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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第156回「お迎え」
 知己との再会や予期せぬ邂逅など、「お迎え」は遭遇を意味するキーワード。お迎えの相手によって発露する感情をどれだけ深く掘り下げ、広げられるかが、書き手の腕の見せ所だったように思います。  割合としては迎えに行く側視点の話が多かったですが、待たされる側の心情の方が読んでいて感情移入しやすいからか、迎えられる側視点の作品に秀作が多い印象でした。  また、一度のお迎えをじっくりと書くのか、何度もお迎えしている日常が突然変化を起こすのか等、「お迎えの回数」にも作者の創意工夫が見られ、様々な味わいを楽しめる回となりました。

大賞(賞金3万円+選評)

かつての同級生から突然持ち掛けられた相談は、見知らぬ人が毎日「お迎え」に来るというもので――? ラストでぞぞっと寒気が走り、不気味な余韻が後を引く作品です。モニターの姿と実際の姿が違うというのも、視覚的な恐怖を演出していました。ドアを開けるとあちら側になってしまうのか、それとも……と考えるにつれ、恐怖が増していきます。

準大賞(賞金2万円+選評)

笛の音で偽人獣を見つけ、その魂をお迎えする「迎屋」。殺すために音楽を奏でることに苦悩する主人公はある日、少女の偽人獣を見つけ……。迎屋が何を迎えているか等、しっかり練られた世界観の中にキャラクターが息づいていました。打算で繋がった二人の関係が変化していき、辿り着いた温かな結末が胸を打ちます。

入賞(賞金1万円+選評)

20年前に娘からもらった「おむかえ券」を大切にとっておいた主人公。しかしどうしてもお迎えに来てもらいたい時が訪れ――。温かい家族の物語かと思いきや、まさかの展開に驚かされました。そんな状況になぜ娘を呼びたいのか? という疑問が解ける終盤もお見事。「予想外」と「これが見たかった」を叶えてくれる、満足感たっぷりな作品でした。

佳作

優しくて大好きだった祖母。そんな彼女が変わってしまった理由とは……。祖父が幼い主人公を愛人の元に連れて行ったり、それに対し祖母が「自分の味方なら行くな」と引き留める様子がリアルで迫真性があります。人間の暗い情念が、お地蔵様の存在を介してじわじわと染み出してくるようでした。ラストの一文がなんとも後味の悪い余韻を残します。
子に習い事をさせたい親の為のサービス「おけいこタクシー」。運転手である主人公が担当するのは、冷たい雰囲気の美少女で……。強気に見えても年相応の弱さを持つ少女に、職務範囲を超えないながらも寄りそう運転手の距離感が心地良いです。成長し夢を叶えた少女と、変わらない運転手との対比がさわやかな読後感を生み出していました。
閻魔庁お迎え課に就職し、人魂捕りの名人と評価される主人公。だが仕事に不満を持っていて? 登場人物のキャラクターが確立されており、魅力的です。強行犯係の女性隊員と出会い、凶悪な人魂の捕獲のために手を組むバディ感にわくわくしました。最後は嫌がっていた仕事に誇りを持つのも、さわやかで好印象です。
雨の日に傘を持った夫が妻を迎えに行くのが、長年の習慣だった夫婦。ところが妻が良かれと思って購入した折りたたみ傘が、すれ違いを生んでしまい――。夫婦の距離を雨や傘を使って表現しているのが詩的で洒落ており、印象に残ります。なんでもない日常のひと時が大切な時間なのだと気付かせてくれる、優しい作品でした。
旧友から突然届いた手紙。それは主人公に感謝を伝える内容で――。客観的には重い過去も、宇宙人としての語り口がさらりと読ませてくれ、それも友人の配慮なのかも……と感じました。それに対し主人公が返した手紙の内容も思慮深く、旧友を想う気持ちが伝わってきます。一緒に友のこれからを願っているような気持ちを味わえました。

超短編賞

結婚記念日、夫の帰りを待つ妻は特別なカレーを用意していて――。互いに早く会いたいと幸せそうな夫婦の様子と、それぞれに抱えた思惑のギャップがシュール。結末は明かされないながら、互いの望みを相手に打ち明ければ、みんな幸せになれるのに……という悲哀がスパイスとしてピリッと効いています。

続きが読みたい賞

ダンジョンで遭難した冒険者の救助を生業とする主人公。人間と魔物のバディのやりとりは楽しく、しかし救助者には何かありそう……という気になる伏線でページをめくらせます。ラストのどんでん返しには「そうきたか」と唸らされました。主人公が真実に気付いてしまった時にどうなるのか、大変気になります。

トンデモ賞

主人公の弟が飼いたいとねだるのは、まさかのドラゴン!? ドラゴンを犬猫のように扱う様子がコミカルでかわいらしく、またペットあるあるに共感しほっこりします。家を飛び出した主人公が、夜空をドラゴンの背に乗って飛ぶシーンは、ファンタジックかつ家族の温かさに溢れていました。思わず「ドラゴン飼いたいな」と思ってしまう、素敵なお話です。

優秀作品

スケジュール
・応募期間:2021年8月11日(水) 12:00:00 ~ 2021年9月12日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2021年11月上旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で応募期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第156弾です。 今回のテーマは、「お迎え」です。 どこかに必ず「お迎え」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・保育園で子どもをお迎えした帰路、捨て猫を見つけた娘が「おむかえしたい」と駄々をこね始めて……。 ・天寿を全うし、あの世からお迎えが。三途の川を渡るのかと思ったら、クルージングツアーを提案されて!? ・異世界転生の管理組織に就職。転生者を迎える部署に配属されたけど、あいつら自分の要望ばかりでストレスが……!
何かを迎える側も迎えられる側も、それぞれに準備や思惑があるもの。スムーズに行くとは限りませんよね。 そんな「お迎え」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの応募期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、応募期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他サービス等に応募中の作品はご応募いただけません。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

次回予告

次回、妄想コンテスト第157回のテーマは「怒る」です。 本コンテストと平行する形で2021年8月25日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第157回の応募期間内に新規投稿してください。応募期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト