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未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「現代の魔法/魔術」

大賞

練習、戦術、人間関係などサッカー部の描写が丁寧。だから、謎のマネージャーが登場する違和感が読者にリアルに伝わります。日常が異端者に侵食されていく恐怖。主人公の皐月のモノローグで語られる文体が合っています。“記憶改変”を使う魔女は強敵。でも、自分らしさを貫くことが、変えられた設定を崩す手段。自らを省みながらも、魔女の勝手な所業に抗い続ける皐月。自分の人生で屈しない「正ヒロイン」は凛々しかったです。

準大賞

幻世の台所「憑路」の世界観を精密に組み立てています。講談調の語り口が物語の盛り上げにひと役買っている。市で売買されるのは食にまつわる“概念”だという設定が非常にフレッシュです。人間に都合のいい「便利アイテム」が手に入る場所ではなく、この世ならぬ怖い異界として描いているので緊張感があります。周囲をガッチリ固めて、リアリティがあるから主役2人の行動に共感できる。極上の1作を堪能できました。

入賞

品のいいコミカルな描写に長けています。藍里の護衛で女子高に入学するルーカスのボヤキが楽しい。取り澄ました会話や、くだけたやりとりまで、ユーモア精神が発揮されています。架空の国リスベラントの成り立ちや、文化などリアルに組み上げられています。魔女の末裔であるヒロインが覚醒し、やがて魔術の試合へ出場。多くの要素を入れ込み過ぎの面もありますが、ラストまで一気に読み進められました。
養護教諭の灯子を怪物の襲撃から助けたのは、4年前に行方不明になっていた生徒。2人は“異人”として別世界で巡り合う運命だった。時間的にも、空間的にも入り組んでいる話ですが、読者を混乱させない筆力があります。象徴的に使われる「今度は守る」の台詞は、まさに王道ヒーローの覚悟。主人公の戦う理由に合致しています。続編があるようですが、今作単体としても成立していました。
過去から続く魔術師の2つの勢力の戦いに巻き込まれた忍。彼が魔術師となる過程を追いながら、読者もこの世界のルールを知る巧みな進行です。魔術師は万能ではなく、制約や危険が多いという設定が、ドラマの緊張感を強めます。魔術や伝承に関する広範なデータをベースにした世界観には、確かな骨格があります。激化していく戦いの中で、忍がどう成長していくのか。今後を見守りたい作品です。
魔法少女が魔術を駆使して、主人公を助ける話かと思いきや……。リアルなプロジェクトチーム物として成立しています。プログラミング言語と術式が似てるから、魔術師が天才プログラマーになるという発想もユニーク。システム開発の過酷な日常描写にリアリティがあるので“異才”の活躍が際立ちます。深刻になり過ぎないように、コメディ場面を挟み、楽しませる工夫もそつがない。今後の展開に目が離せません。
嘘から出たまことになって、本当にサンタをめざす主人公。その前段で、なりゆきから少女の面倒を見るパートが丁寧で、温かみのある描写です。傷ついた2人が寄り添うことでお互いを癒す。メルヘンの世界観でありながら、プラスチックの生首や、蟻のお菓子のような毒っ気のある小道具のチョイスもナイス。いよいよサンタクロースとして本格的に活躍しそうで楽しみです。ハートウォーミングな1作でした。

佳作

人間社会に妖精が住んでいる世界。ロンドンから始まる物語の主役は、魔法を使う黒猫。ファンタジー系に見えて、むしろ動物キャラクターが躍動するカートゥーン映画の楽しさがあります。「ダヴィデ」「ジーン・ケリー」など比喩表現のチョイスもハマッていました。人間の文化を“借りて”生きる妖精達という設定もユニークです。陽気なムードだけではなく、妖精と人間の相互不理解にも目を向けていました。
風変わりな少女・羽原ミコトの登場シーンが秀逸です。毅然として芯が強いけれど、残念な面があるという描写は素晴らしい。そんな彼女だから、主人公が魅かれるのに共感できる。その和樹も冷笑的な面と、熱血がほどよいバランスで造形されています。ミコトの失踪を助ける女神の出す条件も絶妙でした。“鼓動を操る”という能力を応用して危機を乗り切る展開がよく考えられています。少年が成長する王道のロード・ノベルでした。
昭和テイストの詰まったホラー作品です。パワハラ、ブラック企業なんて言葉のなかった時代。無法の職場で必死にあがいている青年。一見、古めかしい語り口がピッタリ合っていました。老朽化した建物の説明も丁寧です。最初は階段の上に、女性の足袋の足しか見えない演出も恐怖を増幅させています。読者がこうだろうと予測する幽霊の正体を、平成になってからひっくり返すラストも巧みでした。
ヒロインである間宮法子が魔法を使えるのか。ただの変人か。真実を明かすまでのアイドリングをたっぷり取って、読者を焦らします。「魔術結社」の部員集めで、個性的なキャラが次々登場。主人公の雷蔵のツッコミが光るコミカル学園モノ。定番ネタながら、作者が独自性を出そうと模索している姿勢が伝わります。ついに間宮の正体が語られ、物語が本格的に動き出したので、さらに今後に期待しています。
魔法というテーマを通して、教育とは何か、才能とは何かを考えさせられる作品です。石を打ちつけることで魔法を使う社会。クラスで唯一、魔法が使えない東里が主人公。彼の才能を引き出してくれる人物との出会いがすべてを変えます。東里が自分の魔法力に気づくプロセスが丁寧で納得力が高い。でも、教師は自分の理解の範疇を超えた存在は認めない。画一的なやり方では、才能は開花しないというメッセージを感じました。
抜群にテンポがいいです。妹の危機、使い魔の出現、魔女との契約と手際よく進んでいく。文体もムダが省かれていて、世界観に合っている。必要以上の心情描写など冗長になりがちな要素を排しています。場面によっては、アッサリし過ぎに感じる両刃の剣ではありますが……。ストーリー面でも、親友の今後や“呪われた人間”など、気になる展開が多い。今後、“魔法少女”モノとして、どんな独自の世界を築くのかに注目しています。
麻希は“弱小魔女”。自分ができる魔法を広げようと修行に取り組む。基本的には「OLライフ、時々魔女」の生活。大きな事件も、対立する組織もありません。でも、仕事の傍ら、魔法で少しずつ、人の役に立とうと奮闘する彼女の姿は清々しい。仕事や恋の悩みも丁寧に描写されています。アイテムを届けるシステムや、サロンなど、現代社会で魔女のコミュニティを成立させるリアリティも十分でした。
つねに魔力を注ぎこまれるため、亜梨紗と感情を共有し続ける鉱物テクタイト。でも、自分だけの感情が生まれた始め、人間に近づいていく。文字表現に適した“感情”の描写が素晴らしいです。整った文章で読みやすい。亜梨紗の抱く“不穏な感情”は何か。その興味と共に読者はストーリーを追います。彼女の過去をテクタイトと知りながら、ロマンティックなラストシーンへと辿り着ける作品でした。
進路に悩む華乃が、思わぬきっかけで、魔法使いを選択する。魔法使いの血筋だから家業を継ぐ、というニュアンスではなく、やりたい道を見つけた少女。健気で芯が強い華乃を、成長を見守りたくなるヒロインに描けています。異世界ではなく、現代で職業としての訓練を積んでいく。だから、受験勉強も両立させる。魔法は万能ではないが、社会から迫害される存在でもない。華乃がどんな魔法使いになるのかが楽しみです。
魔術が受け継がれてきた南米の狩猟採集民。高校生の俊介は父に連れられて、彼らを訪ねます。突然、火の気のない場所で焼死体になる女性。一見、食い合わせが悪く思える魔術とミステリーを作者は見事に料理しています。魔術の村の殺人を、主人公が科学で解き明かすロジックに納得です。意外な犯人と、さらに判明する悲劇的な真相。ミステリーとしても、異文化との友情のストーリーとしても成立していました。
魔女VS“魔女狩り”軍事組織。三浦半島で繰り広げられる壮絶な暗闘。標的となる少女達の各能力の名前や、舞台となるハーブ園など、殺伐さだけではなく、優雅さを取り入れた独自の世界観が描けています。合間の「お茶会」を、魔女の歴史や、キャラの背景を説明する場面として効果的に使っていました。敵味方、愛憎が渦巻くバトルの末に、少女が大人になっていく物語は、せつない余韻を残します。
一見、エロ要素多めになりそうな題材なのに、非常に抑制が効いています。間違って呼び出したインキュバスに一目ぼれされる祐真。周囲に淫魔の存在がバレると彼が異世界に連行される、というルールが、物語を面白くしています。魔術を使い放題で、主人公を助けるわけにはいかない。さらに淫魔同士の恋の鞘当ても発生。物語を盛り上げる枠組みを作るのに長けています。淫魔とBLの要素をハイレベルで融合した作品でした。
演出上手な作者です。ひとつの状況をほどよい興味を引く形で終わらせる。次の場面で、その場で驚く事実があったことを提示する。ギョッとさせる手法に長けていました。願いをかなえてくれる「微睡みの魔術師」の都市伝説。主人公の夢女は、それが事実であると知っていた。真実を追いかける記者、猪狩。政界を巻き込む陰謀もあり、次々と犠牲者が出てしまいます。次のページをめくらせる“物語力”がありました。

募集概要

良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン」!! 【イベントの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞作品は、エブリスタ編集部との質疑応答 ・入賞作品以上は完結後に、「完結特集」へ掲載 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このイベントに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)

募集テーマ

第三回目のテーマは「現代の魔法/魔術」です。 ★お星さまにお願いすると、すべてが思い通りになるの。今日は何をお願いしようかな? ★バーのマスターから不思議な道具をもらい……。 ★おばあちゃんから教えてもらったおまじない。その内容とは? ★見たことのないケモノから、魔法少女の契約を迫られて! など、現代や、現代に近い世界を舞台にした「魔法/魔術」のどちらかが出てくる小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!

スケジュール

・募集期間: 2018年10月22日(月)17:00:00 ~ 2018年12月23日(日)23: 59: 59 ・最終結果発表: 2019年2月下旬予定

大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・完結or8万字以上執筆でエブリスタ編集部とメールで質疑応答3往復まで※1 ・完結後に特集掲載※2 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※2 入賞 5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※2 佳作10作品以上 ・作品へのアドバイス ※1受賞者からの質問メール1通に対し、エブリスタ編集部から返信することをもって、1往復とします。1通のメールに含まれる質問数に、制限はございません。質問の受付は、受賞から半年以内とさせていただきます。 ※2特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。 ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。

応募要項

・文字数は20,000文字以上 ・20,000文字を読んで選考、作品へのアドバイスをいたします。 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びにエブリスタ内の公式イベント及び他サービス等の投稿イベントで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。

コンテストの注意事項(必読)