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講評者の三村美衣氏からのコメント ===== 日本人の生活様式のおかげか、八百万の神様という概念に慣れているせいか、裏山の祠や町角の神社に神様がいるような土着信仰的スピリチュアルな世界と現代社会の合理性とを同居させる手腕に感心させられる作品が多かった。 ところがこれが、西洋式の神様や死神となると、とたんにルールや社会規則に縛られた、似たり寄ったりのせまっ苦しい作品が増える。何が正解というようなことではない。借り物のルールで運用するのではなく、存在を成立させてきた背景や文化や心理を知ることが、読者を説得するだけの言葉に結びついていくのではないだろうか。 ===== 受賞作品への選評や見どころを一部掲載! また、エブリスタのメディアmonokakiにて、講評者の三村美衣氏よる創作ハウツー「
新しいファンタジーの教科書
」を掲載中です! ぜひ読んでみてください。 ※選評は登録されたメールアドレスへ近日中にお送りします。 ※SNSアカウントで会員登録されている場合、エブリスタトップページ上部「現在、このアカウントは仮登録の状態です。本登録はこちら」より、メールアドレスの設定をお願い致します。
大賞
水神様の舟
広大な湖から恩恵を受けながらも、人々は水神を恐れて暮らしていた。
芳納 珪
2020/3/30 更新
ファンタジー
完結
2時間31分 (90,306文字)
湖のほとりに暮らし、エネルギーから食料まで、あらゆる糧を湖から得ているにもかかわらず、大多数の人は水に対する恐怖感から水に潜ることができない奇妙な世界が舞台だ。潜水は特殊技能であり、湖底油田の開発や維持に従事する人々は“潜人”と呼ばれる。都の潜水隊を辞めた流れ者の潜人セリは、辺境の村で湖に滑落した少年を救出、彼の紹介で村の湖底油田の修理を引き受けるのだが……。水に囲まれた人々のリアルな暮らし向きも、水中のイマジナリーな描写も共にたいへん達者で、独自の世界観に読者を引き込む。水に近しい暮らしをしているにも関わらず、誰も海の存在を知らないこの奇妙な世界の謎が解き明かされ、タイトルが大きな意味を持つ結末にも圧倒された。
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準大賞
死を見ゆる神
数日後に死ぬ、角の生えた青年。彼はツノガミと呼ばれていた。
深山都
2020/1/13 更新
ファンタジー
完結
14分 (7,982文字)
その村には時々、頭に角を頂く子供が生まれる。角は万病に効く煎じ薬となるため、その子供は「角神」と呼ばれて大切にされた。しかし角神はひとたび神に呼ばれると、数日後には死を迎える。角神の竜胆と、その角を煎じる「角見」の薊。村人から神と呼ばれた少年は、粛々と死すべき運命を受け入れ、少女はその姿をただ見つめ続ける。短い作品だが、ふたりが過ごした時間と絆の深さが読者の胸に迫る。角を持つ様々な獣たちが木の根元に集まり身を横たえる、夜の森の風景も幻想的で素晴らしい。
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入賞
万屋淡海堂〜神さまの何でも屋〜
その湖には龍が住んでいました。
しーやん
2020/5/5 更新
現代ファンタジー
休載中
4時間7分 (147,669文字)
琵琶湖のほとりの城下町・彦根を舞台に、人の姿でよろず屋を営む龍神様と、定食屋の長男で高校生の裕太が、幽霊騒動や奇妙な事件を解決するエブリデイマジックの連作シリーズ。のどかな日常の描写と怪異現象のバランスもよく、気まぐれで傲慢な龍神様のキャラもなんとも愛らしい。まだまだ面白くなりそうな作品。
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佳作
僕と向日葵が枯れた理由
──君と、同じがいい。
Shi-2
2019/2/7 更新
現代ファンタジー
完結
3時間29分 (124,953文字)
天界から下界に下ろされ、人間の高校生として暮らし始めた神が、クリスマスイブの街角でひとりの少女に出会う。まるで向日葵のように笑う彼女。しかし神の目には、彼女の寿命は、あと3年であることが見えていた。ひとりの少女への想いによってどんどん変わっていく神の姿を描いた瑞々しいラブストーリー。
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天神さまはお見通し!~修羅人と笑わない福神~
素直に願ったらどうなんだい。最近の現代人は強情で良くないな。
小谷杏子
2019/10/28 更新
現代ファンタジー
完結
5時間28分 (196,212文字)
八百万の神様が生きる神様大国の日本。街には神様と、神様から神通力を与えられた神子(カミコ)たちが暮らしている。なによりも日常と非日常が混在する博多の街の風景が楽しく、弁財天がキャバクラのママをやっているといった、ちょっとオトナな味付けもユーモラス。大宰府や小倉、北九州などの神様と神子を巻き込みながら、神々を滅ぼさんとする陰謀に立ち向かうスケールアップしていく展開も面白い。
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怪異調査屋、若葉にございます。―お共にケモノ―
時には立ち止まり、時には道を違えて、世は廻り続ける⸺。
田井 香
2024/9/6 更新
歴史・時代
完結
29時間56分 (1,077,504文字)
平安時代を舞台にした陰陽師もの。安倍晴明嫌いの姫と、未来から来た元人間の犬、それに神鳥という癖の強いキャラが面白く、夜の暗さや異界との距離感、怪異を呼び寄せる人の業の深さが巧に描かれており、物語に引き込まれる。
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神様になる試験
神様は人それぞれ
岩佐岩岩
2020/3/8 更新
SF
完結
1時間22分 (48,702文字)
全世界の人類に向けて神様となる人材の募集「求神募集」がかけられるという出だしの掴みが強烈。10人の最終候補が一か所に集められて最終試験に臨むのだが、出題の意図がさっぱりわからないまま試験は続き、そして彼らはついに神の姿を見る。謎ときに至る構成が見事。
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ファンタジー書評家「三村美衣氏」&物書きのためのメディア「
monokaki
」とコラボしてお送りする
「次に読みたいファンタジーコンテスト」
面白いファンタジーとは何かを探求しつつ、新しいファンタジー作品をどんどん発掘していきます!
第17回目のテーマは「
神様
」です。
・山の神に生贄として捧げられた少女。ところが神様が「自分の代わりに神になってほしい」と言い出して? ・「世界」を創る工房。職人たちがそれぞれに創った「世界」の品評会を開くことに! ・永い時を経て腐敗した教会。改革を決意した神は、人間のふりをして教会内部に潜入する。
「神様」の要素が入っていれば、どのような世界/時代設定のファンタジー小説でも応募可能です。 ページをめくる手が止まらなくなるような、ワクワクするファンタジー小説をお待ちしています。 エブリスタのメディア
monokaki
にて、三村さんによる創作ハウツー「
新しいファンタジーの教科書
」を掲載中! めざせ、テンプレ脱出!ぜひこちらの記事も参考にしてください。
三村美衣
ファンタジー、SF、ライトノベルの書評家として、長年の経験を持ち、数々のファンタジー・SFの小説賞の審査員を歴任。 現在も、創元ファンタジイ新人賞の最終選考を務める。 第一線で活躍する中で、次世代のファンタジー作品の誕生を待ちわびている。 著書『ライトノベル☆めった斬り』(太田書房/共著)、『SFベスト201』(新書館/共著)など。 2018年10月より、
monokaki
にて、ファンタジー小説の具体的な書き方を指南する「新しいファンタジーの教科書」を連載。
・募集期間: 2020年1月6日(月)12:00:00 ~ 2020年3月8日(日)27: 59: 59 ・最終結果発表: 2020年5月下旬予定
大賞
1作品 ・賞金5万円 ・三村美衣氏からの選評
準大賞
1作品 ・賞金3万円 ・三村美衣氏からの選評
入賞
1作品 ・賞金2万円 ・三村美衣氏からの選評
佳作
数作品 ・三村美衣氏からの選評 ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。
・文字数は5,000文字以上 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びに エブリスタ内の公式コンテスト及び他サービス等の投稿コンテストで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。
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