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未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「涙」

大賞

ぬくもりが伝わり、やさしい気持ちになれるヒューマンドラマです。職場で疲弊し、心が傷ついた主人公が子供型ロボットN-28とのふれあいで癒やされ、心が再生していきます。社会的に活躍しているロボットの説明で読み手の現実と地続きの世界であると紹介するのは上手い演出です。最初は掃除の手間がかかるため、N-28にいい印象を抱いていないのも、後の関係の変化のための見事な“タメ”でした。じんわりと心を動かされる作品です。

準大賞

1ページ目からストーリーに引き込まれる創意工夫がありました。2年間泣いてない雨音はこれから6つの涙を流さないと心が死ぬと提示されるルールが物語として抜群に面白いです。友だちに裏切られ、人と関わらずに生きていくと決め、殻を作って生きてきた雨音。しかし、涙の案内人ドロップと出会ったことで、彼女の運命が変わり始めます。中学校でつらい目に遭っている雨音が涙を流しながら自分を変えていく姿は胸を打ちました。

入賞

人の流す涙を主食とする涙鬼の設定が刺激的です。祭りの間は何が起きても泣いてはいけない。ルールがシンプルなので、登場人物たちが追い込まれていく過程が濃密に味わえます。また涙を流させるために怖がらせ、悲しませるのでじわじわと人を襲う行為に必然性がありました。波影村に合宿に訪れた高校の演劇部員の目を通して語られる恐怖の日々には臨場感があります。最初の犠牲者が出た時点で十分に怖かったです。

佳作

水の精霊エリアの涙を武器として攻撃するアイデアがビジュアル的に映えています。状況を的確に表現した文章なのでアクションシーンを理解しやすいです。エレンが旅の途中で寄った村で、かけられた呪いの謎を探る。世界を眺め、自分で経験してきた主人公による村の掟や村人の狭い考えに対する冷静な分析には共感できます。魔物が存在するこの世界がどうなっているのかを垣間見せられるので先の展開が気になりました。
冒頭でもなかと政宗が屋上で出会うシーンが秀逸です。フェンスに上がった彼女を自殺と誤解して彼が止めに入るのは自然な行動です。しかも、空涙症候群の説明にも無理なくつながっています。もなかのシニカルな視点による描写が物語のスパイスになっていました。病気ゆえに周囲を遠ざけているのに、次々と人が寄ってくる展開に納得力のある理由があります。最悪の出会い方をしたもなかと政宗の今後の関係にも注目していきたいです。
ストーリーの理解に必要な情報の出し方が巧みです。物語は憧れの女性、友だち、家族に囲まれた高校生・高泉敦ののどかな日常で幕を開ける。途中から彼らの住んでいる場所が島であり、世界には魔物が存在する事実が明かされ、作品内の風景の見え方が変わります。冒頭で読み手の暮らす現実世界とは少し違う雰囲気を匂わしていたので納得できました。壮大なスペクタクルの序盤でありながら、不穏な伏線がいくつも張り巡らされています。
五感に訴えかけ、多角的に表現された文章がストーリーを豊かに彩っています。たとえば、シュークリームの味の描写ひとつとっても丹念で濃厚で、魅力が読み手にあますところなく伝わってきました。人気ケーキ屋の店員ハルが事故死し、幽霊としてお店の常連客だった璃子の前に現れます。もしかしたら兄の作るケーキを璃子が食べ続けることで成仏できるのでは、という流れはコミカルであり、せつなさも漂っていました。
繊細に組み立てられた温かい物語です。宗介はホスピスで静かに最期を迎えようとしています。余命宣告されてから人生の幕をどう閉じるかの手続きがリアルに丁寧に描かれていました。突如現れた“看取り人”を名乗る少年に唯一の心残りの話をする展開は心に沁み込んでいきます。聞き手である少年が過剰に寄り添うのではなく、ときに辛辣な感想を述べるのはバランスがいいです。初恋のエピソードは次第に不穏になってゆき、興味が持続します。
魔法の使用で生じた負傷や疾病を診る魔法治療院のアイデアがユニークです。生まれつき涙を流せない悩みを解決するために足を運ぶ舞台女優フローラ。主治医に望んでいたコーネリアスではなく、別の担当医になるすれ違いが悩ましいです。命に関わらないこともあり、なかなかシリアスに取り合ってもらえないのはリアリティがありました。ようやく出会えたコーネリアスとの関係は医師と患者から変化するのかもドラマがありそうです。
泣くことを極めようとするエキセントリックな部活、泣道部が独自性のある設定です。泣く行為をスポーツにして団体戦まであるのは試合を見たくなります。ショート、フリースタイル、エモーションなど細かいルールも緻密に考えられていました。野々原小鈴が入学式で胸キュンした柊綾美が、泣道部部長でありながら、彼女の入部希望を最初は拒むのはコミカルで愉しいです。泣道にチャレンジする女子高生たちが励む部活動は麗しかったです。
魔法陣から落ちる水滴によって、魔族に殺戮される場面が少女の脳裏に再現される。斬新かつおぞましい描写ですが、端正な文章が淀みなく流れていて物語世界に引き込まれます。囚われの少女が青年グレイによって救い出され、ふれあいと治癒魔法によって再生していく過程が温かいです。終盤で明かされる少女にまつわる真実は衝撃的な展開でした。すべてのキャラを血の通った人間として動かし、ポジティブな読後感を与えています。
殺人事件の被害者が描いた絵の少女が涙を流す謎。警察が調べるわけがなく、中学生が謎解きにトライするプロットは説得力満点です。いたずらであったとしても、その人物に接触すれば犯人の情報が得られるかもという推理の流れも自然です。ついには絵の少女が“血の涙”を流すほどエスカレートするのも恐怖が募ります。やがて明らかになっていく裏の人間関係と、涙が流れていた真の理由。予想外の驚きのあるストーリーでした。
スケジュール
・応募期間:2023年12月4日(月) 12:00:00 ~ 2024年2月4日(日) 27:59:59 ・最終結果発表:2024年4月中旬頃予定
募集概要
良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン」!! 【コンテストの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞受賞者には、キングジム社の「pomera DM250」をプレゼント ・準大賞作品以上は完結後に、「完結作品特集」へ掲載 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このコンテストに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)
募集テーマ
第43回目のテーマは「」です。
・彼女に手酷くフられた。けど別れの瞬間、微かに浮かんでいた涙の理由が知りたくて……。 ・流す涙が妙薬になる体質の少女は、家に閉じ込められ、酷い扱いを受けていて……。 ・涙もろい人を集めた“絶対に泣いてはいけない感動映画上映会”。果たして賞金の行方は!?
など、「」の要素が登場する小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!
賞
大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・キングジム社「pomera DM250」をプレゼント ・完結後に特集掲載※ 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※ 入賞 3~5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス 佳作 10作品程度 ・作品へのアドバイス
大賞の方にプレゼント!
※ 特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。ご連絡を頂けなかった場合は、特集掲載できない場合がございます。 ※ 大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。
応募要項
・文字数は20,000文字以上 ・20,000文字まで読んで選考、作品へのアドバイスをいたします。 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びに エブリスタ内の公式コンテスト及び他サービス等の投稿コンテストで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他社サービス等への重複応募が確認された場合、応募取消しになる場合があります。
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コンテストの注意事項(必読)