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◇ #2




龍郎は落ち着いていて、探知機の操作をユンファにゆっくり丁寧に教えると、


「何かあったらいつでも呼んで下さい」


そう言うと

玄関入り口に立っていた穂積ちゃんに寄り添うと、耳打ちして何かを伝えて


「じゃ」


と、軽やかに去っていった




「……」


頭に血がのぼってる僕



「じゃ、戻ろうぜ」


ユンファがそう言っても、イチミリだって微動だにしない僕



「ソンミン?」


「先に行ってて。後からすぐに戻るから」


何だか棒読みみたいに言葉に感情がなくなった




「あー、うん」

イクちゃんとユンファは顔を見合わせると、探知機を弄りながら二人でキャッキャと去っていった





残されたのは、怒れる僕と



微妙な顔をした穂積ちゃん、だけだ(当たり前)




「……」


「……」


気味が悪いくらいの沈黙

こんな廊下でつったってるのも危険で(僕は一応有名人なわけで)


「入っていい?」

そうぶっきらぼうに言うと


「う、……ん」


躊躇した返事がかえってきた



ナニ!?


入ったらダメなわけ!?


てか、



嫌なわけ!?

2




あー、何だ?

なんだってこんなに腹がたつの!

僕は乱暴に扉を開くと、間に挟まってた穂積ちゃんを中に押し込んだ


「……」


怒れる僕のピリッと感が部屋中に行き届く


狭いからね


「……」













「さっき何て言われたの」

「えっ」


「さっき、龍郎に何か言われてたでしょ」




気になって気になって仕方ない


「何の話してたの?」

3



「……特に」


僕から目を反らす穂積ちゃん


あからさまに何かある!


「言えないの?」

もう自分が止められない



「……な、何で怒ってるの?」


は?



何で?












何で……だろ

4




「怒ってない」


どう見たって怒ってて

取り繕う余裕もない僕



確かに、このムカつきは事実だけれど。





何でだろう

5




「……ごめんなさい。


私が勝手なことばっかりしてるから」


しゅん、として話す穂積ちゃん










「郁美が皆と一緒に住んでるの







ばれちゃった」



「……」












……はい?

6




「ナニソレ」




「だから、龍郎に……



さっき、「やっぱり上の部屋、つながってるんだろ?」……って」




「……」



なんだそれ……




「そんなこと?」


それだけ?

7