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伊崎けんたろう a.k.a 13kidさん [「妄想コンテスト作品集」へのレビュー]
2018/5/5
サークルから伺いました。よろしくお願いします。

失踪した父親の残した土地が区画整理に遭うと言うことで、興味本位からその土地を訪れることに。ノスタルジックなその風景から現れたあどけない笑顔を浮かべた子供たち。
しばらく遊んでいるうちに夕方となり、仲良くなった子から「一緒にご飯食べよう」と誘われ、ここに今晩泊まっていけばと誘われ、いつしか区画整理に反対したい自分の思いが芽生えます。

奇妙な街、人の良すぎる人々、ここはもしかしたら、というものがふつふつと漂い、結末を読んだ際「うん、そうだよなあ」と感じながら。
目が覚めた方がそりゃあ幸せかも知れないけれど、このままずっと眠らせておくのも幸せかも、と考えたりするのです。

生きている上で人はなにかしらの『区画』にいて、整理されることもしばしば。
恋も、結婚も、妊娠も、離婚も、離職も、解雇も、失踪も、そのとき起きた際その人は別の『区画』に移動なり、整理なりを強いられていく。
望んでその『区画』にいけるものならたとえ夢路であろうと整理されることを阻むでしょう。その裏に恐ろしい現実が漂っていたとしても。

『EDEN』楽園とは何なのか? 

ホラーとしての怖さより、幸せとは、とふと思ったときにこみ上げる喪うことに対しての怖さを強く感じました。
物語の最後、その笑顔を奪った先にどんな幸せと不幸せが漂うものか、考えを膨らますのも一興でした。

ありがとうございます。
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