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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第174回「レンタル○○」
 貸し手と借り手という関係性が存在した今回のテーマ。長短はあれどレンタルである以上、借りたら返さなくてはならず、限られた時間の中で借り手がそれをどう活かし何を思うのか、あるいは貸し手にどんな思惑があるのか……そんな人間ドラマが楽しめました。  一方でオリジナリティを出そうとすると、ファンタジー要素に寄りがちな印象を受けました。様々なサブスクやレンタルサービスが溢れる現代ゆえ、リアリティがありつつも奇抜な発想というのは少し難しかったのかもしれません。

大賞(賞金3万円+選評)

自分の記憶と引き換えに会員登録することで、膨大な誰かの記憶を追体験できるレンタルDVD屋。主人公は常連男性がいつも借りていくという『3つの記憶』が気になり……。序盤から読者の興味を引く導線がしっかり用意されています。ごく普通の男性が、繰り返し借りていく記憶の内容はなんとも後味が悪く、これまで主人公が見てきた楽しい記憶の意味すら反転しそうな薄ら寒さを感じました。同時に主人公がなくした記憶の内容にも興味を引かれ、なんとも考えさせられる一作です。

準大賞(賞金2万円+選評)

双子の兄と度々入れ替わっている妹。兄として過ごしていた彼女のもとに兄の友人がやってきて、「妹の胡桃さんを貸してほしい」と言われてしまい……。大正ロマン風味の世界観がしっかり作りこまれており、また登場人物たちも魅力的で、自然と物語に入り込んで読み進めることができます。入れ替わり状態から更に入れ替わるというややこしい状況に置かれた妹が、兄の友人に振り回される展開もドキドキします。兄目線の物語も含めて長編でも読んでみたいと思わせる設定でした。

入賞(賞金1万円+選評)

様々な魔法を借りることが出来る「レンタルマジック」を訪れる客のオムニバスストーリー。登場人物たちがどんな想いで魔法をレンタルするのか、どう使うのかが丁寧に描かれています。ストーリー展開もわかりやすく、ミステリアスな店員も魅力的でした。シリーズでいろんな登場人物と魔法の話を読んでみたいですし、約束を破った場合のペナルティついては特に気になるところです。

佳作

デート前日、緊張で眠れない主人公がスマホで目にした「レンタル睡魔」の広告。藁にも縋る想いで電話をかけてみると……。一生懸命だけど空回ってしまう睡魔ちゃんがかわいらしく、主人公とのやりとりも微笑ましい。テンポも良いので、楽しく読み進められます。主人公を寝付かせた決め手にも納得で、きっちり読んだら読者も眠くなってしまうかも? ラストは微笑ましくも幸せな気持ちをくれる、楽しい一作でした。
朝家を出ると、玄関前にまきびしが撒かれていた。近くで様子をうかがっていた少女は「レンタル忍者株式会社」のくのいちだと名乗るのだが……。主人公の一人称で進む文体も読みやすく、ライトノベル的な雰囲気が読んでいて心地よかったです。主人公のキャラクターも気遣いがそつなくできる男前で、くのいち少女は忍者なのに過剰に虫を怖がる一面がかわいく感じました。レンタル忍者という点もストーリーにうまく活かされていて、楽しく読めました。
医師以外の資格を網羅し、頼まれればなんでも請け負う「レンタル猫田の手」を営む猫田さんを、密着取材中の編集者の目を通して追いかけるお話。ミステリアスな猫田さんが魅力的。読み進めていくと“手”にも意味が込められていることがわかり、その魅力がより伝わってきます。それぞれコンプレックスを抱えながらも前を向いて生きるキャラクターたちを思わず応援したくなりました。心温まるヒューマンドラマです。
小規模な町を模したテーマパーク内にある宿泊施設『レンタル実家』に、モニターとして泊まることになった主人公。担当者に案内された家は、子供の頃住んでいた家によく似ていた。その家でご飯を作って食べ、ピアノを利用することを希望していた主人公に穏やかな時間が流れ始める。モニターとしてのやりとりもリアルで現実にも出来てほしくなります。そこで出会った少女との瑞々しい出会いも眩しく、ほっこり癒されました。
仕事の都合上、長期間家を空けることが多い主人公。眠っていた家を起こすのが億劫になり、ホームキーパーを頼むことにすると、派遣協会からオススメされたのは「妖精」だった。穏やかな世界観が魅力的に描かれており、主人公が出会う人々の生活ぶりが伝わってきます。旅から帰ってきた主人公が「妖精」の仕事で感じた想いなど、テーマについては薄味なように見せて、旅から帰った主人公の思いに大きな影響を与えている。さじ加減が絶妙でした。

超短編賞

ちょっと面倒くさい尼崎くんと、そんな彼と友達以上恋人未満な関係の主人公。ある日、尼崎くんが始めるという新事業“レンタル僕の時間”のモニターになってほしいと頼まれて――? 尼崎くんの面倒くささが、短い中でも際立った魅力になっていました。彼の事業説明を聞いているうち、その真意に気付くと、主人公と一緒に思わず笑ってしまいます。ほっこり胸キュンな短編でした。

続きが読みたい賞

いつもと違う道を通った主人公が見つけたのは、「サラマドル貸します」という張り紙がされたアンティークショップ。好奇心から、願いが叶う魔法の箱だというサラマドルをレンタルするが――? 魔法の箱の不可思議さや不気味さが、これまた不気味な店主と共に印象的に描かれていました。楽しさと不安のバランスが絶妙で、主人公がラインを踏み越えるのではないかと、ドキドキしながら読み進められました。

トンデモ賞

「どんぶり貸します」というのぼりを出した店。曰く、好きなものを作って特別などんぶりに入れると、思い出の味になるという。主人公はその不思議などんぶりを借り、作ったカツ丼を友人と一緒に食べると……。食べたいのにもう食べられない思い出の味、それを共有できる人がいるということの素晴らしさ。年を重ねて大人になった人はより共感できる、味わい深い物語です。ノスタルジーに浸りつつも、今あるものを大切に、というメッセージも優しい読後感に繋がっていました。

優秀作品

SF 完結
10分 (5,614文字)

ピックアップルーキー

スケジュール
・応募期間:2022年5月11日(水) 12:00:00 ~ 2022年6月12日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2022年8月上旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で応募期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第174弾です。 今回のテーマは、「レンタル○○」です。 どこかに必ず「レンタル○○」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・あるレンタル恋人サービスが話題に。その理由は依頼人に出される、特殊な条件で? ・知らぬ間に近所に出来た謎の店。貼り紙には「思い出貸し出します」と書かれていて……。 ・友人から映画のDVDを借りたが、中身は別のものだった。試しに見てみると、映し出されたのは――。
様々なレンタルサービスやサブスクが溢れる現代。借りられないものは、実はあまりないのかもしれません。 そんな「レンタル○○」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの応募期間内に新規公開された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、応募期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他社サービス等に応募中、または過去に受賞したことのある作品はご応募いただけません。
メールアドレスの受信設定について
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。
応募の辞退について
応募期間中であれば、作品管理から応募の辞退が可能です。(操作手順はこちら) 締切後の応募辞退は原則として出来ませんので、ご応募の際はご注意ください。

次回予告

次回、妄想コンテスト第175回のテーマは「ドキドキの理由」です。 本コンテストと平行する形で2022年5月25日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第175回の応募期間内に新規投稿してください。応募期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト