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エブリスタ×竹書房 「怖い噂」コンテスト

選考結果発表

学校、田舎、都会、現代と4つの部門で募集させていただきました「怖い噂」。どの部門も思わずぞっとするような話が集まりました。 「噂」というのは、人々の間で「~らしいよ」とまことしやかに語られるものです。今回はそれに「怖い」とつきますから、怪聞と言ってもいいでしょう。つまり「真実」かは不明だが、そんなこともあり得るかもしれないと思わせる話、逆に言えば完全に「嘘」だとも言い切れない話でなければ、「噂」とは言い難くなります。 例えば、明らかに架空の町が舞台となっている場合、語り手となる主人公が死んで終わり、噂を広める役目を担う登場人物が用意されていない場合、それは単なる「怖い物語」になってしまいます。噂が広まるのは、99%嘘だと思いつつも残り1%に漂うリアリティに人々が反応し、惹かれるからではないでしょうか。一見荒唐無稽な話でも、妙に細かいディテール描写があったりすると、途端にリアリティが増してきます。 また、話の結び方に気を配ることも大切です。安易な脅かしは子供騙しに見えてしまう場合もあります。恐怖や危険が差し迫ってくるところで切るのは映像的によくある手法ですが、先も述べましたように「誰がこの話を噂として広めたのか」という点をよく考える必要があります。その点、主人公が死ぬ場合でもうまくこの問題を回避している作品は高評価に繋がりました。 虚実をうまく操り、これからも魅力的なホラー作品を生み出してくださることに期待します。 (株式会社竹書房 編集部)

学校の怖い噂 部門賞

小学校の七不思議のひとつ「とっぺさん」と民間伝承であるドッペルゲンガーの話を上手く組み合わせており、噂話としての完成度が高かったと思います。語り手である主人公だけが生き残った理由も納得がいき、矛盾がありません。怪異に直面した小学生の恐怖、ドキドキとした緊迫感が伝わってきました。

田舎の怖い噂 部門賞

田舎の怖い話として読者が期待する要素が過不足なく詰まっており、緊張感を盛り上げる展開、ラストですべてが繋がる構成が秀逸でした。届け物の中身は何であったのかなど、あえて謎を残したところが逆に信憑性を感じる出来になっており、独特の余韻を残すことに成功していたと思います。

都会の怖い噂 部門賞

SNSで流れてきた願い事を叶えるおまじない。叶えてもらった願い事の対価を支払うのが5年後であるという設定が良くできていたと思います。来たるべき不幸を前に怯える少女が、なおもおまじないで手に入れた地位に固執するセリフに人間の心の闇が見えてくる……。そういった部分も丁寧に描けていました。

現代の怖い噂 部門賞

残業の職場の空気感、その中でプリンターから聞こえる「おかあさん」という声。いまそこで起きている怪と裏腹とも言える淡々とした同僚との会話が逆に恐ろしい。怪異現象に対して麻痺してしまった心理状態が、現代という時代の恐怖を象徴している良作でした。

佳作

短い作品ですが、ラストの切れ味は素晴らしく、全体として良く纏まっています。主人公の兄は会社が契約した施設の警備を行っていたと思われるので、勤務先の施設がどこでどんな場所なのかもう若干情報を付け加えた方がリアル度が増すように思います。
事故物件に纏わる怖い話。はたしてその部屋で何が起こったのか、二重三重に深読みできるミステリー構造が秀逸でした。霊に口止めされた主人公は事故物件の借主である先輩には最後まで真実を言いませんでしたが、こうして「書く」ことで禁を破ってしまっていることに何らかの説明があると良かったと思います。
ある特養施設での話。「ツキ」を持っている人が夜勤の夜は入居者が死ぬという噂話をうまく展開していました。モチーフとしてはさほど目新しくはないですが、介護現場の描写がリアルで、文章力も高いのでテンポよく読ませます。最後の不気味な余韻の持たせ方もよかったと思います。
四年に一度、学校の誰かが死ぬという中学校。「当たり年」に当たってしまった主人公の話ですが、事件が起きた時の生徒たちの反応が生々しく、リアルっぽさを効果的に出せていたと思います。実は、先輩世代の代から少しずつ人死にが出る間隔が短くなってきているという恐怖を最後に用意する構成も秀逸でした。
田舎の祖父の家の秘密。それを暴いてしまった兄弟の顛末をテンポよく描いていました。禁忌の伝承、封印された部屋など、怪談を盛り上げるアイテムが揃っていて、先が気になる展開にも引き込ます。最後はやや作為的すぎるので、そこまで作り込まないほうがそもそものテーマである「噂」らしさを出せたように思います。
伝わらない噛み合わない会話からどんどんと状況が悪くなっていく展開に引き込まれました。サプリの名前は問題があると思うので仮名にしておく、という但し書きを入れておけば、よりリアル感が出たのでは。最後の火事のくだりは最初に主人公に情報を与えた友人視点で描くと面白かったと思います。
今は存在しない村の噂、生贄の風習、村怪談の恐怖が良く出た作品。少しずつ違和感を積み上げていく構成が上手く、手土産の品などディテールに手を抜かない描写が確かなリアリティを生んでいました。最後、突然登場した元同僚から全部の真実が明かされるのはややご都合主義かもしれません。
笛がうまく吹けないことで教師に苛められ、音楽室で自殺してしまった少女。その少女の呪い話を中心に、生きている人間の怖さまでも織り込んだ意欲作。主人公の少年の語り口や人物像に親しみがわき、素直に感情移入して読むことができました。少女の霊の声が聞こえる場面はもう少し緊張感を出せたらなおいいと思います。

スケジュール

・募集期間:2018年12月13日(木)17:00:00 〜 2019年1月31日(木)23:59:59 ・結果発表:2019年4月上旬(予定)

賞典

学校の怖い噂 部門賞(2万円+選評) 田舎の怖い噂 部門賞(2万円+選評) 都会の怖い噂 部門賞(2万円+選評) 現代の怖い噂 部門賞(2万円+選評) 佳作数作品(選評) ※受賞作は竹書房刊行ホラー短編集へ収録が検討されます ※該当なしの場合もあります

募集内容

エブリスタ×竹書房がお贈りするホラーコンテストシリーズ! 第7弾は「怖い噂」コンテスト。 大賞作品を含め、受賞作品は竹書房刊行の短編集に収録のチャンス! ※中間発表はないため、「中間発表通過作品」→「受賞作品」に修正しました(1月16日追記) ・誰も知らないクラスメイトや夜中に動く人体模型など、七不思議に数えられそうな学校の怖い噂…… ・触れてはいけない鳥居、どの家の表札にも彫られている謎の印など、不気味な風習とともに語られる田舎の怖い噂…… ・繁華街のとある裏路地に現れる女、高層マンションで出会ったおかしな隣人など、都市部の闇が垣間見える都会の怖い噂…… ・SNSに投稿された見覚えのない自分の写真、存在しなかったオンラインゲーム友だちなど、インターネットで遭遇する現代の怖い噂…… 様々な場所でささやかれる怖い噂をテーマにした、リアルな怖い話を募集します。 ノンフィクションもしくはホラーカテゴリの短編を投稿してください。 受賞作品は竹書房刊行の短編集に収録のチャンス! 「学校の怖い噂 部門賞」「田舎の怖い噂 部門賞」「都会の怖い噂 部門賞」「現代の怖い噂 部門賞」と4つの部門にそれぞれ賞を設けています。どの内容で応募してもOKです。 実際に聞いた怖い噂でも、創作した怖い噂でも可。 ただし、実際に聞いた怖い噂の場合でもオリジナル作品での投稿をお願いします。 (ネットや本に掲載されているものをそのまま投稿するのはNGです)

応募要項

①現代日本を舞台に、「学校の怖い噂」「田舎の怖い噂」「都会の怖い噂」「現代の怖い噂」いずれかにまつわる都市伝説をテーマにした怖い話 ②ノンフィクション、もしくはホラーカテゴリでの投稿 ③字数は100文字〜15000文字 ※文字数は「文字数カウント(空白・改行を除く)」を参考にしてください ※非公開作品は審査対象外となります ※お一人様、何作品でも応募頂くことが可能です ※新作推奨ですが、過去作・他の賞で落選した作品を上記の形に再構成して応募戴くのも歓迎です ※完結している必要はありませんが、〆切時点での完成度も選考の対象となります ※第三者の著者権その他の権利を侵害した作品(他の作品を模倣するなど)は判明した時点で応募が無効となります

コンテストの注意事項(必読)