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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第130回「あと5分」
5分というタイムリミット。緊迫感があったり、短い時間を濃密に描写する作品が楽しめました。同じ5分でもぼんやりしていたらあっという間なのに、まるで永遠にも感じられる5分間がありますよね。今回の受賞作はそのような、時間が主観的に引き延ばされていく様子を存分に活かしたものが多かったです。濃い5分間をお楽しみください!

大賞(賞金3万円+選評)

2人の死刑囚の男女が、処刑を前に互いの身の上を語り合う静謐な物語。男のやけっぱちな口調と女の冷静な口調との対比も面白いです。そして謎に満ちた物語を読み進めていくと、想像を絶するラストが待ち受けています。お見事のひとこと。

準大賞(賞金2万円+選評)

男子バスケの全国大会1回戦。優勝候補を相手どり、幼なじみ5人の倉野高校チームが奇跡を起こす! 57点差を追いかけ、怒涛の勢いで展開していく試合描写が圧巻です。勝利よりも「楽しむ」ことに貪欲な倉野メンバーの躍動感と臨場感に胸が高鳴りっぱなしで、最後のセリフには思わず涙がこぼれました。無駄を排除した潔い書き口が心地よいです。

入賞(賞金1万円+選評)

仕事で忙しいエリートの彼と、彼を支える地味な彼女の物語。同棲することで互いの気持ちに少しずつ変化が出てきた2人。たったの5分が大きく二人の運命を変えてしまいます。2人の心理描写に生々しさと繊細さがあり、引き込まれて読みました。

佳作

とあるセキュリティ会社の入社試験に挑戦する主人公。ふりかかる難題に挑んだその先には……? ミステリ的に展開していくストーリーは読み応えバツグンで、種明かしがなされるラストまで一息で読めてしまいます。主人公の人柄も好ましく、爽やかなラストシーンまでお腹いっぱい楽しめました。忙しい現代人にこそ読んで欲しいです。
かつてのクラスメートから突然切り出された「命の残りが5分だったら何をする?」という問いをきっかけに始まる闇深い頭脳戦。ラストは戦慄を覚えるとともに、思わず「うまい!」と唸ってしまいました。
鉄に魅入られた父と料理に魅入られた息子が織りなす、どこかいびつだがとても温かい親子の情の物語。製鉄や中華料理の工程をアクセントに、それぞれの匠を目指す2人の男の人間ドラマが描かれており、その泥臭さに惹かれます。
即決できない恋人の口癖は「あと5分待って」。そこに秘められている優しさと、主人公の懐の深さがじつにお似合いで微笑ましく、すぐに感情移入してしまいました。ラストの主人公の決めゼリフには、こちらまで心を奪われます。キュンキュンしたい人に絶対に読ませたい一篇です。
関係が冷めきっていながら、仮面夫婦を続ける2人。銀婚式でハネムーンの時と同じ海にダイビングしに出掛けた2人には、それぞれの思惑があった……。すれ違い続けた2人が辿り着くラストシーンに戦慄。海の美しさと人間の悪意のコントラストが、恐怖に拍車をかけています。
長く友達つきあいを続けて来たことで、なかなか先に進むことができない男女の話。何度かの思わせぶりなやり取りを重ね、ついに核心に迫るクライマックスにドキドキしました。おもしろおかしく、最後にロマンチックが押し寄せるラブストーリーが秀逸です。

超短編賞

「5分間声を出さない」という約束を守れれば大金が手に入る奇妙なゲームに挑戦した主人公は、さまざまなトラップを乗り越えていくが……。反則ギリギリなオチが印象的で、笑いもありつつ「少しの油断がすべてを台無しにする」恐ろしさを教えてもらいました。

続きが読みたい賞

該当なし

トンデモ賞

憧れの課長に告白しようと呼び出した資料室には、なぜか爆弾が仕掛けられていた! タイムリミットまでに告白は成功するのか? 読んでいてほっこりできる素敵なラブコメディでした。謎の緊迫感と、似た者同士の課長と主人公が繰り広げるドタバタ劇のギャップが激しく、そんなわけないだろと思いつつも思わず笑ってしまいます。

優秀作品

恋愛 完結
4分 (1,831文字)

SF 完結
7分 (3,989文字)

青春 完結
9分 (4,918文字)
スケジュール
・募集期間: 2020年7月15日(水) 12:00:00 ~ 2020年8月16日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2020年9月下旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第130弾です。 今回のテーマは、「あと5分」です。 どこかに必ず「あと5分」のシチュエーションが登場する妄想を投稿してください。
・悪戯かと思われた爆破予告。けど本当に爆弾が見つかり、爆発まであと5分……! ・イベント中、急遽トークで場をつなぐことに。けどもう話すことがない……あと5分もたせろって!? ・デートの後、彼が事故で亡くなった。あの時、あと5分だけでも一緒にいたいと素直に言えていたなら……。 ・とある企業面接「5分で自己アピール」。就活崖っぷちな俺の、人生をかけた5分間が始まった!
たった5分、されど5分。短いか長いか、感じ方は状況によって大きく変わりますよね。 そんな「あと5分」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

次回予告

次回、妄想コンテスト第131回のテーマは「ひと夏の思い出」です。 本コンテストと平行する形で2020年7月29日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第131回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト