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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第133回「私が泣いた理由」

涙が流れるシーンが物語の大きなかなめとなり、カタルシスを与えてくれる作品が多く集まりました。涙のシーンを劇的に描くためには、それまでのシーンからの伏線があってこそダイナミックで感動的な涙につながることがわかります。心を浄化してくれるような素敵な作品が多く入選した回となりました。

大賞(賞金3万円+選評)

徳川家康を空へと運ぶ不思議な椅子を作り上げる職人と少年の物語。歴史に記されることなく「あったかもしれないif」をエンターテイメントとして練り上げる手腕がお見事。ラストシーンは心が温かくなりました。

準大賞(賞金2万円+選評)

ろくでなしの父の元から逃げ出すことになった主人公は、最後の想い出として片思いの相手に関係を迫るが……。思春期ならではの素直になれない葛藤や、相手に対する想いなどが静かに、ときに情熱的に描かれています。少しビターな結末ですが、2人の未来も読んでみたくなりました。

入賞(賞金1万円+選評)

事故で昏睡した兄に導かれるようにギターを手にするようになった主人公は、音楽を介して兄の想いを見つめていく。兄の身に起きた悲劇から目を逸らそうとしつつも、他ならぬその兄が遺した楽曲によって前を向こうとする主人公のひたむきさに感動しました。ラストの楽曲名にもグッときました。

佳作

天使のような妹を可愛がるうちに生まれる、肉親への愛とは違った感情。想いを消化できないまま妹が嫁ぐことを聞いた兄の心の葛藤を切なく描いています。妹からの呼び方が名前から「お兄ちゃん」に変わった瞬間の衝撃と、余韻の残るラストが胸をえぐります。
互いに事情があって偽装結婚を始めた夫婦。目的を果たして別れの日が近づく2人の胸に去来するものとは? 共に過ごした時間がもたらす心情の変化と、運命的ともいえる過去エピソードが丁寧に描かれており、胸を打たれました。ラストの言葉も素敵です。
親戚の小説家・きいさんと交流するうちに、物語を作る楽しさに目覚めていく主人公。きいさんとの交流が薄くなり、執筆を辞めてしまった彼女だが……。主人公ときいさんの心情の描写が繊細で美しく、あっという間に引き込まれます。別離を経験して成長した主人公が前を向くラストシーンは、思わず号泣! 物語を作るノウハウまで盛り込まれていてためになります。
戦によって孤立した「楽園」に住まう聖女は、迷い込んできた青年と心を通わせ、楽園の外に足を踏み出すが……。泣きたくても泣けない人間たちの心の葛藤描写が印象的。負の感情を花の香りで癒す主人公の行動はまさに聖女そのものでした。ハーブなどのディティールも効いています。
友人に付き添って産婦人科へと赴いた主人公。彼女がそこで見たのは、赤子の……。テンポがよく、無駄を省いた軽妙な語り口が心地いいです。重いテーマを簡単に結論付けずに真摯に向き合っているところもよかったです。

超短編賞

ネット上の友人に、やや重ための相談をした主人公にかけられた優しい言葉とは? 抽象的な思考実験から、現実が鮮やかに立ち上がる様子が見事な作品です。「涙」は悲しい時だけではなく、嬉しい時にも流れるものだということをストレートに表現していてさわやかな気持ちになります。

続きが読みたい賞

鬼の力を秘めた主人公は、ある任務を帯びて学園に潜入する。しかし1人の転校生の出現が、彼女の任務に大きな影響を及ぼして……。人間が持つ醜悪な部分と清く美しい部分、その両面を描いた作品。転校生の心を救った主人公が、自らの心も救われていることに気づくラストシーンが印象的です。文章に非常に迫力があったので、シリーズで読みたい気持ちになりました。

トンデモ賞

恩人に託されたラーメン屋を守るため、金銭目的で誘拐に手を染めた主人公。しかし、さらってきた少年は感情が乏しくて……。ハードな話のはずなのに、唐突に織り交ぜられるコメディが絶妙。テンポのよさに笑わせられること必至です。

優秀作品

スケジュール
・募集期間: 2020年8月26日(水) 12:00:00 ~ 2020年9月27日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2020年11月中旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第133弾です。 今回のテーマは、「私が泣いた理由」です。 どこかに必ず「私が泣いた理由」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・浮気を疑って彼と喧嘩。泣いて怒る私に、彼はケースに収まった指輪を差し出す。私の涙の理由は、別のものになった。 ・仕事で理不尽に怒られた夜、普段そっけない飼い猫が甘えて顔をなめてくる。触れた頬は、知らぬ間に濡れていたらしい。 ・嫌いな相手に「箪笥の角に小指を連続でぶつける呪い」をかけたら、呪詛返しされてしまった!痛すぎて涙が……。
産まれて一度も泣いたことのない人はいません。その涙の理由とは、果たして……? そんな「私が泣いた理由」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。
注意事項
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。

次回予告

次回、妄想コンテスト第134回のテーマは「隠しごと」です。 本コンテストと平行する形で2020年9月16日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第134回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト