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三行から参加できる 超・妄想コンテスト  第118回「バケモノ」

 今回は応募数も多く、いつも以上にレベルの高い作品が集まったように感じました。テーマがテーマだけに、ホラー・ミステリ・サスペンス的な作品が多く、いじめや容姿を扱ったシリアスな作品が目立ちました。  その中にあって頭ひとつ抜け出したのは、「バケモノ」がどのようにバケモノなのかをじっくりと考え抜き、作り込まれた作品であったように思います。

大賞(賞金3万円+選評)

家族の病を治す青肝を手に入れるため、瘴気漂う魔窟へと足を踏み入れた青年の運命は? 無謀な挑戦……禁じられた場所を突き進む緊張感と絶望感とが読み進めるにつれて高まっていく大迫力の作品。ラストも美しく、まるで一本の映画を観た後のような満足感で読み終えられます。

準大賞(賞金2万円+選評)

あやかしの住む街で売りに出された人間の子供。影のあやかしである千蔭は、なぜだかこの子を助けたくなって借金をしてまで買い取ろうとするのだが、一筋縄ではいかなくて!? 濃密で残酷な「あやかし」の世界観にどっぷり浸れる作品。どんでん返しもあり、逃亡劇にハラハラドキドキさせられます。キャラクターの過去など細かい設定も魅力的でした。

入賞(賞金1万円+選評)

召喚者の望みを叶える代わりに命を奪う邪神。彼を呼び出したのは、人に尽くす奴隷として生み出された「合成人間」で……。空虚な時間に飽きていた邪神と、知能に優れながらも人間に逆らえない合成人間の出会いから、物語が思ってもいなかった方向にドライブしていくスリルを味わえました。

佳作

芸術家を志しつつも壁にぶち当たってしまった若者が、耄碌した老人から聞かされたのはある天才と同じ時代を生きた若い芸術家の物語で……。短い中に創作の希望や絶望、葛藤が詰め込まれています。読後、まじまじと表紙を見てしまうこと間違いなしです。
狐でありながら人間並の知性を持つ主人公は、ある事件を機に己の存在意義を見出していく。種の中でも特異な存在であるがゆえに抱えていた孤独。それを共有できる対象を見つけたときの、主人公の心情描写がとても印象的でした。
村の美青年に恋をした楠の精がとった驚きの行動とは……。まるで昔話の童謡を思わせる古典的な展開が、バケモノというテーマとも合いまって、新鮮に楽しめました。悲劇にもかかわらず、すっきりとした読み口です。
とある坂道で泣いている少年に声をかける主人公。しかし、彼は「モンスター」だった! コメディタッチで進む物語のなか、天才少年が仕掛ける頭脳戦に翻弄される主人公の姿に思わず笑ってしまいました。テンポがよく、主人公の独白で仕掛けられるツッコミも面白いです。
暴力にまみれた世界で、美しい幼なじみの復讐劇を止めようとする主人公。しかし、彼女の肉体には別人の魂が宿っていて……? 奇抜な世界設定が強く目を引く作品。命を奪うことにあまりにも躊躇がない登場人物たちの「バケモノぶり」にぞっとさせられます。

超短編賞

ホラーと思わせてのラブコメディ。口裂け女であることをカミングアウトした奥さんは……!? ラブラブな雰囲気が伝わってきて、色っぽい文章も面白く、心が温かくなりました。

続きが読みたい賞

バケモノと呼ばれる強面の騎士と、同じくバケモノ扱いされている女性治療師の出会いの物語。互いに不器用なキャラクターが魅力的で、なんともいえずキュンとくる距離感やシチュエーションが素敵でした。この先の話も読んでみたいと思わせてくれます。

トンデモ賞

「オオカミが人間を食べる際は丸呑みにする」というよくある構図に、新しい解釈を入れ込んだ野心作です。神の一族でありながら人間に蔑まれ、徐々に人間を食らうことに快楽を覚えていくオオカミたちの悲しい姿。

優秀作品

スケジュール
・募集期間: 2020年1月15日(水) 12:00:00 ~ 2020年2月16日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2020年4月上旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! 三行だけでも中編小説でも、妄想を炸裂させた文章ならなんでも応募できるコンテスト、 第118弾です。 今回のテーマは、「バケモノ」です。 どこかに必ず「バケモノ」が登場する妄想を投稿してください。
・化け物が出ると噂の廃墟で肝試し。そこで出会った化け物の正体とは? ・玄関に捨てられていた子供を育てることに。けどある日、角やしっぽが生えてきた! ・人を化け物にする呪い。信じていなかったけど、恋のライバルに試してしまい…… ・不世出の天才発明家。人々に崇められながらも、陰では化け物と囁かれていた。
化け物というと恐ろしい半面、昔話などで親しみ深い存在でもありますよね。 そんな「バケモノ」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

次回予告

次回、妄想コンテスト第119回のテーマは「写真」です。 本コンテストと平行する形で2020年1月29日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第119回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

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