このコンテストは受付を終了しました

未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「推し/お気に入り/応援」

大賞

場面転換と時間の経過の見せ方が洗練されています。主人公の嘆きや驚きから始まり、説明的にならずに、シチュエーションを読み手に伝えていました。ストーリー展開に“ドライブ感”があって引き込まれます。浮気の発覚、知人の危篤、アイドルとのサプライズの出会いと流れがほとばしっています。浮気した彼氏を見返すリベンジにアイドルが協力してくれるという展開にリアリティが生まれるように丁寧に組み上げられています。

準大賞

心地よいリズムの文章で語り出しから読みやすいです。推しである賢人の乙女男子ぶりを表現する比喩やディテール描写も巧みです。ロケ現場で賢人の特製ドリンクを飲んでしまい、とんでもない出来事に巻き込まれるありさ。ふとしたことから禁断の世界に入り込んでしまう恐怖がじわりと伝わります。謎を解明するために、事実を基にした小説をネットで公開する手法は納得力がありました。今後、ありさと賢人の関係がどう変化するのか楽しみです。

入賞

主人公と二次元美少女配信者るりの“中の人”が出会うまでの導線が素晴らしいです。人生のどん底にいた芦尾は彼女の相談コーナーで厳しい言葉を浴びせられながらも救われます。るりを一生推すことに決めた芦尾ですが、突然引退してしまうるり。最後になにかしてあげたいと懸命に動く彼の姿が健気です。その誠実で一途なアクションが運命の人まで導いてくれます。読んでいて心地よさを感じる、ほどよくリアルな温度感がありました。
毎日拝んでいた野球漫画の複製原画から推しキャラ・高瀬が現実に出現。25歳OLの夢乃にとって、推しキャラとの尊い同居の幕開けです。普通をこよなく愛していた夢乃にも徐々に変化が見えるのがうるわしいです。のどかで楽しい毎日が続きながらも、野球の大会までに元の世界に帰す必要があるというタイムリミット設定が緊張感を生んでいます。突然スタートした高校球児との同居ライフに清々しいロマンスがありました。
アイドルの幽霊・優斗から「自殺じゃないことをメンバーに伝えたい」と頼まれる夏美。カチコミに行くメンバーを止めに行くとギア全開のストーリー展開です。推しではなかった夏美だが交流することで彼の素顔を知っていく。優斗の声が聞こえるのは彼女だけなので、第三者とのズレによるオフビートな笑いの場面が愉快でした。しかし、優斗の死に関わる問題に介入し、シリアスな展開も挿入され、バランスの良いエンタメに仕上がっています。

佳作

主人公の香苗は静かなスタンスでアラサーの地下アイドルを応援しています。ライブには行かないが、彼のSNSは欠かさず毎日チェック。日常の一部ではありながらも、情熱を注ぎ込んでいるわけではない。そんな彼女の淡々とした生活が過ぎていきます。乾いたトーンで語られていたストーリーに変化が表れるのは、後輩が新プロジェクトに抜擢される場面です。初めて溢れ出す香苗のナマの感情が胸に刺さりました。緩急の演出がとても効いています。
“推し”との距離感が絶妙でした。男女の距離が縮まりすぎず、適度な緊張感を維持しているのはラブコメの王道です。毎日決まった時間に“猫みたいなくしゃみ”をする比奈が気になっている音也。ほのぼのした謎が世界観を象徴しています。隣の席でのしぐさのすべてが“猫っぽい”のは彼女の魅力を全開にしていました。一見、変わらない日常を続けながらも、少しずつ比奈の意外性に気づいていくのはひと工夫あるストーリー展開です。
唯香がゼロからファッションインフルエンサーをめざしていくプロセスが面白いです。冒頭の面接シーンで、ファッションインフルエンサーとはどういう存在かがわかるやりとりが上手いです。さまざまな制約があり、人からどう見られるかのイメージが大事だと伝わってきました。ファッションに関する小道具、ディテール、描写が緻密です。憎い恋敵と同じ職業で奮闘することでリスペクトが生まれるのも彼女の成長を感じます。
大切な人からの日常の声かけは効果絶大だと伝わる作品です。ラインマンとは送電線を張る架線作業員のこと。地上百メートルの鉄塔に登る危険、作業の臨場感、用語・用具からくるリアリティが表現されています。過酷な日常を送る高槻を“ヒーロー”として応援してくれる存在が尊いです。同時に恋愛ベタの彼にエールを送りたくなります。告白場面がピークかと思われたストーリーを、その先まで起伏が用意されているのは見事でした。
力の国グランティスの次代女王であるグレスは、剣闘士のランセルと出会ってから人生が変わります。勝ち進む彼を推し活することで、自分のやるべきことにも向き合っていく。無類の強さをもつランセルとわかっていても、試合前にはハラハラドキドキする姿は健気です。また自分の公的な立場と、私的なサポーターの気持ちが揺れ動くのも伝わってきました。言葉が話せないランセルとのコミュニケーションの場面も心温まる描写です。
本業・オタクを自称する優依の日常が愉しいです。彼女の好きな「恋愛要素が一切ない乙女ゲーム」の世界観も緻密に構成されています。心の中では饒舌な彼女が現実では言葉が少なめ……。オタクトークをしたいけど、気持ち的にできないという葛藤は共感度が高いです。せっかくバイトの同僚が興味を示してくれても、うまく答えられない。モヤモヤしていると、そこから逆転し、思いもよらない展開になるストーリーに妙味がありました。
スケジュール
・応募期間:2023年6月5日(月) 12:00:00 ~ 2023年8月6日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2023年10月中旬頃予定
募集概要
良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン」!! 【コンテストの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞受賞者には、キングジム社の「pomera DM250」をプレゼント ・準大賞作品以上は完結後に、「完結作品特集」へ掲載 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このコンテストに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)
募集テーマ
第40回目のテーマは「推し/お気に入り/応援」です。
・二次元にしか興味のなかった私に、三次元の推しができた。リアルで会える彼に、恋をしてしまい……。 ・幼い頃からどこへ行くにも一緒のぬいぐるみが行方不明に。藁にも縋る想いでSNSで呟くと、想定外に拡散されて!? ・下駄箱に届く「応援しています」という差出人不明の手紙。確かめようとしても、なかなか正体が掴めなくて?
など、「推し/お気に入り/応援」の要素が登場する小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!
賞
大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・キングジム社「pomera DM250」をプレゼント ・完結後に特集掲載※ 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※ 入賞 3~5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス 佳作 10作品程度 ・作品へのアドバイス
大賞の方にプレゼント!
※ 特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。ご連絡を頂けなかった場合は、特集掲載できない場合がございます。 ※ 大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。
応募要項
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コンテストの注意事項(必読)