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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第132回「〇〇、はじめました」
今回はお題の消化が皆さんとてもうまく、自然な形で何かの転機を描いた作品が集まりました。さりげない日常のワンシーンであっても、何かをはじめるための心の節目があるのだと感じさせてくれるような、さわやかなお話が集まりました。

大賞(賞金3万円+選評)

波風が立たない人生がいい。そう考える少年と少女が、なんとか楽に過ごしたいと企んで図書委員になるが――という始まりも爽やかでつかみが抜群です。遠回りして王道の青春ものの気持ちよさを味わえました。甘酸っぱいラストも素敵です。

準大賞(賞金2万円+選評)

罪を犯し、長く刑務所にいた老人が、独りその罪を償っていく……。主人公の老人と、唯一彼を理解する少女の対比が鮮やかで、哀しいながらも心に残る、希望のある物語です。寓話のような切なさと悲しさもありながら、こんな光景が日本のどこかにあるかもしれないと思わせてくれるリアリティもありました。

入賞(賞金1万円+選評)

「世界がお前を殺そうとしている」と言って主人公を助けた謎のおじさん。強い掴みに、畳み掛ける展開、そして謎が明かされたときはあっと声が出る感動がありました。勢いがあって一気読みさせられること必至です。

佳作

異性の友達同士、という微妙なバランスの関係。その綱渡り感に、微笑ましくもハラハラさせられました。最後調和が崩れ、新しい絆が始まるという終わり方の幸福感、世界が広がっていく感覚がとても心地よかったです。
ストーカー男による気色の悪い日記、という体裁です。それだけでも読んでいて不快感にぞわぞわさせられるのですが、最後にある仕掛けで話がぐるりと反転し、さらなる恐怖を呼び覚まします。短編ならではの面白さがありました。
主人公の少女と、イケメン科学部長が超強力接着剤で繋がったことで、様々な騒動が……。王道的ラブコメです。コミカルでテンポがよく、ところどころほろりとさせられ、最初から最後まで楽しく読まされました。
オタクであることを気にしている主人公。恋、好きだったものを断捨離してしまった悲しみ、新たな気づきと成長という、オタク社会人版の青春物語ともいえる一篇です。小さな心の揺れ動きが共感を呼びます。
恋人同士の関係は今日で終わり……という二人のただならぬ切ない雰囲気に、胸を苦しくさせながら読み進めると……。多くはネタバレになるので語りませんが、今回のテーマの消化の仕方に一本とられた、と思わされました。
お嬢様のオタク姉妹。オタクあるあるをネタとしたコメディとして笑いながら読めること間違いなしです。それにとどまらず距離ができていた姉妹がお互いへの理解を深めて距離を縮める、ハートウォーミングな展開にほっこりさせられました。

超短編賞

誰もがこんなふうに考えたのではないか、という2020年の夏の気持ちを描いたエッセイ的作品。シンプルにまとまっている点と、素朴ながら多くの人に共感を呼ぶのではと感じたため、この賞にノミネートいたしました。

続きが読みたい賞

認知症の父親とアルコール依存症の兄を持つ男は……。つらい現実をこれでもかと描き、最後に発散させます。男の現実パートが非常に真に迫っていたため、発散の部分をわくわくしながら読み進めました。しかし、その発散が短く終わってしまったので、さらなる発散を見せてほしい、また、別の人間の発散もシリーズで読みたいという思いからこの賞にノミネートいたします。

トンデモ賞

該当なし

優秀作品

恋愛 完結
11分 (6,347文字)
スケジュール
・募集期間:2020年8月12日(水) 12:00:00 ~ 2020年9月13日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2020年10月下旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第132弾です。 今回のテーマは、「〇〇、はじめました」です。 どこかに必ず「〇〇、はじめました」のシチュエーションが登場する妄想を投稿してください。
・厳しい修行の末に辿り着いた至高の一品。俺は自信を持って一枚の紙を貼る。「冷やし中華はじめました」 ・バツイチ子持ちの彼女と結婚。始まった父親としての日々は、わからないことだらけで…… ・今日からはじまる一人暮らし。けど新しい部屋に、見知らぬ誰かがいて……?
おうちで過ごす時間が増え、何か新しいことを始めた方も多いのではないでしょうか? そんな「〇〇、はじめました」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

次回予告

次回、妄想コンテスト第133回のテーマは「私が泣いた理由」です。 本コンテストと平行する形で2020年8月26日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第133回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト