小池 海

偶然とか、奇跡とか。そしてその先にあるもの

人の想いとか願いとか 日常とか未来とかってのは 雪のように綺麗で儚くもあり 汚れてもしぶとくもある もはや溶けてただ消えていく日々だとしても 数年に一度ある日のその先に もし明かりが差し込んでくれた
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小池 海

青春は後悔だらけ。でも。

一方で、それは出会いと成長の軌跡でもあって。 変わらない私が(自分の意志で)変わる可能性が生まれたんだとしたら、二人を結んだ夕立がたとえ後悔を残したにしても、後悔以上の意味があったんじゃないのかな。
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小池 海

完成度が高い! げっげさんの才能が花開く短編。

立場・価値観が対立する者同士の、(法的な話はおいてといて)読者として理解できるそれぞれの心情が、バイクという共通のものを手がかりに溶け合い変化し、和解、未来へと花開く展開に、胸が熱くなりました。 サ
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小池 海

未完成だからこそ完成される、青春

「高2の女子高校生が仲間とアカペラで全国一を目指す青春物語」 こう書いてしまえば、アカペラを舞台としたライバルたちとの熱き競争劇なのかと思ってしまうけれど、メインであるはずの全国大会本戦は、なんと1
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小池 海

一人の女性の、人生の学びの記録

 この物語を1行に削ぎ落とせば「恋愛トラウマを抱えた女性が、女性に一目惚れした年下の男性と結ばれる」ということなるだろうけど、もちろんそんな単純な要素に還元なんてできやしない。  「かがゼミナールの
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小池 海

玄界に眠る有象無象の波に飲まれる青年の物語。

大正時代を舞台にした、ひねくれ奇術師と霊能者の物語。 離れそうで離れないコンビが西に東に歩む物語は、妖怪、神様、果ては未来人まで登場し、ころころと予測不能に転がっていく。 反目するふたりの息があう
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小池 海

水滴に埋まる窓の向こうに星が輝くとき、少女は

大人とは、「個」としての責任と地位を負う存在で。 大人の2歩ぐらい手前の高校生にとっては、「個」が脅迫めいて重要に思えてくる壁で。 個性が大事だと聞かせれ、個性のある人が目につく社会。 その中でひと
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小池 海

青春は波のように──王道を行く小学生の青春ストーリー(その2・ネタバレあり!)

ところで、なぜ著者は「勝利」を与えなかったのか。 首の銀メダルは、頑張ったとしてもうまくいかない、卑怯なヤツが制するという現実を映し出すように、空気を読まずに光っている気がした。 別のバスケを題材
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小池 海

青春は波のように──王道を行く小学生の青春ストーリー(その1)

「青春小説」と言えば「挫折と成長」「出会いと変化」と、monokaki編集部のコラムでも書かれてあったが、まさにその王道を行く小学生の青春ストーリー。 ゲーム以外に打ち込むこともなく、面倒くさいこと
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小池 海

不安の処方薬としての物語

人を跡形もなく溶かし死に至らしめる薬「とける」。 一瞬で人を消し去る薬を使って人間を間引きしようとする政府の姿勢がとても恐ろしいものではあるが、この物語の本質は「不安」にあると思う。 経済成長が伸
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小池 海

日常と非日常の織りなす、青く切ない物語

どこにでもありそうなふつうの家庭で過ごす高校二年生の男子が、男の子から告白される場面から始まる衝撃。 その後のアットホームな家庭と、謎が謎を呼ぶ彼とのエピソードが交互に織りなす場面展開に、次ページを
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小池 海

ふたりで紡いだ、ひとひらの、世界。

ふたりだけの世界が、どこか知らない誰かの胸元に美しい花を咲かせるとき、哀しみも絶望も抱き締めた部屋に、朝陽が射し込む。 当たり前のありがたさと切なさを噛み締めて、今日という日々を散るその日まで生きて
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小池 海

最高に感情を揺さぶる、ひと冬の物語。

6人+1人、7人の過去、現在、未来をつなぐ絆の物語。 私の拙い経験では、出会って発展させて結末を迎えるのを8千字でこなそうとすると、登場人物は2、3人が限界だ。 文字の制約にもかかわらず、7人の登
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小池 海

映像で見たい

詩のように紡がれるショートストーリー。 夢と現実が交わるとき、百年の刻を超え桜は……。 わずか1400文字に読む手が震えた、切ない物語。
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小池 海

人間にとっての永遠のテーマに光を当てた名作(その2)

「死をわすれることなかれ」 いつか死ぬから生きられる、生と死の意味を悟ったカレラは、それまでのカレラではない。 誰かに従って生きる、または、ただ漫然と生きるのではなく、自分の使命を生きる、自分の生きた
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小池 海

人間にとっての永遠のテーマに光を当てた名作(その1)

不死人が、死んだ。 否定を否定する言葉が目に入ってくれば、読まずにはいられないだろう。 しかも、人間が手に入れたくても手に入れられない「不死」を持った者が死ぬなんて、???が浮かぶばかりである。
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小池 海

タイトルからは想像していなかったテーマ

ミステリーとして犯人を追うという構成をとってはいるけれど、著者が書きたかったところは、「言葉」そのものについてではないだろうか。 感じたことが2つあって、 1つ目に、言葉は、刃ともなるし、薬にもな
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小池 海

人生はゲームだ(その2)

前置きがとても長くなってしまったが、本題である。 この恋愛という人生のゲームを、ゲームで表現することに振り切ってしまった、中毒性のある作品が、本作品である。 ほとんどのステータスがMAXなのに恋愛
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小池 海

人生はゲームだ(その1)

人生はゲームだ。 はじまって、すすんで、やられて、またはじまって、すすんで……。 私が人生ではじめてゲームをしたのはスーパーマリオだった。 人生で最初のプレイは、右ボタン押しっぱなしでクリボーにぶ
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小池 海

ぜんぶ、紅く染まっていく。

私と先生の放課後の課外授業。 時間が空を、私を、先生を、心も、身体も、紅く染めていって。 名前までシーンに重ねるなんて、感情が一気にもっていかれる描写ですね。 彼女の青春のたった1ページなんだろ
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小池 海

ああ、みんな好きだ

不良と新米ライター。 どうからんでどう話が展開していくのかなと思っていたら、あれ、もう終わっちゃったと思うくらい、登場人物たちの魅力が光ります。 外見とは裏腹の……ってのは、魅力的なキャラクター設定
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小池 海

紡いで繋いだのは……。

紡いで繋いでたのはストーリーだけでも、ふたりの想いだけでもなくて……。 気づいて震えました。 ぜひ多くの人に読んで欲しいです。
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小池 海

余白で増幅される感情

あらすじからすでに悲しい話というのがわかります。 そのためか読みすすめても、謎に触れるたび不吉な感じが増え話が進んでいって、後半なればもう転がるような悲劇で、最後には奈落まで……。 文章が終始淡々と
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小池 海

描写も展開も巧いなあ。

物語の補助線としてのオレンジの使い方や、冒頭のファンタジーを現実にさらっと適用させる工夫が巧いなあと感じました。 先導者としての先輩の存在が物語に厚みをもたせ、主人公の葛藤、お互いの感情の揺れ動きが直
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小池 海

忘れることのできない、夏の物語

あらすじや、幽霊くんの初登場シーンからは全く想像できなかった、とても大きな物語でした。 100ページぐらいからは、涙なしには読めないです。 主人公である結夏・レイともに表面の性格は読者にとってとっ
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小池 海

あっという間に読んでしまいました。

デュエルノベルという斬新な設定と、現実にも存在する問題との勝負。 勝負の行く先は……。 続きを読みたくなる展開、散りばめられたキラリと光る言葉の数々に、圧倒的な世界観でした!
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