北沢あたる
人生において、成功と挫折の両方を経験した主人公の再生の物語です。 父親を殺し、自分も死ぬつもりで帰って来た故郷で、主人公は「生きる」意味を再認識します。 登場人物の福岡弁の語り口が心地いいです。 私も、上京したての頃、福岡出身の友達が出来、その子の実家に遊びに行ったことがありました。まったりとした話し方に、人の優しさが感じられる方言ですよね。羨ましいです。(私は北関東の出身なので訛りが中途半端なのです)「片付ける」を「なおす」って言ってたなぁ。白いカラスがいるとか、懐かしいです。 絶望の淵にいる主人公が、思い出の味に再会し、最後は希望を見つける姿に、良かったと安堵しました。 ○○の半分→半分の
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北沢あたる
、縄の離島を舞台にした過去と現代の物語。現代を生きる高校生・櫂と、18年前、櫂の父親・洋平の高校時代の2つの視点から成っています。 小説スクール選出作品として、私はこの作品を各課題(3回)ごとに冒頭から読み直しました。スクールが行われるごとに、頭を悩ませて修正を重ねっていった努力が物語に表れていると思います。完結お疲れ様でした。 この物語を読んでまず思うことは、情景描写の美しさです。空の色、土地独特の植物。モデルにした町の様子も調べて書き込んだのかな?本人にお会いした時に、「沖縄の出身ですか?」と訊ねた程です(笑) 物語の内容は、話の主人公・櫂の中には彼の父親である洋平の意識が入っていて、当時
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見る人によってその姿が異なる不思議な女の子・小町ちゃんを中心とした女の子4人組の、友情ストーリー。 物語は4人の女の子それぞれの視点から描かれていて、章が変わる度にがらりと変わった語り口を楽しめます。 登場人物が、個々に抱える悩みがあり、そのコンプレックスを反映する様に、小町ちゃんが彼女達の目に映る。とても面白い設定です。 思春期ゆえの狭い世界が全ての学生時代。 小町ちゃんが中心となって、それぞれの心の傷を癒していく様子は、自分が経験した高校生の時の甘酸っぱい思い出を蘇らせてくれます。 女の子達の感情の揺れ動きや、会話が上手く、小町ちゃんのセリフが心に沁みる分、もっと状況の描き込みあっ
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SNSに集まった匿名のランサーズ。それぞれのスキルを駆使して、裏社会にはびこる悪に立ち向かう。 主人公の一人である透は、女装がスキルのランサーズの一員で、依頼を受け、女性として現場に潜入する。彼は二年前に起きた立てこもり事件により、姉を亡くすという悲しい過去を持っていた。女装をすることで、自分の中に姉の姿を見つけ、姉の光として別の人格を生きているような感覚を得ている。 物語は、過去と現在進行形の二つの事件を中心に展開していきます。 違法風俗店で働かされている少女達の真相を追う女刑事の辰巳と、立てこもり事件で偶然その場に居合わせ、自分の失言により、未来ある少女の命が失われてしまったと後悔の
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高級ホテルを舞台に展開するレストランに、偶然居合わせた3組が織りなす奇跡の物語。それぞれのテーブルの乾杯から始まり、回想を経て、3組が融合していきます。 私が好きなのは定年を迎えた救命士夫婦で、娘達の招待で食事を楽しんでいるのですが、終始穏やかで2人のお互いを思い合っている雰囲気が伝わり、ほっこりしました。 あとがきに「ウソのような偶然が折り重なるつながりが書きたかった」とありますが、物語が進むに連れて、「え?ここも繋がってるの?」と思うような怒涛の偶然が押し寄せて来ます。人それぞれに様々な事情はあるけれど、家族って大事だよね。お互い想い合うって素敵だよね。そんなメッセージを感じました。
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まだ大人になりきれていない少女の頃は、 官能的な世界に興味がありつつも、 頭の中ではそんな事を考えるのは、 イケナイと罪の意識が芽生えます。 避暑地、古い別荘、油絵の具の匂い、2人だけの空間。 少女の日常からかけ離れたものが、 彼女の心を開放するきっかけになったのでしょうか? 妖艶な画家との、ひと夏の思い出、 最後のページにまた彼にとっても少女は___と、 切なさが残りました( ;∀;) 表紙が額に入った少女なのも粋ですね。 短いながらも濃厚なエロチシズムを堪能しました(*ノωノ)
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不快度数MAXな真夏の電車に居合わせた3人の3者3様な憂鬱。 通勤ラッシュあるあるなのかな?と思いきや、その3人を狙っている謎の人物が!? まさかの偶然が重なり、第4の人物が登場したことで、 収束に向かうと思ったら、またまた新たな影が登場Σ(゚Д゚) 「その人物の後ろには、男の行動を阻止しようとする柔道部のJKがいて___そのまた後ろには……」 エンドレスに新たに人物が追加されていくような展開を、 勝手に妄想してしまいました(;'∀') 私にとっては、真夏の電車、隣のワキガンテがある意味一番恐怖かもしれません(笑) (ノД`)・゜・。
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青い空に照り付ける太陽。 飛び散る水飛沫、プールの塩素の匂い。 あの独特な匂い、好きだったなぁ。 屋外だと水面が光を反射して、ゆらゆら綺麗なんですよね。懐かしい(∩´∀`)∩ 2人だけの共同作業で縮まる距離と、初めて気付く恋心。 これから始まる夏休みが楽しくなること間違いなし! 期待を含んだ終わり方が微笑ましくて、羨ましくもありました。 ちなみ私の小学校は、田舎だったせいか夏休みになると、 プールにマス(川魚)を放して、素手で掴み取る謎の恒例行事、 「マスの掴み取り大会」がありました(。-`ω-) 残念ながら素敵な恋は生まれませんでしたが、当時を思い出しました。(鯉で) 何気ない1日が、
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音色を聴くと人間が魚に見えてしまう……島に伝わる幻の楽器にまつわるオカルト的なホラーかと思いきや、昔、島に復讐を誓った少年(現在では70代の末期がん患者)の怨念が島を沈めたり、最終的には呪いの島がゲームになっていたり。 2、3転する事実に、「そう来るのか!」と最後まで驚かされました。 島の歴史が詳細に設定されていて、リアリティがあります。名前の語呂遊び等も含めて、練って作られた作品なのだなぁと作者様の思いが感じられました。 私の名前を変換するとしたら、 北→南 沢→川 あたる→ラム でしょうか?(なんかA●女優みたいな名前だな(゚Д゚)ノ) あとがきの情報源・ウェキペディアで、ちょっと
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幼い頃の出会いから、成長してからの再会。 亡くなった祖母が繋げてくれた縁なのだろうか? 恋に発展する予感___からの、まさかのラスト! えぇっ!Σ(・ω・ノ)ノ! と思いつつも、最後のしゅうの一言に、胸が苦しくなりました。
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北沢あたる
【海の月】 僕は夜のパトロールをする。夏の終わりの海はもの寂しい。浜辺に降りると、海岸通りに並ぶ電灯の光も届かない。暗闇の中を僕は歩いていく。 流木が転がる砂浜の端に、花火の燃えカスが散らばっていた。そのままにして帰ってしまったのだろう。お盆を過ぎてからは、遊泳地区のこの辺りもだいぶ客は減っていたけれど、まだ夏の余韻を楽しみたい人達もいるのだ。 水を張ったバケツの中に、燃え尽きた花火のゴミを放り込む。火薬の匂いが鼻につき、もうすぐ夏が終わるのだと改めて思う。 打ち寄せる波の音以外は何も聞こえない。静寂がここにはある。 見上げれば、夜空に満天の星とぽっかり浮かぶ月。 『あの子にまた会え
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北沢あたる
非常に美しい文章でした。 ミズキの描く絵が頭の中に広がり、絵本を眺めている様な気分になりました。 ラストの2章は物語に引き込まれ、ページを捲る指先が止まりませんでした。 偶然が巡り逢せた再会。 「自分は自分でいいんだ」という、マイノリティに苦しむ人々に寄り添う、作者様の思いが感じられる温かい作品でした。
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北沢あたる
(応援)「メア」とは、異形の影を持つ者。異形の影も、個々によって異なり、形は主に、ギリシャ神話や古代文明に登場する半獣や獣。 「影」を主としたスペックを持つ人々たちにも、「魔使い」と呼ばれる影を具現化出来る能力や、「影切り」と呼ばれる影で造られた剣で、影を絶つことの出来る能力。 更に、メアを鎧のように体に纏える能力や、黎明界と呼ばれる影の向う側にある世界に行き来出来る能力など、多種多様。 「影」という1つのものから、緻密に考えられたその能力に脱帽しました。物語の中で悪役になるのでしょうか?宗教団体「影の救い手」の教祖・影光が鋼に圧倒的な力を見せつける場面では、緊迫感のある描写力に手
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北沢あたる
(応援)重い病を患い、死の淵を彷徨っている少女と、中小企業に勤めるうだつの上がらない中年男。交互の視点から始まる物語は、「あの世」と思われる不思議な空間と現実世界が舞台。 一見、何の関わりもないように見える二人がどのようにして出会うのか?ドキドキしながら読み進みました。 登場人物の掛け合いもテンポが良く、コミカルな部分もあり、それでいて、主人公の1人である貝原さんが墓参りに行く場面や、エピローグでは思わずホロリとさせられました。 40を過ぎて、恋愛をした事のない貝原さんは、典型的なマダオ(まるで駄目な男)。いい年して夢を諦めきれずに駅前で自作の歌を熱唱するわ、お見合いパーティーに行
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北沢あたる
応援特典も含めて、拝読いたしました! 不器用でひたむきで、一途に相手を思い続ける主人公の2人。 想い合っていながらも、相手が従兄だとなかなか想いを打ち明けられない2人をやきもきしながら、結ばれた時は「あぁ、よかった」と思いながら、見守っていましたが、まさか、腹違いの兄妹だったとは(ノД`)・゜・。 隼人の母親に憤りを感じる場面もありましたが、2人の過ごした日々が長くて濃かった分、(冒頭から2人が結ばれないとわかっていても)いつかは禁忌を乗り越えて一緒にいてほしいと願わずにはいられません。 物語の場面場面に出てくる月が、優しく2人を見守っているようで、いいですね。 あぁ、私に
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北沢あたる
ゆっくりと流れる物語の中で、主人公・多絵の心の揺れ動きが丁寧に描写されていました。 初めて経験する恋や、育ての親に対する想い、そして自分の中に隠した本当の気持ち。 風邪をひいた早田さんの部屋を多絵が訪れる場面では、多絵の激しい想いが波立ち、ぐっと物語に引き込まれていました。(T^T) 実る恋ではなかったけれど、前を向くきっかけを作った出逢いならば、切ないけれどよかったと思える優しい物語でした。
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エブリスタでは、アクション×ファンタジーは、コミカライズを意識した話が多い気がしますが、こちらの作品は前のレビューの方も書かれていたように、小説を読んだような読み応えがありました。 主人公の祭の主観と三人称が章ごとに入れ替わるのに、違和感なく読み進められるのは、作者様の力量のなせる技だと思います。 個人的には、祭が語り手の方が感情移入しやすかったです。(^-^) 特にタクシーに乗っていた祭が烏たちに襲われる場面は、自分も同乗しているかのような臨場感でした。 これから始まる物語への入り口のようなラスト、特殊な技を持つキャラクターたちはチームになるのか否か? 獅子雄ともまだ一悶
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ノリアキラさんの作品は以前、「港町、古都」のイベントでも拝読させていただきました。 その時代に入り込んだような臨場感は相変わらず。 「桜のはなびら」にもひとひねりあるのも凄い! 個人的には、作品のシリアス度とあとがきのハイテンションのギャップも好きです(*^^*) 勉強不足なもので、私、内村鑑三先生を知りませんでしたm(__)mウェキ●ディアから勉強します!
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「なんじゃこりゃあぁぁ!!」Σ(-∀-;) ミステリーのカテゴライズで、脱力系主人公の淡々とした語り口から始まったので、てっきりシリアスな話かと。 桜の化身の登場で、雰囲気ががらりと変わりました。 二人(?)の会話が漫才の掛け合いのようでテンポがよく、随所に散りばめられた笑いのセンスが光ります。 果たして母は何者なのか?続きが知りたいです。 「あたる」としては、ヌクミ…いや、「錯乱坊」の存在がが気になる所です(^-^)
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物語から春風が吹き抜けてくるような温かさがあります。 八重桜は普通の桜(ソメイヨシノとか)と比べるとピンク色が濃くて、華やかですよね。桜の女王という感じがします(^-^) 天国にいるママに見守られて、八重ちゃんはすくすくと成長していくのでしょう。 じんわりと愛と優しさが心に沁みる作品でした(*´ー`*)ホッコリ
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北沢あたる
死期の迫った妻へ桜を届けたい夫婦愛の話かと思ったら、最後にシックスセンス的などんでん返し! コインのマジックも最後に繋がっているとは……100円玉の裏って、そういえば桜だΣ(-∀-;) お互いに想い合う夫婦愛にほろりとし、ラストには驚きもあり、2度楽しめる作品でした(^-^)
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北沢あたる
三角関係による殺人___だけでは終わらず、次から次へと展開する殺人の連鎖。 愛でる者を幸せにしてくれるはずの桜が、恐怖を煽るキーポイントになっているのもいいですね。 「ギフト」と聞くと、温かいもの、貰ったら嬉しいものと思っていましたが、その概念が覆された作品でした。
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北沢あたる
弟が無垢な分、兄の良心が苛まれる。 才能のある弟に嫉妬し、その存在すら疎ましく思う。 けれど2人の体を流れる血が共鳴している。 兄の心理描写が繊細に描かれていて、ハッピーエンドではないけれど、美しいラストでした。 物語とは、関係ありませんが、表紙も素敵ですね(^-^)鍵盤の上に散ったバラの花びらが、哀しいラストを示してあるように思えます。
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北沢あたる
面白かったです! がっつり悪夢に絡めた作品で、作者さんの狙い通り、コマ割りカットで動くキャラクターが浮かびました。 CG張りのアクションでアニメーションもいいかもしれません。 読み切りと言わず、コンビを組んだ二人のその後も描いてほしいです(・∀・)ノ
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北沢あたる
毒々しい夢にうなされている父。 現実の世界が悪夢と感じている家族。 実際に作者さんが過ごしている現実というのには、衝撃で複雑な気持ちになりました(ノ_・,) 作品を発信することで作者さんの心が少しでも軽くなるようにと願います。
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北沢あたる
短いページ数の中に、事件の発生から解決まで、ギュッと中身の詰まった読みごたえのある作品でした(^-^) 文中にある弟子たちの会話、結構ぐさりとくるものがありました(^^; どんなティーパーティーが開かれていたのか覗きたいですね。怖いけど…… 最後に、あとがきに書かれてた謎解きの答え、解りました♪「アナグラム」!q(^-^q)ジャナイカシラ?
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