青を求めて

青に取り憑かれた少年との出会いと別れのお話

汐月 詩

10分 (5,489文字)

54 1,389

あらすじ

尚弥は絵を描く。 青色の絵だけ描く。 彼は言った。 「俺は知りたいんだ。青い鳥の『青色』は、一体どんな色なのか。この目でたしかめたいんだ」と──

目次 1エピソード

感想・レビュー 11

青、蒼、あお…… 青い色は幸せの青い鳥の色 だけどこの家には幸せはない…… それは本当 理解出来なくても、もしも理由のない愛が、見返りを求めないただの愛があったなら 彼は部屋を空に書き替えただろうか
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少年の憂鬱さや純粋さを映し出すかのような青の色彩。 冒頭の「青い鳥」の結末が生きてくるラスト。 短いけれど、非常に鮮やかな印象を残す作品です。 少年と継母(でしょうね)、姿を見せない父親など彼の家庭
ネタバレあり
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なんて美しい話なんだろう。 籠から飛び立った青い鳥は 自然の青の中でも生きて行けるのだろうか。 青い鳥は青の中でしか生きられないのではないだろうか。 それとも少しずつ他の色も取り込んで 新しい青を作っ
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