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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第24回 「誰か助けて!」というセリフを使って書こう

選考結果発表

今回は実力ある作品が非常に多く、大賞でもおかしくない作品が何十作品と並びました。「誰か助けて!」と心の底から叫ぶ事態とは? 誰にも言えない心の叫び、滅亡した世界で叫ぶ主人公など、孤独感を背景にした作品に良いものが多かったです。いつも以上に読み応えある作品が多かったため、今回は選評の対象作品を多めにさせていただきました。

大賞(賞金3万円+選評)1名

夢いっぱいのハーレクインの外にある現実を描いたかのようなストーリー。思い詰めて水族館をさ迷う主人公の心情がダイレクトに伝わってきて、読み手まで苦しくなります。夢のようなハッピーエンドではないけれど、行き詰った現状にほんの少しだけ風穴が開くラストが爽やかで、リアルに感じました。勇気をもらえる作品です。

準大賞(賞金2万円+選評)1名

王道な少女漫画展開が、キラキラネームの高校生という現代っぽいモチーフによって新鮮に読めます。「助けて」という台詞に深い意味合いを感じるクライマックスシーン。ラストでは「王子」と「姫」という名前がコンプレックスから大切な二人の秘密に変わっていきます。作者は言葉の持つ意味合いを大切にされているのだろう、と感じさせられました。

入賞(賞金1万円+選評)1名

ネタバレになってしまうので詳しくは語りませんが、ショートショートとしての完成度が非常に高い作品です。短い中でゾッとさせて、ほっとさせて、またゾッとさせて…と、読み手の感情を揺さぶって夢中にさせてくれます。ラストの1ページがお見事。

佳作

ネグレクトにより辛い目にあっている5歳の男の子。主人公の感じ方、母親への想いが短い中にぎゅっと詰め込まれ、とても恐ろしいホラーになっています。主人公の心のよりどころがチェシャ猫だった理由をもう少し知りたいと感じました。
突然世界が滅び、二人で過ごすことになった少年と少女。ビートルズの軽やかな曲が切なさを際立たせます。冒頭~中盤の展開の強引さや、筐体がなぜ再生できるのか(電池の寿命などに問題はなかったのか)など細かい設定の詰め方が惜しいなと感じました。
4ページという短さで、ストーリーもありませんが、ホラー映画の予告のように映像が浮かびます。カメラワークまで考えられており、小道具、隣人の声などすべてが緻密に計算されて作られています。
圧倒的な文章力で読ませる作品です。台詞使い、「誰か助けてください」の唐突さ、どれもが心に刺さります。さらりとした筆致で描かれる重い悲しみ、主人公の気持ちが一言も書いていないのにずしりと心に響く感覚が癖になる作品です。
地球人代表として宇宙人と交渉することになったのは、世界に憎しみしか抱いていないニートの青年で…。ショートショートの醍醐味を味わわせてくれる、ブラックなオチです。
青春の苦さと甘酸っぱさを存分に感じさせてくれる作品です。夢を持ちながら現実と戦う2人が等身大に描かれています。

優秀作品

スケジュール

■募集期間 2016年5月6日(金)11:00:00 ~ 2016年5月31日(火)23:59:59 ■結果発表 中間発表:なし 最終結果発表:2016年7月上旬

大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作数作品(選評)

募集内容

新作限定! 初心者大歓迎! 三行だけでも、中編小説でも、妄想を炸裂させた文章ならなんでも応募できるコンテスト、第24弾です。 今回のテーマは 「誰か助けて!」というセリフを使って書こう です。 作中のどこかに必ず「誰か助けて!」というセリフを入れた妄想を投稿してください。 口調や語尾などは変えても構いません。 ・目が覚めたら見知らぬ場所に閉じ込められていた! ・落とし穴に落ちた… ・別れた彼女がナイフを持って現れた! 登場人物を襲った危機! 何故こんなことに?助けを呼ぶ声は届くのでしょうか。 あなたの妄想をぜひ投稿してください。お待ちしています! 上位3作品には賞金+編集部からの選評! また、上位30作品を結果発表ページでご紹介します。特に優秀な作品には、選評をつけさせていただきます。

応募要項

・公開状態の新作(募集期間内に新規投稿された作品) ・分量は100文字(三行程度)~10000文字 ※上記2項目に沿っていない作品は選考外となります。 ※完結していなくても構いませんが、選考において締め切り時点での完成度も評価の対象となります。

応募条件

・シリーズ設定されている作品も、エントリーされた話のみが対象となります。 ・E★エブリスタ上での有料作品・無料作品のどちらでも応募可能です。 ・エブリスタ内の公式イベントや、他サイト等の文学賞に応募中の作品・過去に応募し受賞した作品は選考対象外とします。 ・応募締切り後の作品編集可。 ※ただし、審査は、締め切り時点2016年5月31日(火)23:59:59のデータで行います。

次回予告

次回の妄想コンテストは今回と平行する形で2016年5月18日(水)より開催いたします。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト