オーケストラ部に入部するため、志三栖高校に入学を決めた音楽一家の一人娘・在郷結弦。しかし強豪であるがゆえに、顧問の教師に演奏を認めてもらわなければ入部できない仕組みになっていた。彼女は一人だけ落第点とされ、仮部員として雑用全般を担うことに。満足のいかない学校生活を送っていると、校庭に仮面をつけた少年が入り込んでくる。彼は、結弦がオーケストラ部であると知ると、彼女に執着するようになり……。オーケストラ×青春奮闘記。

剣道の中学総体・決勝戦で敗れた朝比奈航は、その悔しさを胸に市立船戸高校に入学し、剣道歴10年の少年剣士・小笠原浬と出会う。部活動での剣道は初めてだという浬と意気投合するが、浬の幼馴染で同剣道部員の北条楓は、ライバル心から航をチームメイトとして認めようとしなかった。一方で、剣道と小笠原家の人間を毛嫌いする父親との衝突が発生。航は悩み、迷いながらもチームメイトや顧問に支えられ、困難を乗り越えていく……。剣道男子たちが送る、熱いスポ根ストーリー。

花の大学生活を送るため、理想のサークルを探していた羽田萌香だったが、飲み会で雰囲気に流されて入会を決めてしまった。ところが、チラシをよく見てみるとそこは体育会ゴルフ部で、萌香は嵌められた！と嘆くことになる。体力なし・お金なし・知識なしからのスタートですぐ辞めるつもりが、同期や先輩と共に段々とゴルフの奥深さ、楽しさを知っていく。そして、グリーンの中で過ごす日々はかけがえの無い青春となり……。女子大生がゴルフに挑む青春物語。

日本有数の茶葉生産量を誇る静岡で生まれ育った宮瀬涼は、中学から茶道部に入部し、学生生活のほぼ全てを茶道に費やしてきた。そんな彼は高校2年生になり、東京の学校へ転入。新しい学校で、廃部寸前の茶道部に入ってほしいと熱心に勧誘されるが、「俺にはもう誰かと茶道をやる資格がない」と断るばかり。大切な人との別れで茶道を諦めかけていた涼だが、騒がしくも思いやりに溢れた部員たちと言葉を交わすうちに――。茶道男子が送る学園ドラマ。

個性豊かな生徒が揃う北塔高校において、部活動としての成立条件は部員が3人以上在籍していること。それをぎりぎり満たしているのが都市伝説研究部だ。オカルトに興味もないのに気がつくと入部していた残念陰キャ少女の畑野は、自己中心的でオカルト大好きな部長・及川とイケメン副部長・青木と共に、和気あいあいとした日々を送っている。しかし、部員数ギリギリで生徒会から疎まれている都伝部は、部室を奪われそうになり……!? 　笑いあり涙なしの青春群像劇。

ある日朝比奈は、高嶺の花と名高いクールビューティーな同級生・蒼井陶子に告白される。しかし朝比奈は、兄の彼女で10歳年上の遥香のことがずっと好きだった。朝比奈に想い人がいる話は有名であったが、彼はそのまま蒼井に押し切られてしまう。好きな人がいると伝えても、「そんなのどうでもいい。私には関係ない」と意にも介さない。孤立していく彼女が放っておけなくなり、朝比奈は蒼井と友達からはじめることにするが……!?　不器用な青春ラブコメディ。

恋というものがいまいちよく分からない希未。少女漫画のヒーローにはドキドキするけれど、自分の周りにいる男の子にそういう感情は抱いたことがなかった。中学校の卒業式、ずっと友達だと思っていた晃から告白される。別の高校へ進学する希未だが、親友の一声で付き合うことを決める。でもなかなか時間が合わずにすれ違い、自然消滅だと思っていた矢先、電車で具合が悪くなったところを助けてくれた男の子が気になり始めて……。甘酸っぱい恋物語。

蒼月女学院に通う羽野日和聖は、過保護な親に食べるものや行動を制限されて生きてきた。学校の夏期講習に参加していると、前の席に座っていた茶髪の女の子・レミに「この後渋谷行かない？」と誘われる。そこでゲームセンター、ファーストフード、男子との会話……と初めてのことを沢山経験し、親の敷いたレールに乗ってきた彼女の分岐点となった。そして、青空みたいな髪色のいつも不機嫌な男の子・青と出会い――。箱入り娘の初恋ストーリー。

心優しい高校生・宏は、電車で理恵子という少女を偶然見かけ、その瞬間恋に落ちた。彼女に怪我を手当してもらったことがきっかけで、急速に2人は距離を縮めていく。しかし、宏の幼なじみ・京子は、急接近していく彼らを目の当たりにして心が荒んでいた。さらに、宏の前に新たな少女・由美子が現れる。独特な空気をまとった由美子に、なぜか心惹かれるばかり。それぞれに違う個性を持った3人の少女の間で、宏の心は揺れ動き……。切ないノスタルジックラブ。

帰宅部の岡崎玲は、美術部に所属している齋藤一馬と幼なじみだ。幼稚園からずっと同じ環境で過ごしてきたが、中学の頃から一馬は仲が良いと思われるから学校内で名前で呼ぶな、と玲を拒否し始める。ある日の帰宅途中、とあるきっかけで隠れ家的なカフェの店主・聖と知り合った玲。その場所を居心地よく思っていたが、一馬に「あの日から玲は変わった」と、熱が籠った真っ直ぐな瞳で見つめられ――。不器用で愛おしい、幼なじみ青春BL。

大学4年生になった潮は、高校の寮の同期・玲からの連絡で、高校3年生の夏休みを振り返る。演劇学科のある私大に進学した玲は、卒業公演の台本の題材にかつての動画を使いたいというのだ。軽井沢のはずれにある女子校で、帰省しなかった4人が寮に残って一夏を過ごした。潮、玲、一学年後輩の咲月、そして寮生にしか見えない「秘密の友人」みどり。あの夏、一緒に過ごしたみんなに何が起こっていたのか、時を経て謎が解き明かされる――。少し不思議な青春を振り返る物語。

高校1年の夏、東京からある町へと引っ越してきた天宮咲衣。都会のオーラを放つ咲衣は、よくもわるくもクラスで浮いている。そして隣の席に座っている背の高い少年もまた同じく。 誰にも心を開かないというひとつ年上のクラスメイト・小田野蓮のことが、咲衣は気になって仕方がない。彼のあとを追いかけて、2人は昼休みを一緒に過ごすことになった。蓮がひとりで居た美術準備室で、咲衣と時間を共にするうちに、彼の閉ざされた心が開かれていく……。心に沁みる青春ドラマ。

桜浜高校に入学したばかりの七瀬梓は、高校の近くにある市立図書館に通いつめていた。放課後、友人の山吹結々と共にそこへ訪れると、大雨の中傘もささずにベンチに座る奇妙な少年を見かける。その翌週、偶然彼と再会した梓は踵を返そうとしたが、引き止められて話を聞くことに。旭と名乗る彼は、自分を世界一の雨男だと言い、おまけに野良猫のぷちとも会話ができるらしい。半信半疑の梓に、旭は雨を降らせてみせると提案して――。ボーイミーツガールストーリー。