K・つきひと

殺人鬼に追われてるような緊迫感

捻じ曲がった愛ほど怖いものはない。冒頭から痛々しい様子を覗かせた男は、自身の苦痛より愛すべきものを守ることに徹した。通話越しで伝える想い。そして彼女の安否を願い、最後に目にしたものに、彼は何を思ったの
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K・つきひと

六年の想いはサクラのように艶やかに。

稀有な出来事で始まる小さな物語。悪態をつきながらも、何となく誰かと話がしたくて通い続けた六年間。儚く散ってゆく桜の花びらを背景に、互いの未来を想うエールを感じました。立ち止まってなんかいられない。
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K・つきひと

雰囲気いっぱいの時代恋情。

たった四ページに深い物語が詰まっていました。自身の恋心を取るか、もしくは人の道を通すかで揺れ動く彼の様子がとても切なくて、物語を〆る夕陽がやけに心に染みました。こんな恋だってある。
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K・つきひと

読むと清々しい気持ちになれる作品

解りそうで、意外に解らないのが自分の本当の気持ち。疎遠ながらも一番自分の事を見ていてくれた叔母の元を何となく訪れ、そこで迷わず自分が一番聞きたかった答えを導いてくれた様子に、思わず口許が綻びました。こ
ネタバレあり
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K・つきひと

気付けばラストまで読まされていました。

失礼ながら人生に希望を失った事が無い読者で申し訳無いながらも、でも、だからこそ作中の主人公が、まるで細い糸を手繰るようにギリギリで生きている様子から終始目が離せなかったです。あとラスト、まるで赤子が二
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K・つきひと

見せて貰いました。

雪道で遭難しかけた折りに突如遭遇した得体の知れないものですが、関わればただでは済まないであろう危険な状況が文章越しに伝わって来ました。途中一区切りついて“終わったのかな?”と思ったら、たった7000文
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K・つきひと

上等な絵本を読んだ後のような満足感。

この短いお話の中で、猫と狐の人柄(人じゃないけど)や街を賑わす事件の細かな説明、さらにアクションシーンまで堪能しました。よくよく考えるとけっこう猟奇的なお話ながらも、しかしほんわかあやかしの世界観にき
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K・つきひと

美しき昭和の価値観

女性から男性に告白する行為を『はしたない』とする価値観になんだか感動しました。今は女性に清潔感を求める行為にもモラハラと攻められる時代なのに。昭和の価値観ってやはり美しいと思いました。
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K・つきひと

果たされた約束

一目惚れから奇跡の進展。意中の人と三日間を共に過ごせた感激は、その後諦めずに七年もずっと同じ場所に通った事も、一途な彼にとってはごく自然な流れなのかも知れません。拝読中つい彼の心中と重ねてしまったので
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この作品は非公開になりました

K・つきひと

酷暑にちょっと涼しくなれるお話

別に、血塗れの白装束の女や、怨念渦巻くポルターガイストが出てくる訳では無い。でも恐い。 軽く丁寧な語り口で進める回想録は、まるでたまたま知人に聞かされた体験談のようで逆にリアル。一人になった時にふと思
K・つきひと

読むと元気になれるお話(色々と)

人に言えないコンプレックスが多少なりとも男性はあるものだけど、しかし女性側にもまさかの切実な悩みがありました。体験至上主義とも言うべきか、手にした新兵器を引っ提げてアレコレと挑戦しつつ最後に答えに辿り
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K・つきひと

完成度の高い作品

面白かったです。冒頭の襲われた場面からその理由、そして事件が起こった経緯からその原因と推理への流れ。あと一番良かったのが亮二と優の人間関係。無鉄砲ながらに、でもその行動を起こした動機はどことなく憎めな
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K・つきひと

タイトルに共感

触れたいけどそこへ踏み込む事への躊躇い、もどかしさが読んでいて胸をくすぐりました。アブノーマルな関係ではあるけれど、でもある意味穢れの無い純愛と言うか美しさまで伝わって来ました。誰もが経験する淡い過去
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この作品は非公開になりました

K・つきひと

梅雨時らしくしっとりとした素敵なお話。

人と良好な関係を保つには適切な距離感がある。それは想い人に対しても同じで、もう少し近付きたい。でもそれをすると……込み上げる気持ちと不安に葛藤してあれこれと気を回した挙げ句、でもどっしりと構えているの
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K・つきひと

物悲しくもどこか天光が射すような読後感

通常は目を背けそうなこのテーマに、女性ながら真っ向勝負で挑む筆者様の度胸に感銘を覚えます。遺骨を崇めながら生前の故人への想いを忍ばせるのが日本の一般的な所ですが、でもチベットで行われる散骨に似たこの儀
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K・つきひと
読めば読むほどじわじわ来ます。四コマの冒頭は必ず三人の場面から始まるのですね(あそこが特に口元が緩みますw)筆者さまのどこか真面目な人柄も垣間見えたりして……
K・つきひと
読み終えてからふと気が付いて、ついイベントのテーマを読み返しました。一見不実なテーマながらも、しかしこんなラストに変えてしまう途次さんに優しさを垣間見たような気がしました。
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K・つきひと
男子読者ゆえに、つい巽目線で物語に入り込んでしまいました。『たまたま恩師の娘だったから』しかし作中で彼が結に尽くす様子を見る限りでは、こんな在り来たりの動機では無かったように感じました。その衝動に走る
ネタバレあり
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K・つきひと
一応ハッピーエンド?なので読後感良かったです。途中隣人と戯れる場面とか、常識人ほど心臓が飛び出るほどハラハラさせられる筈。でもこの作風こそが黒ヒダ作品の真骨頂。実は違う側面でもヒロインを見ていたのです
ネタバレあり
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K・つきひと
本当に良作。読みながらニヤニヤしてました。『連絡する勇気も無かった』『嫌われたらどうしよう』互いを意識しながらも、しかしなかなか踏み込めず、だけど視線も反らせず、甘く揺れ動く二人がとてもよく表現出来て
ネタバレあり
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K・つきひと
油絵の世界には明るくないのですが、でも読み進める毎に、いつしかその世界観に浸っていました。とある事がきっかけで筆が止まってしまった少女が、再び筆を取ろうと長く葛藤してやっと見付けた模写体(もっといい言
ネタバレあり
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K・つきひと
舞台は実在する自殺の名所。場所が場所だけに想像力を働かせて読み進めていたのですが、電話ボックス積み上げられている10円玉とか、ここが命を繋ぎ止める最後の境界線とか、室内から望む友人が手を振るジェスチャ
ネタバレあり
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K・つきひと
人は皆、満たされない欲求に苦しみながら、そしらぬ顔をして日常を過ごしている。そして些細な事がきっかけで、まるで堰を切ったように思うがままに暴走した末に暴落していく家族達。 胸を痛めながらも、鮮明に描か
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K・つきひと
失われていく記憶に抗うように、離れた恋人の為に必死に想いを綴る彼がとても切なくて、同時にこれを土佐弁で織り成す二人の様子がとても心に響きました。良作。
ネタバレあり
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K・つきひと
読み終えてレビューを書こうと表紙に戻って目にしたタグ『大人の恋』に苦笑しました。どこが?こんな大人の恋は嫌だw でも不思議と嫌悪感を感じさせない作品でした。身元を隠しながらもポッカリ空いた心の隙間を埋
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K・つきひと
思わせぶりな態度もここまで来ると悪魔を彷彿させます。意図があったかそれとも無かったのか、でも、その見事な手腕で彼女を素敵な女性へと変貌させた事に感服致しました。ほのぼのな読後感がとってもGood♪
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K・つきひと
完読後、お話の舞台となった西洋型式の地下室と、おどろおどろしい昆虫標本、そして壁から突き出た不気味な女神像の説明を、まるでハンニバ〇レクター博士のような淡々とした語り口でスウっと脳内に入ってきたものと
ネタバレあり
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この作品は非公開になりました

K・つきひと
このホラー好きです。オチに彼女の優しさが垣間見えたような気がして。グロいけど何故かウルッとするお話。グロウル。
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K・つきひと
読み終えて、思ってたより深いテーマを突きつけられて感銘を覚えました。メディア等でよく女性の悩みで取り上げられる問題ですが、実は男性側だって深刻な悩み。 二人の愛の証。もしくは自分達が生きた標を後生に残
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