結婚を約束していた修二に騙され、捨てられてしまった愛梨。彼女の親友だった朋子と修二は高校時代から関係を持っており、朋子が妊娠したのだという。絶望の夜を過ごした愛梨が目を覚ますと、なぜか4年半前にタイムリープしていた。今回は修二とは関わりを持たず、大好きだった推しのバンドを全力で応援しようと決意する愛梨。推しを追いかける幸せな日々の中で、友人の優樹と急接近していく。そして、彼の正体を知って――!?　推しと恋するやり直しラブ。

アラーラの母は不思議な力を持っており、彼女の放つ言葉は時に真実となった。アラーラが10歳の時、「貴方は一切喋らないで。結婚するまではおとなしくしていなさい」と母に呪いをかけられ、声を失ってしまう。両親が亡くなっても言葉と行動を封じられ、領主代行を務めていた彼女は、兄の命令で商人の家へ嫁ぐことに。最初は歓迎されていなかったものの、呪いが解けた途端、アラーラのポジティブが爆発して……!?　元ご令嬢が幸せを掴み取るラブファンタジー。

魔術師連盟に所属する、負けん気の強い岩の魔女・ケンドラ。彼女は自分の稼いだお金で、自由気ままに大好きな友人らと過ごしていられるだけで良かった。しかしある日、借り物のバイクでカーブを曲がり切れず、崖から落ちてしまう。幸いにも落花生の畑へ着地するも、転がった先で白銀の髪に黄金色の瞳をした青年・ティーワイに出会う。ドラゴンだという彼は、ケンドラに助けを求め――。男嫌いな魔女と恋を知らないドラゴンのローファンタジーラブ。

ある事故に巻き込まれた“私”は、大好きなファンタジー小説の世界に転生した。主人公オリヴィエではなく、魔物のような赤い目を持ち、幼い頃から幽閉されているオリヴィエの妹・リアナとして。狭くて暗い部屋で一生を過ごすことを嫌がった“私”は、目の色を受け入れてもらえるかもという一抹の望みをかけ、誰もが拒絶し嫌がる“呪われた公爵”からの縁談に立候補した。けれど輿入れしたその日、公爵は「リアナを塔に閉じ込めておけ」と言い……!?　異世界転生ラブファンタジー！

力量の差こそあれ、ほぼ全ての国民が魔法を使えるその国では、“魔法を使えない人間はヒトに非ず”という常識がまかり通っていた。そんな国に生まれながら魔法が使えない公爵令嬢リリィは、秘密がバレたことで、成人するまでに魔法を使えるようにならなかった国民が入る収容施設、通称“魔法学校”に送られる。そこに封印された悪魔の存在を知ったリリィは、悪魔の願いを叶える代わりに、魔法を使えるようにしてもらう約束を交わし――。無才の令嬢が魔法学校卒業を目指すファンタジー！

名門貴族・セクスティリウス家に生まれた“私”は、親の決めた相手に嫁ぎ跡継ぎを成して、家の繁栄のために我が身を捧げることこそが、女に与えられた唯一の価値であり存在意義なのだと教えられてきた。価値ある娘、淑女であれと言われ、社会の頂点に居ながら、女であるために名すら与えられず家の所有物でしかなかった“私”は、サクラという名前を貰い、最も卑しい職とされる剣闘士になる選択を自ら下す――。従順だった貴族令嬢が自分を探し始める、古代ローマ風ファンタジー。

高校三年生になってすぐの春。学校の廊下で月野絵奈がぶつかったのは、文学少女というあだ名がついていそうな容姿の同級生・七瀬柚子だった。そこで柚子が自作小説をネットに投稿していることを知った絵奈は、柚子に懇願され、彼女の書く小説の読者第一号になる。柚子の小説を媒介として距離を縮めた二人だが、ネットでなかなか人気が出ない柚子の小説を読んでいくうち、絵奈はその小説の粗が気になり始め、ある時ついに喧嘩別れをしてしまい――。同じ夢を追いかけるふたりの青春物語。

容姿も中身もいたって平凡な高校生・玉宮香六は、スタイルがよく端麗な容姿の持ち主である姫石華と中学から腐れ縁の仲だった。そんな玉宮と姫石はある日、どんな因果か学校の階段で衝突したことによって体が入れ替わってしまう。偶然その場に居合わせた姫石の後輩・立花に、科学に卓越した能力を持つ八雲という人物を紹介された玉宮たちは、彼の協力もあり、ついに元の体に戻るための解決の糸口を見つける。しかし、このことがきっかけとなり事は急展開を迎え――。ちょっと不思議な学園青春ストーリー！

通学途中だった葉月は、見知らぬ男性に「俺の葉月。どうか待っておくれ」と呼びかけられる。下心丸出しの声を出す男から逃げ続ける葉月だが、あと少しで学校に着くというところで転び、ついに男に捕まってしまった。――すでに死んでいる男に。霊力が強い葉月は、以前から幽霊の存在に悩まされてきたのだ。そんな時、葉月の友人・花子がやってくる。彼女は無意識に除霊を行える存在で……。霊力が高い葉月×無自覚に除霊する最強JK花子による新感覚現代ファンタジー！

高校2年生の藤崎信矢は勉強が苦手で、気も小さいアニメオタクだった。評判の悪い高校に通う彼は、クラスを締めている喧嘩自慢の不良コンビに毎日“友達料”を払わなければ、クラス全員からいじめの標的にされてしまう日々を送っていた。暗澹たる現実を漫画やアニメを見ることで紛らわし何とか生きていた信矢の前にある日、願い事をひとつ叶えてくれるという小さな女神が登場する。しかしその女神は叶えられる願い事の制限があまりにも多く――。現代ファンタジー！

田舎町にある酒造の一人娘・紀枝は、母が亡くなった二か月後にやってきた父親の再婚相手・彩から壮絶ないじめを受ける。それから二年と少し、紀枝は彩のいじめにより地獄より深い場所に突き落とされ、幼いながらに、人を殺すこと、自分が死ぬことについて考えていた。ある時、紀枝の耳に異質な声が届き、夜の庭で“主”と名乗る何者かと出会う。主の指示のもと、彼女は“亡くなった母の雪像”を作ることになって――。死が絡まる雪遊びの先に待ち受けるのは？切ないホラー小説。

山奥に巨大な敷地を有する男子校・群青学園にはお金持ちが集まり、ある界隈では王道学園と呼ばれている。学園の二大権力組織である生徒会と風紀委員会に属するのは、人気投票で選ばれた生徒ばかり。その内の一人、生徒会会計の八千代唯織は学園の要だった。彼は亀裂が生じかねない生徒会と風紀委員会の仲を上手く取り持ち、様々な“存在”に愛されているが、“非”王道な転校生・物部悠真が学園に現れ、唯織の管理下で暴れ始めて――。王道×非王道（!?）ファンタジーBL！