我がガラテアに望む

どんなに美しくたって、動いていちゃいけないんだ。

篠藤 ユウ

7分 (4,173文字)

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あらすじ

神話のピグマリオンは、理想の女として一つの石像を作り上げ、それを溺愛した。 その愛は神に認められ、石像は命を得た、が。 俺にはとても理解できない。 なぜ愛する人に、動いてほしいなんて思ったのか。 …

感想・レビュー 4

ピグマリオンの失望

ピグマリオンは、ガラテアに命が吹き込まれた時、違和感を感じたかもしれませんね。こんなはずじゃなかったと。 他の作品もそうですが、作者さんの空気感が素晴らしい。
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情景の描写が良かったです。主人公の心理描写も巧みに表現されていて、引き込まれました。 良い作品に出会えました。
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A.I.やヴァーチャル・アイドル等、実体の無い者が精神の真似事をし寵愛を受ける昨今、魂不在の彫像にしか持ち得ない無機質を欲す背徳の愛の物語は狂気的だけど美しささえ感じます。この短編はピグマリオンが己の
ネタバレあり
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