一枚の風景写真のような

作者様のいろんな思いが詰まった作品とお見受けしました。だから安易にレビューなど書くべきかとも思いますが、しかし、やはり印象的で素晴らしかったんです。 物語を読んで一枚の風景写真が目に浮かんだら、それ
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こういう出来事を「ミステリ」って呼べる素晴らしさ

こういうミステリ作品っていいなぁ。 例えば恋の始まる直前とか、それよりもっと前「ちょっと気になるだけ」の時期ですら、誰かが誰かの心のうちをそっと覗こうとしたなら、それってもうジャンル:ミステリーだな
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自分以外の誰かの感情に敏感でいたい、そんなふうに思うカワイイ作品でした。

カワイイ作品で、印象的でした。 モノに感情移入するタイプの物語が好きで、これはとても愛らしい作品でした。同じ気持ちだよな~って思う、人間もモノも結局は。自分以外の誰かの感情に敏感でいたいなと思わせて
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この作品は非公開になりました

失恋って辛いのに、どうして人は追体験をしたがるんだろう?名作だと思いました

失恋をテーマにした短編で、誰もが知ってるあの辛さと苦しさを生々しく思い起こさせてくれます。辛いのに、どうして人は追体験みたいなことを求めるのでしょうね。文章が綺麗で、心の一番デリケートな部分に流れ込ん
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シンプルに、誰かを心から慕うことの意味が描かれた作品だと思いました。

これは読んで良かった~と思える名作でした。 エマにとってのてんちゃんは、優しくて、あったかくて、強く気高くもある、大好きな叔母。読み進めるにつれ、その関係性が切なさでいっぱいになっていきます。誰かを
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キレイゴトじゃないけど、それでも自分たちなりの幸せを見つけていく…!

難しいテーマを描いた作品だと思います。 大好きな人と結婚して幸せな日々を過ごす夫婦に訪れた「若年性認知症」という試練。キレイゴトだけじゃない現実が描かれます。誰も悪くないのに誰もが傷ついたり、それま
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物書きを目指した人ならきっと…。オススメです!

タイトルに惹かれて読みまして、すごく面白かったです。 物書きを少しでも目指したことのある人には、耳が痛いような、それでいて応援歌のような。理系と文系、帰納と演繹、論理と情緒、勝ちと負け、価値と無価値
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個人的には17ページ大好きです

絵本です。めっちゃ好きになりました。絵も文章もセンスの塊で、カワイクテ、アタタカイ。ぜったい読み惚れると思います。個人的には17ページ目が超好きです。
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日常に潜む小さなミステリーで、キャラがみんな魅力的です

こういうのを書けるようになりたいなぁと憧れる作品でした。 日常に潜む小さなミステリーを、本格派のタッチでしっかりハラハラドキドキさせながら展開するこの物語…。キャラがみんな生き生きしていて、世界観に
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心に刺さったまま抜けない棘のようなものを描いた名作だと思います。

 卒業式を迎える教え子たちを見つめながら、かつて自分が少年だった頃の過ちに思いを馳せる「俺」の物語です。大切な友の人生を、俺は台無しにした――。  ぼくが個人的に、後悔やうしろめたさをテーマにした作品
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お守りのような、道しるべのような、そんな大切な出逢いが描かれた一作です

 生徒たちが卒業式でこの曲を歌うのを聴くと、「私」はかつて教員として着任した頃に出逢い、渓流釣りの楽しさを教えてくれた「牧野先生」のことを思い出す。親子ほども年の離れた彼は「遊びの師」として、だけど遊
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ラストで心が震えました。切なくも、輝いていて…。

 4年前の夏、まだ大学生だった「僕」が恋をしていたのは、社会人の「アミ」。同じ空間を共有して、幸せだった日々。そして一緒に観た映画のことを、今も覚えている。叶わない思いを相手に伝えない選択をした主人公
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敢えてタイトルが軽い、だけどその本当の意味は——。

 秋の昼下がり、社会福祉協議会が主催するイベント会場に、区役所に勤める「私」は取材に来ていた。イメージキャラはカモメの水兵さんで、その着ぐるみの中には同じ区役所の先輩職員、無田が入っている。無愛想、無
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どこか雨の日特有のにおいの満ちた…臨場感あふれるミステリーでした

 とある農村で死んだ男の子の真相をめぐり、刑事と容疑者のやり取りが描かれます。ザリガニ釣りをしていた男の子を、黒い夕立ちが包む。背中にはヤケドの痕…。  すごくハラハラする展開で、一気に読んでしまいま
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懐かしい情景の中に、大事なものがたくさん詰まっている物語です

 幼い頃の「私」が、抱っこしてほしいと母に駄々をこねた日のこと。母はリウマチだったから、それが難しいお願いだってわかっていた。母が感じたであろう痛みと、母からもらったぬくもり、そして一面の蓮華草――。
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そこに満ちている香りや温度まで伝わってくるような文章でした

 日常の何気ない小さな幸せが、流れるような文章で綴られていきます。好きな音楽と、熱のこもった言葉。誰かと共有する空間、目に映る光と色彩、そして、そこに満ちた香りや温度までが伝わってくるようです。  サ
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ページをめくるたびに驚きと感動がありました

 主人公の「石川裕介」が旅先のフランスで出逢った青年「シモン」。裕介は彼から「死んだ父が描いた絵」を託される。それは想い人に贈りたくて贈れなかったもの。相手は日本人で、その絵が日本にあれば彼女の目に触
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この作品は非公開になりました

切なさでいっぱいですが、情感あふれる美しい物語だと思いました

 音大生の「佳織」は、彼氏の「晴彦」と一緒に星空を見に行く。七夕の夜、誰もいない海岸へのドライブ。空いっぱいに広がる数千年前の星の光。星座と神話の話、それから、宮沢賢治の燃えるサソリの話――。  自分
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ラストがすごく良いのですが、途中も好きです。

 「私」が「彼」と待ち合わせをするシーンから始まるお話です。二人はカフェに行って、それから財布を買う。自然な会話、楽しそうなやり取り、溢れる感情のキラキラ。幸せな、特別な一日が描かれています。  読み
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音楽でつながった仲間だから、シンプルに恋愛できないもどかしさが「青春」なんですね

 他のレビューを見ると、佐古見さん、橘さん、つなべさんと、素晴らしい書き手が揃っていますね。それだけこれが名作だってことだと思います。  ガールズバンドでボーカル担当「美琴」と、昔からカッコ良くて苦
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叙述トリックが見事ですが、それだけじゃない感動作でした

この作品、すごく好きで誰にでもオススメしたいのですが、 …でも困った、これは叙述トリックの作品で、何か話そうものなら、ネタバレになるリスクがあります。とりあえずネタバレフィルタはかけましたが…。ちな
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トリックが秀逸ですが、トリックだけじゃないこの物語は名作です!

 ひとつ年上の兄「慧」を事故で亡くした「昴太」と、事故のショックで昴太のことを慧と思い込むようになった義姉の「茉莉」。彼女を思いやり、昴太は兄のふりをして時間を重ねる。そうして二人は兄夫婦の初デートの
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カレーがテーマだからこそ、この仕上がり!

じーんと心に響くヒューマンドラマです。 カレーはその製法もさることながら、野菜と果実と肉と魚、そして多くのスパイスとハーブによって千差万別、色とりどり、無限の世界を持っている料理だと思います。カレー
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「出さない手紙」って、それだけでもう物語だなと思います。

 これは斬新で、すごい作品だったなぁと思います。  母が亡くなったことを機に、自分には生き別れの姉がいると分かった14歳の「峰子」。姉はそれを知ってて連絡ひとつくれないし、聞けば大金持ちのお嬢様だとか
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体験しないと損する瑞々しい読後感です

 最初に読んだ森岡さんの作品…。今読んでも、惹かれるわけだなぁと実感します。  突然の落雷で動かなくなった車の中に「恵莉」は同僚の「淳一」と取り残される。彼は子どもの頃からの付き合いで、今は思いを寄せ
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美しい音楽と複雑な感情の彩りが印象的な名作だと思います。

 音大声楽科3年の「翔吾」が、コンクールで3位入賞を果たす。そこに不満はないが、ひとつ上の先輩「伊月」は特別賞。どうにもしっくりこない。実力もまわりの評価も俺の方が上で、それを先輩自身もわかっていて、
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逃げようのない事実、心に浮かび来る感情たち。珠玉の感動作でした。

 自分がエブリスタに登録してから読ませて頂いた、たくさんの作家さんの数々の作品の中でも、これは珠玉の一作だと思いました。  「由衣」には病気がちの姉がいる。母はいつも姉のことで頭がいっぱいで、由衣は母
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「通り雨」という一瞬の時間を切り取った素晴らしい作品でした

 ツキムラさんの作品は読み惚れるものが多いのですが、これは最初の頃に拝読した一作です。  会社の取引先に、借りていた書類を返すために喫茶店で待ち合わせをする小百合。お店に着き、ふとまわりを見ると、物書
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生き方に悩む人特有の「澄んだ切実」を体感しました

 故郷で開催されるほたる祭りで、「祐斗」は遠縁の「小夏」と再開する。粗野で粗暴な親戚連中が苦手な二人は、宴席を抜け出して外へ。満天の星空と、ほたるの光、二人だけの夏の夜――。  情緒的な描写の中で、小
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美しい情景と精緻な心情表現、そしてまた力強さも感じられる物語でした。

 あずさが12年も勤めた仕事を辞めたのには、理由がある。上司のセクハラや同僚の嫌がらせ。傷心のまま彼女は、とある海沿いの民宿で一ヶ月過ごすことにした。そこでホルン吹きの青年に出逢う。彼もまた挫折を知る
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