――ただ、あいつだけは人間のまま、ずっと二年前の今日を泳いでいる―― あぁこんなに言葉が何かを意味を持って、その人の感情ごとあらわすことがあるのか。 思わずため息が出てしまうほどの、そんな作品でした

晴れの日は自　殺が似合う。 きっとそれはあまりに空が美しいから、人はその美しさを目に焼き付けながら死　にたいのでないだろうか。 そんなことをふと、思うような冒頭。 主人公はそんな風に独白をはじめな

容姿端麗で、欠点のないように見える主人公と友人。そして、主人公と同じ境遇のようにみえる一人の男性。 ラブストーリーかな、と油断して読んでいると、遊野さんの術に引っかかります。(引っかかった)まさかの

まずはトピックご参加ありがとうございました！ 淡々とした文章と、テンポ感の良い台詞。 冒頭、雨を通じて始まる主人公の後悔はたくさんの行間と共に、傘にはねる雨音に吸収されていきます。 未練と後悔。

感動すると言葉を吐き出したい人間なので、ちらっと覗くつもりがまた感想を書いてしまった😭お邪魔します……🙇🙇 とても綺麗で、そして苦いお話でした…… 桜、という誰もが見たことはある、その花の花言

丁寧な描写と、決して早すぎもせず遅すぎもしない微妙なラインで展開される数々の場面。 主人公の切なる想いと、それを支える美しい文章は読者を魔法と優しさ、そして残酷さが漂う作品へと優しく誘います。 冒頭

物語は暗く、怪しい雰囲気の中から始まります。 紅く光る三日月、何者かわからぬ密やかな足音 闇夜に紛れ、その者の姿が明らかになったときまるで引力がそこに働いてるかのようにぐん、と世界観に一気に引き込ま

トピックご参加ありがとうございました。143ページまで読ませていただきました。続きはゆっくりと後日読ませて頂きます。 とても面白い作品でした！最初から始まる化け物の細かな情景描写で一気に画面上に絵が

中学受験、私にとっては懐かしい響きのテーマのお話で顔が歪むのが止められませんでした（思い出したくない過去なので）。 主人公の俺が合否通知をポストから抜き出すところから、話は始まります。 もうここから

最初から興味を惹かれる一文ではじまり、軽妙なテンポ感ですすんでいく物語はとても面白かったです。 二人の関係性が見ていてもどかしかったり、尊かったり……BL作品を読むことはあまりないですが、良さがひし

栗きんとん対決、という微笑ましいテーマは兄弟がいる私にも覚えが在り共感しながら読み進めることが出来ました笑おせち料理で子どもが一番欲しいものは全国共通、栗きんとんなのでしょうかね…… 文章構成が本当

最初のページから引き込まれ、全てのページを次は、次は、とはやる気持ちのままめくるそんな魅力的な作品でした。 本格的な中華ファンタジーでありながら、幽霊、という今まで見たことのなかった組み合わせも新鮮

個人的に大好きな世界観のお話です。 干支を用いた寅と丑の関係性がとても、良い……！！！（個人的に大好き） 彼らを描写する文章もとても丁寧で、眼前にまざまざと寅の陽気な笑い声、少し意地悪げな笑み、丑の低

個人的な感想になってしまいますが、私自身キリスト教と切っても切れない生活をしていたため、一つ一つの言葉や聖書箇所が｢あぁ、こんな言葉があったな｣という驚きに満ちていました。 聖書、というと私にとっては

主人公が毎日行なう夜の散歩、それを追いかける朝。 概念をまるで生きているかのように描かれていて、とても不思議な気持ちになりました。 最後の23時60分、という彼への朝からの救いは見ていてはっとしまし