リズムのある文体が非常に読みやすく、長すぎるページ数のマイナス点を補っていた。
ソーシャルゲームをテーマにしたことはエブリスタ発の作品として好印象だし、何より、設定やキャラが良いので、地の文まで楽しめる。
会話にもコメディセンスも感じる。スラスラ読めたのは非常に好印象。
オチのつけ方、リアルとバーチャルリアルの対比など、まだ練りようがありそう。さらに完成度が高まれば、とても“売れ線”の作品として即戦力が期待できそうだ!
一旦終わりかけたオンラインゲームが、運営会社が変わってサービスを継続、そこに大きな謎と陰謀が見えてくるという設定が、物語に独特の終末感を与えており、それがこの作品の大きな魅力となっている。 またゲーム世界と現実世界とが微妙にからみ合いながら展開していく物語構成が巧みで、そこに作者のずばぬけた表現力と構成力を感じた。 視覚的にも楽しいシーンが数多くあり、ぜひコミック化したい作品である。
作品を拝読し、ネット動画での可能性を見出せたらと思い、この作品を選出した。
受賞の理由としては、普段携帯ゲームはテトリスや麻雀しかやらない40代中間管理職の私が、まったく理解できなかった作品という点。
これは逆説的にゲームの世界やネットの世界では、非常にビジネスの可能性が高いのではないかと思い、あえてこの作品を選出した。
キャラクターたちがお互いの顔も見えないのに、団結して勝ち進んでいく様、困難に立ち向かう様が、「ドカベン」などのスポ根漫画に通じる部分もあり、私の心も掴んだ。おめでとうございます。
まずは「100℃」と「微熱」という、真逆の言葉を並べたタイトルが印象的。
内容の特徴は極端ともいえる「じれったさ」。
これが、田舎の長閑な情景と相まって、昭和な雰囲気を醸し出している。
読み進めていくにつれ、「じれったさ」が膨れ上がっていくものの気が付くと、主人公の2人を応援している。
そして、エンディングは誰もが拍手をしたくなるような気持ちにさせてくれる作品です。
本当に情感たっぷりの、大人のラブストーリーで、読むうちに「先を先を」と、あっという間に読み込んでしまった。
舞台はまさに讀賣テレビの放送エリア関西の淡路島・神戸の町並み。
恋愛ものにふさわしい情感が文章から非常に伝わってきて、この作品こそ映像化にふさわしいと思い、受賞を決定した。
野咲さんの他の作品も拝読したが、男と女の気持ちが行間からもたっぷり伝わってきた。是非この作品に留まらず、可能性を広げていただけたらと思う。
朱里コウさんの『黒しろ恋模様』は、囲碁部という舞台設定が面白かったのはもちろんなのですが、ピンキー文庫が一番大事にしている「10代の女の子が胸キュンできるか」という点において、部長先輩のイケメンぶり、俺様ぶり、ツンとデレの配分、どれも抜群の出来でした!
ありそうでなかった囲碁部の青春ラブコメという設定。そして、読み進めていく中で表現される青春の清清しさが、囲碁のルール・技に掛け合わせて、うまく表現されていた。
碁盤の目に黒と白が並んでいく様が、登場人物の心象風景や心の揺れを表しており、非常に巧いと感じた。
最後この恋が白黒どうなるのか、というところも含め、ビジュアルのイメージが付いた点が決め手となった。
受賞おめでとうございます。
本当に単純に面白かった。
また映像のしやすさの点でも、呼んでいて絵が浮かんでくるような素晴らしい本だったと思う。
どんどん読み進めてしまい、あっという間に終わってしまったという感想。すばらしいに尽きる作品だと思う。
魔王と勇者という読者になじみのある題材と、魔王の煮ても焼いても食えない冷めたキャラクターの組み合わせが今風で魅力的でした。パーティがイベントをこなしていくと言うシンプルなストーリーながらも、最後にはきちんと魔王の見せ場もありカタルシスを得られるドラマは完成度が高かったと思います。もっと続きを読みたいと思う作品でした。
廣瀬航さんの『看取り屋』はミステリー小説としての完成度が群を抜いていました。また、触れることで他人の思考を読み取ることが出来るサイコメトラー少年・百瀬と他人の感情を理解できないサイコパス僧侶・徳丸。この2人のキャラクターが非常に魅力的で、選考に関わった編集者一同絶賛でした。
読みやすい文章で、多くのキャラが活き活きと書き分けられています。
そして、主人公の心情を効果的に挟むことによって、読者が情景を理解しやすくし、さらに感情移入を容易にしてくれています。
また、次々と謎を提示していく展開も、オーソドックスでありながら物語へと引き込んでくれます。さらに悪役の描写を強化できれば、読者の得られるカタルシスが大きくなります。
御園るしあさんの応募作品『世界を統べる獣』。
「お前は、世界に選ばれた」 突然現れた息をのむほど端正な顔立ちの青年にそう宣言された主人公。そう、ふつうの女子高生だった彼女は、世界を救う女王として壊れた世界に降臨したのです。
読み手をぐっと引き込むセリフ力、展開力はまさに御園さんの真骨頂。
ファンタジーの濃い読み手であるホワイトハート読者に喜んでもらえる、大作の予感がします!
実績No.1のファッションディレクターにして恋愛下手なアラサー女子の心情を、リアル感抜群に表現していて、
まるでドラマを見ているかのように感じさせる文体が、読み手を引き付ける。
スピーディーな展開でありながら、恋愛の奥深さを感じられる作品です。
「3千万出してやるから、どれか選べよ。 1、奴隷 2、下僕 3、傀儡………この日から、証の復讐が始まる……。」
本作品は、親の会社の倒産がきかっけでセレブから一転して借金を背負うことになった柚子が、偶然再会したセレブ時代の幼なじみで“イジメられっこ”の成瀬証の家で奴隷として働くという衝撃的な場面から始まる。
主人と奴隷という関係の中で紡がれていく二人の新たな関係、柚子の素直さや、気持ちをうまく表現できない証の不器用さ、また三角関係などの純愛がうまく合わさっており20代~30代の女性がハラハラドキドキ楽しめる作品です。
投稿作とは思えぬクオリティーの高さに驚いた。
奴隷レプリカントとして虐げられてきた主人公たちを待ち受ける、壮大な世界観に燃えざるをえない。背景知識もしっかりしていて、設定も細部までのこだわりが見える。
それらが、登場人物たちの抱える「人間とは何か」という哲学に結びつき、作品全体の完成度を何段階も大きく押し上げている。
作中、幾度となく出てくる宿敵・ネイルハートの存在感は抜群だ。受賞するに相応しい傑作と、自信を持って言い切れる。
普段、私たちが気軽に楽しんでいるモバイルのオンラインゲーム。
でも、もし、そのゲームが、プレイヤーの人格さえ破壊する恐ろしい『電子ドラッグ』の実験フィールドだったとしたら…?
いつの間にかとんでもない学園戦争に巻き込まれて?
幼少時代にやった、死神ゲームを1人で続ける青年の話です。
芸人マシンガンズ滝沢が書いたホラー小説です。
恋愛音痴vs御曹司軍団 学園逆ハーラブコメディ!
男一匹、ハムスター。
面白いじゃない、私があなたの『ヒギンズ教授』になってあげる。芸能界の逆シンデレラストーリー
君がいなくなって、すべてが変わったんだ。
高知新聞に朱里コウさんのインタビューが掲載!
電子書籍大賞を受賞した朱里コウさんのインタビューが、地元高知の高知新聞に掲載されました!
インタビューには、囲碁クラブに通った経験を元に執筆された作品への想いがつづられています。
朱里コウさんの作品「黒しろ恋模様」は集英社ピンキー文庫から出版されます。
電子書籍大賞2013受賞作発表!
8月31日に渋谷ヒカリエで開催された「電子書籍大賞2013」授賞式において、『E★エブリスタ 電子書籍大賞』に投稿された対象作品8,854作から、17作品が各社賞を受賞し、書籍化、コミカライズが決定し、映像化が検討されることが決定いたしました。 昨年度よりも規模を拡大した会場で開催された授賞式は、司会にフットボールアワーのお二人、武内由紀子さんを迎え、多くのノミネート作品のクリエイターを招き、ニコニコ生放送のリアルタイム配信には13,000人を超える視聴者が集まりました。エブリスタ史上最大の投稿イベント「電子書籍大賞2013」は皆さまのご協力により、好評の末に終焉しました。 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
突撃クリエイターインタビュー!結果発表
サイト上で事前にお答えいただいたアンケートの中からキラリと光る回答を大発表!じんわり胸にしみる回答や、思わず笑ってしまう回答など、クリエイターの皆さんのありのままをご記入いただきました。 E★エブリスタで創作活動をする人々の悲喜こもごもを、是非ご覧ください。