このコンテストは受付を終了しました

三行から参加できる 超・妄想コンテスト  第119回「写真」
心霊写真、思い出の写真、古い写真……人の思いがこめられたアイテムだからこそ、写真には様々なドラマがあります。写真を撮った過去と、その写真を見ている現在にどんな落差があるのかが物語の盛り上がりを作った回となりました。

大賞(賞金3万円+選評)

事故のせいで車いす生活を余儀なくされた春海のもとへ、事故に遭う前の彼が写った写真が送られてきて……。屈折した思いを抱える吉田、王子様然とした春海、春海を見守る蒼の三者の関係性をいつまでも見ていたくなります。

準大賞(賞金2万円+選評)

人を殴って実刑判決を食らった主人公。刑期を終え刑務所を出たが行き場がなく、NPO活動をしている飯塚に拾われて農場で働くことになるが……。息苦しくなるほどに“人間”が描かれた重みのある物語です。それぞれの登場人物ひとりひとりの息遣いが聞こえてくるようで、その中に登場する「写真」の鮮やかさが印象に残ります。

入賞(賞金1万円+選評)

事故物件の告知事項を消すためのバイトをしている先輩。曰くつきの部屋に一定期間住んでから別の部屋へ引っ越しを繰り返すというもので……。最後1ページで不気味さを二重にも三重にも畳みかけてくる構成にたまらなくゾッとしました。正統派の怪談です。

佳作

久しぶりに会う祖父母と過ごしながらも、ひねくれた気持ちでいる主人公。いい子の姉と違い反抗期真っただ中の彼女が抱えている、心の根っこに刺さった棘が生々しく伝わります。“写真には写らないもの”を物語の鍵に使うという、テーマからの逆の発想が素晴らしいです。
父の財布から出てきた、一枚のぼろぼろになった写真。赤ん坊のころの主人公が写ったそれを、父はお守り代わりにしていたという。主人公がまるですぐ側で語っているような生々しい文体で、ぐっと感情を揺さぶられます。
祖母の手元から滑り落ちた一葉の写真は……。祖母の人生を見つめ直し、もう一度家族の絆を結ぶ姿が暖かいです。

超短編賞

とある一枚の写真を、わくわくしながら夫に見せた妻。そこには、見合い用にとめかしこんでいる若い頃の妻が写っていた。写真を見た夫の反応は……。これだけ短くシンプルな話ながら、夫婦の仲睦まじさや夫の深い愛情が伝わってきました。

続きが読みたい賞

該当なし

トンデモ賞

インカの遺跡から発掘された石板。博物館での記者会見において考古学的大発見と紹介されたその石板は、なんと「人類史上最古の写真」だという……。発想と、その発想を見事に書き上げた筆力に圧倒されました。大変興味深く読めました。

優秀作品

14分 (8,000文字)

ピックアップルーキー

スケジュール
・募集期間: 2020年1月29日(水) 12:00:00 ~ 2020年3月1日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2020年4月中旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! 三行だけでも中編小説でも、妄想を炸裂させた文章ならなんでも応募できるコンテスト、 第119弾です。 今回のテーマは、「写真」です。 どこかに必ず「写真」が登場する妄想を投稿してください。
・推しアイドルと撮ったメッセージ入り写真が、鞄ごと盗まれた!写真だけでも返して!! ・父の遺品整理中、知らない女と子供と仲睦まじく写っている写真を見つけてしまった。 ・合成した心霊写真がテレビで紹介された。けど映ったのは、自分が合成したのとは違う部分で……
データとは違う味わいがある、写真。そこにはきっと、様々なエピソードが詰まっているはず。 そんな「写真」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

次回予告

次回、妄想コンテスト第120回のテーマは「そして私は叫んだ」です。 本コンテストと平行する形で2020年2月12日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第120回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト