った村の女たちの憎悪を一身

感想・レビュー 4

終わりがないものほど

読了いたしましたので感想を失礼しますm(__)m 終わりがないというのは、わたしは恐怖を感じるものばかりだと思っていたのですが、きっとそうではないのですね。 この先、幸せが来て永遠に続く…… それ
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至高の愛とは

至高の愛とは、赦すことである。そう書物の中で読んだ記憶があります。 人を赦すということは本当に難しい。愛する人を亡くした悲しみさえ、癒えるまでには5年も、10年もかかるのに、ましてその人を殺めた人間を
ネタバレあり
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赤々と熱く、どす黒く燃え焦げる情念の火よ

最初の数行で物語の中へと引き込む、無駄なく鋭い描写はいつもながら見事です。 得体の知れない只中に放り込まれた語り手の、恐怖と苦痛に満ちた視点。 全てを奪われた怒りや嘆きを語り手にぶつける怒りや悲しみ
ネタバレあり
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