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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第141回「足あと」
「足あと」に、人の人生や成長を重ねる人も多いでしょう。物理的な成長から、精神的な成長まで、ひとつの足あとにもさまざまなストーリー性が描かれていて、あらためて妄想コンテストの名の通り、妄想・発想の強さ、幅広さを見せてもらった回でした。一方でいわゆるミステリ・サスペンス的に「足あと」を扱ったもの、事件モノやホラー系など、恐怖を感じさせてくれる作品などもあり、大変読み応えのある短編がたくさん集まりました。

大賞(賞金3万円+選評)

突然現れた黒龍の正体は……。シーンの切り替えが効果的でハラハラしながらのめりこんで読みました。最後に明らかになるバディ関係がとても魅力的で、続きがとても気になります。単純な善悪に分けず多面的に出来事を描いているところに作者の力量を感じました。ぜひこのキャラクターで続きを書いてほしいです。

準大賞(賞金2万円+選評)

該当なし

入賞(賞金1万円+選評)

雪国を舞台に展開する、珠玉のラブストーリー。シーンのひとつひとつが切なく、美しいです。甘さも苦さもふんだんに盛り込まれたとても贅沢な作品で、素敵なラストも相まって最高の読後感を味わえました。

佳作

謎の老人から、山奥の家で寝ずの火の番を依頼された主人公。高額のバイト代に目がくらんで引き受けた彼女は、その決断を悔やむことに? 少しずつ不安が押し寄せる構成力が光るサスペンスホラー作品。パニックに陥った人間が冷静になれないところなど、妙に生々しくて背筋が寒くなります。
主人公は北極圏を目指す……冒険家の父が見た光景を追って。極限状態のサバイバルにハラハラさせられ、且つ一歩一歩歩みを進めるたびに何かをわかりあえなかった父と息子の物語がじわりと胸に染みてきます。
花農家を志した主人公が掴んだ「土の足跡」の教訓。そこから運命は大きく変わり始めていく。花が持つチカラと、そのチカラに賭け、心を砕いて育てあげる人の信念とが伝わってくる物語でした。自分の仕事が誰かをきっと幸せにできる、という可能性にも気づかされる気がしました。
恋人との別れをきっかけに空虚になった主人公は、コインランドリーで不思議な老婆と束の間の時間を過ごす……。2人の会話と距離感がとても居心地がよく、夢中で読みいってしまいました。「選ぶ人になりなさい」という老婆の言葉の本質と、暗に示される2人の関係性にドキッとさせられます。
実家で飼っていた猫が亡くなった。私だけが知っている、彼女が生きた痕跡の在り処は……。猫の軽やかな佇まいが読み手にまで伝わり、ぎゅっと胸が切なくなるような描写が魅力的でした。

超短編賞

いじめられている女の子が選んだ、足あとを残すための手段は……。その行動が行われている場面だけを切り取った超短編ながら、ゆえに狂気と切なさだけがただただ伝わってきてゾクゾクさせられました。色とりどりの教室の風景が痛々しく目に浮かびます。
車椅子の女性はバラを眺めようと散策するうちに、うっかり脱輪してしまい、通りすがりの男性に助けを求め……。情景が浮かんできて、まるで短編ムービーのような香り立つような描写がステキでした。

続きが読みたい賞

該当なし

トンデモ賞

警視庁のサイバー科に務める主人公は、ある天才ハッカーから挑戦を受けるのだが……。ハッカー同士の息詰まる探り合いのスピード感に、予想外のオチが秀逸でした。爽快な読み口の作品です。

優秀作品

恋愛 完結 過激表現
14分 (7,896文字)

恋愛 完結
13分 (7,208文字)
スケジュール
・募集期間:2020年12月23日(水) 12:00:00 ~ 2021年1月24日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2021年3月中旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第141弾です。 今回のテーマは、「足あと」です。 どこかに必ず「足あと」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・殺人事件の現場に残された足跡。調べてみると、メッセージのようなものが隠されていて…… ・私には不思議な力がある。それは人の足あとを踏むと、その人の人生の一部を垣間見れること。 ・UMAを追い求める研究者が見つけた、真新しい異形の足跡。辿っていった先には……
足あとは、自分の足で歩いてきた証。人生の足あと、という言葉が生まれたのも納得です。 そんな「足あと」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

次回予告

次回、妄想コンテスト第142回のテーマは「オンライン〇〇」です。 本コンテストと平行する形で2021年1月13日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第142回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト