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第1話

関西地方で夜の仕事の経験から裏側を書いていきます。

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夜の世界に踏み入れた。

単純なキッカケで夜の世界に足を踏み入れてしまった…。

30歳(当時)、男、職業某上場企業

上場企業で働いていたとは言え、一番下っ端なので給料はめちゃくちゃ安かった…。手取りで17万~18万。家賃や光熱費、携帯などの支払いをするとほとんど手元に残らず。20代の頃はそれでもそれなりに楽しかったが、いよいよ30代を迎えて転職を考えている時期だった。

しかし、思うように仕事が見つからず、また1から仕事の環境を変える事にも多少なりの怖さがあった。

そんなある日、ランチを食べに入った喫茶店でスポーツ新聞を読んでいると三行広告?求人?に「デリヘルドライバー募集!」と言うのを見つけた。

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それまで全く夜の世界は知らず、働いた事も無ければあまり遊んだ事も無かった。イメージ的に怖い人が経営していて女の子は借金まみれで返済のために仕事をしている…。こんなイメージしか無かった。

しかし、財布の中はほとんどカラに近く給料日まで二週間近くもあったし、とりあえず面接だけでもしてみようと思い、番号と店名を控え、その日の夜に電話をしてみた。

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「プルルッ、プルルッ、はい!お電話ありがとうございます!○○でございます!」

威勢の良い男性の声である。

俺「あ、客じゃなく新聞の求人募集を見てお電話したのですが…?」

男「あーはいはい!今から面接来れますか?」

俺「え?今からですか?」

男「はい、今人手が足りんから今から面接来て頂けませんか?」

俺「わかりました」

男「じゃあ住所が○○○ー…のコンビニ前に来てください。到着しましたら迎えにいきます。」

俺「わかりました。ありがとうございます」

男「では後ほど!…ツーツーツー」

面接決定である。




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それから急いで準備を済ませて家を出た。

面接なのでとりあえずスーツを着用し、履歴書も急いで書いて電話を切ってから一時間後には指定された場所に到着。

余談ですが、デリヘルの面接はほとんどが最初は事務所を教えてくれません。面接と見せかけて事務所をつきとめる輩がいるので防犯対策だと思います。待ち合わせしてそこから事務所に向かうか、もしくはそのまま車の中で面接となります。

到着の電話を入れ、10分位したところでノーネクタイでスーツ、胸元はボタンを開け、金のネックレスを首に巻いた男性がこちらに近づいてきた。

(うわぁ…まんまやんけ…。)

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男「面接の人?」

俺「はいっ!よろしくお願いします!」

男「ほな事務所行こか!」

歩いて5分程で事務所がある雑居ビルに到着。お世辞にもキレイとは言えない建物である。

エレベーターを上がるとすぐ扉があり、扉を開けると事務所のようである。

(扉開けた途端怖い人が沢山居たらどないしよ…イカつい神棚とかあらへんやろか…)

俺の不安などお構いなしに男は扉を威勢よく開けた。

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扉を開けると想像していた場所とは全く違った。

事務所内には怖い人どころかオタクっぽい男が一人パソコンの前にいるだけ。勿論神棚などもない。

事務所は10畳位の広さでメインとなるパソコンの他、サブ的なパソコンが10台位並んでおり、10台位のパソコンは勝手に画面が動いていた。

後でわかる話だが、10台位のパソコンは風俗情報サイトの更新を定期的に行う物らしい。プログラムを組み、勝手に更新してくれるようにしているものだった。

神棚も無く、怖い人も居なくて少し安心したが、迎えに来た人はまんまあちらの方である。

男「じゃあ面接しよか!」

一気に緊張が走り人生初の夜の世界の面接が始まった。

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面接の内容は自分の車の車種、経験、道をどれ位知っているか?入れる時間と日数などを聞かれ雇用の条件が決まった。

仕事内容はコンパニオンの送迎(お客様の元へお連れしたり、通勤時に送迎する)、当日送迎したコンパニオンから預かった売上金の管理などが主であった。

・時給900円(最初の1ヶ月は研修につき800円)

・20時~3時までの週3勤務

・ガソリン代金は1キロ走る毎に10円


「じゃあ今からいける?」

と言われてあれよあれよと雇用が決まってしまい早速勤務する事になった。

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