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真夜中のラジオ文芸部×執筆応援キャンペーン 「苦しい恋/禁断の恋」

大賞

芸能人とのワンナイトからの妊娠、ちょっとファンタジーな気もする設定なのに、巻き込んで読ませていくチカラのある作品でした。登場人物がなんだかんだお人好しなところもほほえましく、連載分の読後感もよかったです。「苦しい」というよりは、芸能人との恋=「禁断の恋」の部類でしょうか、後半の甘ったるい雰囲気も含めて、楽しく読めるお話でした。今後の展開も楽しみです、連載の更新を楽しみにしています。

準大賞

「すでに妻」なのに、出会いから深まっていく関係という設定が面白い作品でした。なかなか正体を明かせないので、やきもきしながらも続きが気になってどんどんページをめくってしまいます。また、文章自体も読みやすくテンポが良いので、すんなり読み進められました。表記について、段落やセリフごとに必ず一行開けにしているようですが、セリフの応酬として続く部分は、開いていると間延びしてしまうので詰めてみてもいいかもしれません。

入賞

基本的な文章力が高く、読みやすい作品だなと思いました。春夏秋冬の章立ても目を引き、季節が進む=お話も進んでいく印象を与えます。強いて指摘するなら、ひとつひとつの章に含まれる要素がやや多いかも。たとえば春の章なら、「街路樹と話せる」だけでなく、「曜日ごと」「プラタナス+名前のない木」「土日のおしゃべり」「博愛主義=独占できない」等々、初見読者が理解しなければならない要素が多いので、途中で前ページに戻って読み直す部分もありました。ですが、腰を据えて読めるボリュームあるオムニバス集としては、魅力ある作品になっています。続きをもっと読みたいと思う作品でした。これからの更新も楽しみにしています。
主人公の設定と葛藤が興味深い作品でした。LGBTQというよりは、ジェンダー的な価値観の部分に悩み、戸惑っている様子が伝わってきます。とはいえ、決して重苦しい雰囲気ではなく、等身大の高校生らしい悩みや会話のテンポの良さもあり、楽しく読み進めることができました。茜や日下部、岡崎といった周辺キャラクターの設定もよく機能していると思います。誤字脱字がいくつかあったので、時間が許すときに確認しながら推敲してみてください。
主人公が大人っぽいふりをしつつも、その悩みが思春期らしい割り切れなさを持っていてかわいい作品だなと思いました。家族のすれ違い的なテーマだと、もっとスレた登場人物像にしてしまうことも多い中、一緒に心情の揺れや家族間のちょっとほほえましいくらいの愛情も感じることができて、思わず笑ってしまったシーンもありました。後半はやや過激なシーンもあるものの、キャラクターたちの関係値の終着点という意味ではここまで描いてひとつのお話にしたかったのかなという意図が見えました。最後の番外編も含め、「最終的に読者になにを伝えたいか」を意識すると、もう少し推敲できるポイントがあるようにも感じました。
寝取り、寝取られ、大学生らしい奔放さと深刻さをうまく描いている作品だと感じました。セックスシーンも、そこが主題ではないのでさらりと読めて好印象です。クセのあるキャラクターたちの会話も気になります。ちょっと小悪魔な部分もあるアヤカに、ずぶずぶとハマっていく様が面白かったです。今後の作品にも期待しています。

佳作

大人っぽく、淡々とした描写の中にも、ふとした心情の変化を散りばめており、寝る前に読みたくなるような作品だなと思いました。ほのかな想いを自覚はしつつも、それを押し付けることなく、自己に向き合って解決しようとする主人公に好感を覚えます。よりたくさんの方へ読んでもらう工夫として、トップページ記載のあらすじについては、もう少し間口の広い文章(初見読者に向けて、読みやすく興味を惹く内容)の方がいいかもしれません。掲載の体裁を含めて、検討してみてください。
朝ドラのような積み上げ方をする作品だなと思いました。時代は違いますが、自由意志を持ちにくい時代だからこそ、恋愛の重みというものがわかるお話でもあります。基本的な文章力、構成力が高いので、安心して読み進めることができました。着地点を定めてから書いているのがわかる、よくまとまった作品です。その分、良くも悪くも収まりがいい印象もありますので、ここだけは印象に残したい!という箇所に、少し意識的に文章の緩急をつけてみてもよいかもしれません。
エッセイっぽさのある書き出しが目を引く作品でした。恋だの愛だのといっても、キラキラしたものばかりではないので、主人公に共感を覚える読者も多いのではないでしょうか。一方で、主人公のやや盲目的な思い込みを冷静に見ている読者にとっても興味深い内容で、結末を読者に委ねているのも面白かったです(チャイムの主が純平さんでも、純平さんでなくても、物語としては成り立ちますが、そこまでは敢えて「書かなかった」という認識です)。また、細かい点ですが、料理の描写が「実際に料理をする人の手順の書き方だなぁ」と感じました。今回の作品の場合は、その評価をそのまま主人公のスペックとして乗せられるので、細かめの描写も効果的だったと思いました。
亡くなった双子の弟との微妙な関係、贖罪として演じている男の子の振る舞い、設定に癖があるのに読みやすく、先が気になる展開でした。文量も多いわけではありませんが、その中でも、読者の感情を揺さぶる投げかけが多数あり、ページをめくるごとに、面白く読み進めることができました。理生というキャラクターについて、読者からその全ては見えないものですが、もう少しだけ深掘りしたい気持ちになりました。
名前が似ている、不倫じゃないと愛せない、など、興味を引く工夫がたくさん盛り込まれている作品でした。いろいろな愛の形を感じる作品で、さまざまな年代の方に読んで感想を聞いてみたい気持ちになりました。キャッチーなタイトルも良かったです。文章内でも回収されているので、意図もわかりやすく、作品自体のテーマにもなっています。徐々にのめり込んでいく中で、最終的にどういった決断をするのか……続きが気になります。
全体的な文章力・構成力が高い作品だと感じました。世界観設定だけでなく、登場人物の心情変化にも寄り添いやすい丁寧な描写がなされています。読者によっては、墓守、国造といった単語の意味が分からなかったとしても、それぞれのキャラクターが置かれている状況がきちんと説明されているので、身分違いだが信念のある恋なのだと読者に伝えることができています。いろいろな意味で、叶うことのない苦しい、禁断の恋。賞のテーマとも一致した、読み応えのある作品でした。
彼氏の突然の失踪に、残された携帯電話、謎の手紙……と、ややファンタジーな要素を残しつつも、それぞれのキャラクターを読者が応援したくなる作品でした。時間移動の仕掛けに気を取られるあまり、少しわかりづらくなってしまっている部分も否めませんが、大切な人を思っての行動が積み重なって起こっている物語として、楽しんで読むことができました。
揺れる女性の心情を丁寧に描けている作品だと思いました。「女性読者が望む男性の優しさ」や「女性的なずるさ」を感じる部分もありました。そんな中、梛の「仕事ができる男」の描写が絶妙でした。個人としてではなく、部下へのヒアリングとしてはよくできた対応です。意図してのことかはわかりませんが、キャラクターの背景にある能力、生い立ちなどに説得力を持たせる書き方が上手だなと感じました。今後の作品も楽しみにしています。
分かりやすい三角関係に、今後の展開がとても気になる作品でした。父と子、どちらを選ぶのか、お話が進むごとに、読者も一緒になってハラハラドキドキしながら読むことができます。一方で、主人公の心情の変化がやや優柔不断に見えてしまったり、心変わりが急な印象を受けてしまったりするシーンもあるので、最後まで書き終わった後に緩急を意識しながら推敲してみてください。具体的には、逡巡するシーンの直後に「でも心は決まっている」等のセリフやモノローグが入っていて、さきほどの迷いはなんだった……となる部分がありましたので、主人公の無意識、意識(モノローグ)、セリフ(言動)で階層分けしながら考えられるといいかもしれません。今回の賞のテーマにも合った、読んでいて楽しい作品でした。ぜひ今後の連載も楽しみにしています。
センスを感じる作品でした。着眼点、設定、構成、いずれも「もっと読んでみたい」と感じさせるフックが散りばめられています。設定だけだと思春期の少年には重すぎる家庭環境も、明美と出会ってからの悩み自体は等身大というか、共感を覚えやすく描かれているので、幅広い年代の読者が読みやすい作品だと思いました。「恋」だけに焦点が当てられているわけではありませんが、思春期的な苦しさ、葛藤が描かれた興味深い作品でした。今後の作品にも期待しています。
募集概要
良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「真夜中のラジオ文芸部×執筆応援キャンペーン」!! 【コンテストの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞作品は、「真夜中のラジオ文芸部」にて一部朗読 ・準大賞作品以上は完結後に、「完結作品特集」へ掲載 あなたの小説を、有名声優に朗読してもらえる大チャンスです! 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このコンテストに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)
募集テーマ
第11回目のテーマは「苦しい恋/禁断の恋」です。
・私が好きなのは学校の先生。本気なのに、子供だからと相手にすらしてもらえない。 ・彼にプロポーズされた。けれど親に会わせた日、実は血の繋がった兄妹だとわかって……。 ・ある人と話している時だけ、機能停止してしまうロボット。その原因は……恋?
など、「苦しい恋/禁断の恋」のいずれかが出てくる小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!
スケジュール
・募集期間: 2019年6月17日(月)12:00:00 ~ 2019年8月18日(日)27: 59: 59 ・最終結果発表: 2019年10月下旬予定
賞
大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・「真夜中のラジオ文芸部」にて、作品の一部朗読※1 ・「真夜中のラジオ文芸部」パーソナリティ3名のサイン色紙プレゼント ・完結後に特集掲載※2 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※2 入賞 5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス 佳作 10作品以上 ・作品へのアドバイス ※1 朗読対象部分の選定、及び編集は、エブリスタ編集部にて行います。 ※2 特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。ご連絡を頂けなかった場合は、特集掲載できない場合がございます。 ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。
応募要項
・文字数は20,000文字以上 ・20,000文字まで読んで選考、作品へのアドバイスをいたします。 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びに エブリスタ内の公式コンテスト及び他サービス等の投稿コンテストで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。
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