狗夜 凛

私はこの二人に確かな恋をしました。

『約束から繋がる恋心』読了しました。 素晴らしいがあまり、読み終えてしまうことが寂しすぎて、作者の深山さんには申し訳なく思うほどに時間をかけてしまいました。 私は、この作品の主人公、新倉直人と泉透子
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狗夜 凛

チャボが放ったホームラン

この『たまご』という作品は、全5ページで構成されていますが、各ページごとに仕掛けがあり、3000文字という長さを感じさせない、ぎゅっとした面白さが詰まっています。 1ページ目の兄。 2ページ目の妹。
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狗夜 凛

家族の価値は、本音にこそある。

『そのままで』拝読しました。 本当に素晴らしい、一級品の作品でした。 作者コメント欄に、日々のこと、と書かれていたので、現実にこのような経験をなさっているのかな、と思いましたが、完全な創作であっ
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狗夜 凛

これは、大切な道しるべになる。

物事に陰と陽があるように、ものの考え方にもそれはあります。 ポジティブとネガティブは表裏一体で、光があれば影はでき、いつもそのバランスを量りながら、人は自分を動かさなければなりません。 100%ポジテ
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狗夜 凛

ポップ&キュート✨💕

猫を飼っている身としては、つい描きたくなってしまうのが猫の日常の中の愛らしさだと思います。 特に共感できたのはコンテスト用のパートで、分かる分かると頷きながら読みました。 全篇通して非常にライトな文
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狗夜 凛

少しずつ重なっていく気持ち

理由に差はあっても、教室に通えない生徒はいます。 今作の主人公・ちとせは、そうした生徒の一人でした。 内気で、臆病なところがあり、積極的な行動が苦手。でも、愛する本のためなら、ちょっぴり積極的な部分も
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狗夜 凛

こころを見つめる眼差しの深さ

あなぐらむさんらしいダンディーさがありつつも、わずかに幼い男性の心理を描いた名作です。 名前も知らない女性と過ごした一夜、そこで感じた想いはまさしく慕情であり、一つの憧れだったかも知れません。 事後、
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狗夜 凛

繊細さが際立つ作品です。

人の気持ちは、安易にカテゴライズできるものではなく、悲しみの中に怒りがあったり、喜びの中に憂いがあったりして、ただ単純に『心』を描けば、いつしかそれは複雑化して、答えの出ないものになる場合があります。
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狗夜 凛

人生における大事なこと。

真理を説く、と言えば難しくなってしまいますが、人として生きる上で大切なことが詰まった作品でした。 どんな事情を抱えていても、人が人を想う気持ちは本物の感情です。 私は夫婦というものは、楽しさだけを共有
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狗夜 凛

成長に至るために気づきを得る素敵な作品。

作者・浅海かなでさんが、実際に経験したものが多分に含まれているのでは、と思うぐらい心に迫る作品です。 多感な幼年期、少年期には、親や教師の指導に対し、多少なりとも反抗心を抱いてしまうのは当然です。 そ
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狗夜 凛

葛藤の色使いが鮮やかでした。

浅海かなでさんのリアルが混ぜ込まれていたため、揺れ動く心情が痛みを纏って伝わり、黒とグレーのあいだで思い悩む苦しみがその輪郭を強めている物語でした。 風俗を浮気とするかどうかの議論は、人によって見解
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狗夜 凛

どこか寂寥で、温かい。

人は生まれながらに等しくはなく、無垢なうちに呪いを授かってしまうことがあるのだと思います。 本人に害意はなくとも、周囲の害意に触れていくうちに穢れを身に纏ってしまうこともあるかも知れません。 ファン
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狗夜 凛

切り替わる場面の先に。

序章から次々に切り替わっていく場面と、その時々の主人公。 それぞれの思いが丁寧に綴られており、どのキャラクターにも確かな息吹が感じられました。 ホテルという、いわば巨大な密室のなかで、個々の仕事に従事
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狗夜 凛

短い記憶のなかで。

記憶障害を扱う作品は多いですが、この作品はその短さゆえに、『明かさず、答えず』に重きを置いた斬新な作品だと思います。 記憶障害を患った経緯も、夫との関係も、『明かさず、答えず』であるがゆえに、主人公の
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狗夜 凛

斬新でありながら人情。

落語調の軽妙な語り口ながら、事の経過や心情が伝わってくる技術の高さに感服しました。 サブスクサービスとAI、遺影という三つのワードを上手に機能させ、それを暴走じみた主張へとつなげていく。 話の構成とし
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狗夜 凛

じれったさが良かったです。

神社のこと、作業や各名詞についてもお詳しく、非常に神秘的な気配を纏いながら進行していく物語でした。 そこに俗人である二人が、互いの想いをにわかにぶつけ合いながら、対等で理解し合っている様がかわいらしく
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狗夜 凛

凝縮された大人の世界!

私はキリンジというアーティストも、「エイリアンズ」という楽曲も知りませんでした。 この作品を読む前に、Youtubeで楽曲を聴き、歌詞も読んでから、小説を開きました。 楽曲は、私がイメージしているあ
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狗夜 凛

友情の先の、美しい物語でした。

BLと言うと、とかく過激表現が多いですが、この作品は前提に友情があり、その友情の行き着いた先が、同性との愛であったように感じました。 現実世界に存在意義を見出せない凛空と、現実世界で苦境に立たされて
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狗夜 凛

色遣いに魅入られました。

読ませていただきました。 あなぐらむさんの文章はいつも洗練されたカッコ良さがあり、淡い感覚の中に匂うような色気があるんですよね。 この『櫻の雨』は、序文からして素敵感が満載で、私の感覚的には薄くぼやけ
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狗夜 凛

この臨場感。音が聞こえてくるようでした。

これは、主人公である「あき」が元服し、一人の武者として初陣を飾るというお話です。 ネタバレを極力回避し、感想を書かせていただきます。 合戦というものを、現代の人は見たことがありません。 見るとすれば
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狗夜 凛

雪嶋海さんの内面を覗いてみたい。

現段階で13作品(連載中のものもあり)を拝読し、雪嶋海という作家さんの奥深さを感じています。 ホラーを主体に書かれている雪嶋さんは、たとえばクリーチャーが出てきたり、怨念が実体となって襲ってくるよう
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狗夜 凛

美しい言葉が流れる柔らかい物語。

作者の瀬波沙々さんの奥底には、心の在り様に関わらず、清らかな文字が滔々と流れているのだろうなと感じるに足る素敵な作品でありました。 芽衣子と流伊の気持ちが交わり、高まっていくさまが、とても美しい筆致で
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狗夜 凛

スター特典、拝読しました。

家督争いは当然にしてあったでしょうし、そういう争いを勝ち抜くのは、秀でた知力や行動力ではなく、狡さだと思います。 その結果、目的を果たした後は、往々にして他者を虐げる側にまわる人が多いのでしょう。 本
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狗夜 凛

幸福的思考が素晴らしい。

数ある啓発セミナーに通っても得られないだろうポジティブさが本当に素敵です。 講演で食べていける。 そのぐらい人を引き込む力があります。 これは天性のものであり、なおかつ、実は苦難を越えたからこそ獲得し
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狗夜 凛

名言です。

素敵な名言がありました。 どんな仕事でも、それが分かっていないと上にはいけませんね。 特に相撲は、ひとつひとつの星の積み重ねです。 努力を完全に星で評価するシステムは、コネも何もなく、極めて公正なもの
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狗夜 凛

圧巻でした。

出だしから、一切の澱みがなく、美しいままに美しく流れていく文章。 静かな物語のなかに漂う暗さと、雪女のひたむきな想い。 どこにも間延びがなく、徹頭徹尾美しさにこだわり、悲しい結末でありながら、その悲し
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狗夜 凛

切り際のアレはまずいです。

ぜーったい二人は上手くいきます。 特に電話切り際のアレは最強ですよね。 満たされない気持ち、当たり前にされている寂しさ、そんな中で癒してくれる存在──。 傾かない方がおかしいですね。いつだってときめき
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狗夜 凛

最高の友人になれるはずです。

韓国と日本の若者が、この作品のように、温かく、諍いなく、何も障害なく交流できたら、最高の友人になれるはずなんです。 作中にあったテロリストの話は、本当にそうかも知れませんね。 この先も、どちらも譲らな
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狗夜 凛

お上手です。

物語に漂う柔らかさが、音戸さんと主人公の関係を鮮明にさせています。 文章のつなぎ、会話のバトン、そのときに使う適切な言葉、どれもお上手だと思いました。いえ、お世辞ではなく、本心で。 とてもライトなお話
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狗夜 凛

構成がとても良かったです。

死刑囚については、まだエブリスタに上げてはいませんが、私も長編を書いたことがあります。 その日の流れをよく調べられたんだろうな、分かる分かる、と思いながら読み進めました。 死刑はヴェールに包まれている
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