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三行から参加できる 超・妄想コンテスト  第111回「食べる」
ほっこり温かい食事を描いたもの、飯テロ作品、カニバリズムをテーマにしたホラーなど大変バラエティ豊かな回となりました。食べることが生活に直結していることを実感できる作品群です。

大賞(賞金3万円+選評)

彼女にカレーを作ってあげることになり、意気込んだ主人公は……。カレーという誰でも知っている料理を使いながら、ひとつひとつの食材にフォーカスすることで飯テロとして成功しています。いよいよ出来上がったカレーに対する彼女の反応、そしてエピローグへと、綺麗に物語の展開とオチがついていてたっぷり楽しめました。

準大賞(賞金2万円+選評)

夏奈の弁当を食べると彼女に惚れる。しかし、白岩は食べても効果がない。躍起になった夏菜は難攻不落の彼の舌を落とすため、弁当攻勢を仕掛けて……。登場人物たちの造形がよく練られていて、謎だった行動の理由がラストで納得できます。ほっこり笑顔になれる青春恋愛ストーリーです。

入賞(賞金1万円+選評)

食糧難で破綻した世界を救う希望の星への旅立ち。ここでは多くを語りませんが、ラストまで読んだら必ず二度読みしてしまうでしょう。動物を食べるべきではないと主張するヴィーガンの母や、弱っていく妹の存在も効果的にラストを引き立てています。

佳作

とても丁寧に描かれた良作です。舞台は知的障害者のための社会福祉施設。調理場面の業務を描写しながら、水面下では何かが起きそうな不穏な雰囲気を持続し、前向きながらも綺麗ごとだけではないリアリティあるオチにつなげています。
客が望む「思い出の味」を再現するレストラン。他にも同様のアイデアの作品はありましたが、今作はリアリティと真摯さにおいて抜きんでていました。幸せな食事を用意する裏にある社会の残酷さについても考えさせられ、余韻を残します。
いわゆるマックの女子高生の噂話から、都市伝説的な恐怖につながるホラーです。無駄なく、簡潔だからこそダイレクトな恐怖が心に突き刺さってきます。
最初から最後までハイテンションで突き進んだサイコホラーです。クローゼットに隠れて、家族の夕食を眺める泥棒。しかしその夕食の光景は異様で……。どうなるのかハラハラドキドキして一気読みさせられました。切り上げ方も余韻があって最高です。
絶望した主人公は拳銃を抱いて食堂に入る。ところが、注文と違う料理ばかりが出てきて……? 切れ味鋭い作品です。ストーリーに予測できないドライブ感があり、ぐいぐいと読まされました。最後はブラックながらも笑えます。

超短編賞

不穏な雰囲気で行われる会食。主人の側に控える猟犬は……。主人公の1人語りで、自然に状況が把握できる構成が上手く、意表を突かれるオチもあります。オチを知るとゾッとさせるセリフの数々がお見事。

続きが読みたい賞

自殺した友人に何もできなかったトラウマを抱える主人公。悪夢を食らう獏ネタは多くありましたが、この作品はドラマ性とテーマ性で抜きんでるものがありました。このテーマでもう何作か読んでみたいです。

トンデモ賞

巨大なクジラに呑まれた漁師という、おとぎ話のような壮大な物語です。腹の中で魚を獲ったりして、サバイバルの日々を送るが……? どうなるのかとハラハラ読んでいたら、まさかの展開に意表を突かれました。

優秀作品

恋愛 完結
14分 (7,914文字)

コメディ 完結
2分 (1,173文字)

ホラー 完結
6分 (3,067文字)
スケジュール
・募集期間: 2019年9月25日(水)12:00:00 ~ 2019年10月27日(日)27: 59: 59 ・最終結果発表:2019年12月中旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! 三行だけでも中編小説でも、妄想を炸裂させた文章ならなんでも応募できるコンテスト、 第111弾です。 今回のテーマは、「食べる」です。 どこかに必ず「食べる」が登場する妄想を投稿してください。
・好きな人に告白する為に痩せたのに「痩せる前の君が好きだった」。こうなったら逆ダイエットだ! ・どんな人にも美味しいと言わせる不思議調味料を手に入れたので、料理下手だけど店を開くことにした。 ・旅行中、現地でしか食べられないという郷土料理を食べた。すると身体に異変が起こって……
人の数だけ「食」があり、そこにはきっと悲喜こもごもな物語たちがあるはず。 そんな「食べる」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。

次回予告

次回、妄想コンテスト第112回のテーマは「その日私は出会った」です。 本コンテストと平行する形で2019年10月9日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第112回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト