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真夜中のラジオ文芸部×執筆応援キャンペーン 「子育て/子ども主人公/幼児化」

大賞

家族が煩わしく感じる時もあります。でも、心の底から割り切ったり、突き放したりすることはできない。そんな少年トオルの繊細な想いが痛いほど伝わりました。祖父の介護のための同居生活に不満を感じるトオル。円滑なコミュニケーションが取りにくい相手の世話で、些細なストレスが蓄積していきます。意地悪を重ねる彼のギスギスした心。そんな過ちさえも、大きな温もりに包まれる姿をまっすぐ描いていて、胸を打たれました。

準大賞

赤子の姿の父親と、成人した息子。見た目が反転している親子のアイデアがユニークです。しかも、ストーリーの緩急のつけ方が上手い。流刑地に送られる楊鷹は、護送中に役人に嫌がらせの限りを尽くされます。その我慢が限界に達する瞬間、一気に活劇シーンへと突入する。人外の存在も現れ、入り乱れてのバトルは迫力があります。古代中国をイメージした世界観で、今後の親子の冒険が楽しみになる作品でした。

入賞

子どもらしい夢が詰まった作品です。ゲームのモンスターを実際に捕まえてみたい。夏休みを最初からリトライしたい。魔女と遭遇した小学生の光はその願いをかなえます。魔法の原理を、小学生にわかるように説明するので、読者も理解しやすい。時間が移動するけれど、ストーリー進行はシンプルなので、物語を追いやすい。良質なジュブナイルに仕立てています。夢見がちで、好奇心旺盛な光のキッズドリームを見守りたいです。
シズル感が満点の作品です。包丁の付喪神である「剣」。一流の料理人の彼が手がける料理には、素敵な香りが漂っています。視覚だけでなく、嗅覚、味覚に訴えかける多彩な表現。キャラの一口目の反応に共感できます。飾り立てた台詞ではなく、「甘い」などのシンプルな言葉が、読み手の胸に届く。そんな剣がネグレクトされていた少女を救います。彼が彼女の父親として、どんな料理を作り、どう育てていくのか注目です。
人間関係の距離感の描き方が抜群です。小学六年生の灯里の両親は、それぞれが浮気をしている。そのため彼女は厳格な祖母に預けられます。毎日のルールを与えられ、反発する灯里。摩擦と衝突があって、相互理解にいたり、強い絆が生まれるプロセスの描き方が丁寧でした。作品の長さに比して、エピソードを多めに詰められています。どれもストーリーの流れに沿って、強弱をつけて語られ、ドラマに厚みが増していました。
最近は聞かなくなった「探検」というテーマにこだわった素晴らしい作品です。未知のエリアに挑むロマン。子供にとっては多くの場所が、探検にふさわしいとあらためて気づかせてくれます。事前のリサーチや仲間を信頼すること、メンバーをサポートすることもすべて探検だと多角的に見せているのも上手い。小学生最後の冒険は「神隠しの天狗岩」。「確実に成功する探検なんてつまらない」の台詞が、とてもイカしていました。

佳作

主人公のゆうこには子育て、仕事、闇とのバトルの3つの局面があります。それぞれのフェーズに彼女が克服すべき課題がうまく設定されていました。事故により死ぬ運命だったゆうこは“鋼鉄のひと”として、かりそめの命を得ます。その代償の重みを背負う彼女には、母親と戦士の両方の強さを感じました。支え合う家庭もしっかり描いています。頼りなさげに見えて、非常時には心強いタモツは好感のもてるキャラクターでした。
両親の離婚によって、心がささくれだっている貴紘。小学校で浮いている存在の彼に対するクラスメイトの反応がリアルです。遊びで始めたこっくりさんで、本当に霊を呼び出してしまい……。日常の描写から、徐々に緊張の強度を増していくので、場面ごとに読者が感情をのせやすくする演出が上手い。唯一、貴紘が小学生にしては、大人びすぎてる部分は少し気になりました。でも、読みやすい文章で、楽しい作品です。
小学5年生の晋。彼は、父の仕事で転校をくり返す生活に不満と悲しみを抱えています。巧みな内面描写で、やるせない心情があますところなく伝わります。行く先々での“期間限定”の友人との別れ。ついに晋が優等生の仮面を脱ぎ捨て、感情を露わにする場面は臨場感があります。そして、全国の友達とつながるための夢を見つけるのは素晴らしい。各エピソードを象徴する「花」の使い方も洗練されていました。
魔法と子育てを修業中の魔女見習いが主人公です。マーガレットは王子の命を救い、彼の護衛と子守を任されます。なんとパートナーは王子を狙った暗殺者。波乱が起こりそうな緊張感のある設定です。でも基本的には、愉快でハートウォーミングなストーリー。暗殺、陰謀、裏切りなどを描きながら、温かいテイストに仕上げています。寛容さや、人を許すことや信じることの大切さがメッセージとして伝わってきました。
主人公の美優を、読み手がエールを送りたくなるヒロインに描けています。高校時代の妊娠。しかも、フリーターである父親は無責任な態度。美優にとって過酷な導入部ですが、愛する人に裏切られても、恋するトキメキを失わない。乙女と母の強さを兼ね備えている。人生に多くの可能性を見出そうとするシングルマザーのアクティブな姿は心を揺さぶられます。温かく、明るいトーンの1人語りの文章も読みやすいです。
発達障害をもつ蓮の父親・真生。劇中で「子育ては体力勝負」と語られるように、蓮を育てるため孤軍奮闘している主人公。彼の前に、幼なじみの葵が現れることから物語は動き出します。親子をサポートする魅力的な善人キャラ達。そんな人格者なのに恋に陥ると、我を忘れて滑稽な行動を取る姿がリアル。バチバチする恋の鞘当ては傍から見ると愉快です。複雑な感情の糸が絡み合う濃厚なドラマの行方が気になります。
転校生の芦屋を案内するための小学生5人の自転車旅を綴っています。優等生、ガキ大将、ゆるキャラにお調子者など、各キャラの個性が豊かです。坂道、トンネル、公園を通るごとに、純朴な少年達の心の距離が縮まる。“秘密基地”は王道ですが、今作ならではのひと工夫で見せていました。終盤に明かされる衝撃のサプライズ。タイトルに込められた意味が理解できます。もう2度と返らない少年時代を見事に切り取って描いていました。
小学生が学校で殺される。しかも、容疑者も小学生という衝撃的なスタートです。短期間で驚異的な成長を見せる「ハヤスギ」。神様を自称し、いじめられっ子に力を貸す「スメシン」。ファンタジックな設定が、必要以上に生々しくならないようにストーリーを緩和しています。容疑者、被害者遺族、教師、警察とめまぐるしく視点が移る。読者にさまざまなアングルで事件を見せてくれました。ドライで硬質な文体が作品世界とマッチしています。
孤島に集められた少年少女が、主催者の出す難問に挑戦する。選ばれた7人はいずれ劣らぬ名探偵。劇中で提示されるクイズがハイクオリティです。その謎解きをするロジックが明快で、心地よいテンポで進みます。とくに主人公が他とは違う頭の冴えを見せる演出が素晴らしい。子供キャラばかりゆえの、稚気に溢れるコミカルな場面も挿入されていて飽きません。有名作家や推理用語をもじったキャラのネーミングセンスも絶妙でした。
ヒロインの設定がユニークです。保育園に勤めているのに子どもが苦手な事務員。園の業務内容が精緻に描きこまれています。そのため、彼女の目を通して、いかに保育士が細心の注意をはらって園児に接しているかが伝わってくる。ヒロインは保育園の“座敷童子”的な存在の「ゆう」と出会う。ゆうを園に馴染ませようと孤軍奮闘するヒロインがいじましい。ゆうとの交流を育みながら、彼女自身も成長していく過程が丁寧でした。
児童虐待対策班に配属された神代。彼は児童相談所に駆けつけた時、保護者から暴力を振るわれている福祉司・津曲を助けます。福祉司と警察官ではトラブルに対する対処が違うのを巧みに見せていました。でも、身体を張って、弱いものを守る姿勢は共通している。端正な文章でストーリーを滑らかに進めていました。2人が力を合わせる場面が楽しみです。津曲からの手紙で止まった時間が動き出す冒頭も魅力的でした。
少女がひとつ大人になる物語です。主人公のカナは父親の海難事故での死を受け入れられません。11歳にはつらすぎる現実。父親への思慕の念がせつなく伝わってきます。そんな彼女の心を癒してくれる半魚人の“ダーちゃん”。しかし、それはカナの村を襲った悲劇と恐怖の存在とつながっていた……。カナの見る世界と、大人の現実との対比も巧みに演出されています。テンポよく、起伏のある面白いストーリーでした。
募集概要
良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「真夜中のラジオ文芸部×執筆応援キャンペーン」!! 【コンテストの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞作品は、「真夜中のラジオ文芸部」にて一部朗読 ・準大賞作品以上は完結後に、「完結作品特集」へ掲載 あなたの小説を、有名声優に朗読してもらえる大チャンスです! 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このコンテストに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)
募集テーマ
第14回目のテーマは「子育て/子ども主人公/幼児化」です。
・3歳の我が子は全然泣かない上に、教えていない難しい言葉を話す。天才なのでは!? ・小学生最後の夏休み。自由研究で友達と、学校に出るという幽霊を捕まえることに! ・タイムマシン実験の事故で、幼児の自分に意識が入ってしまった。どう誤魔化そう……
など、「子育て/子ども主人公/幼児化」のいずれかが出てくる小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!
スケジュール
・募集期間: 2019年9月17日(火)12:00:00 ~ 2019年11月17日(日)27: 59: 59 ・最終結果発表: 2020年1月下旬予定
賞
大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・「真夜中のラジオ文芸部」にて、作品の一部朗読※1 ・「真夜中のラジオ文芸部」パーソナリティ3名のサイン色紙プレゼント ・完結後に特集掲載※2 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※2 入賞 5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス 佳作 10作品以上 ・作品へのアドバイス ※1 朗読対象部分の選定、及び編集は、エブリスタ編集部にて行います。 ※2 特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。ご連絡を頂けなかった場合は、特集掲載できない場合がございます。 ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。
応募要項
・文字数は20,000文字以上 ・20,000文字まで読んで選考、作品へのアドバイスをいたします。 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びに エブリスタ内の公式コンテスト及び他サービス等の投稿コンテストで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。
真夜中のラジオ文芸部とは?

コンテストの注意事項(必読)