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未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「学校/友だち/放課後」

大賞

音色に指先で触れると、演奏者の感情が読み取れるヒロイン。音符が舞い踊る音楽室の描写は壮観です。本来、耳で聴く演奏をビジュアル的に表現する工夫になっていました。アンサンブル部なのに、アガリ症で力を発揮できないヒロイン。彼女は同じ能力を持つ先輩と出会い、弱さを克服していきます。部員同士の嫉妬や、主人公の葛藤、さらには先輩の驚異の正体など、最後まで読者の興味を引っ張ることに成功しています。

準大賞

写実の才能がありながら、絵を評価されない美空。木の下に立つ男子生徒をモチーフにした時から、彼女は何かを掴みかけます。自分の絵に足りないものを求め、才能の壁に挑む姿が瑞々しい。気づきを与えてくれた彼との恋愛ストーリーも同時に進行していきます。ようやく、人に伝えたい想いを見つけた美空。その想いを絵に描くことで、失望していた人に希望をも与えられる。前向きで素晴らしい話でした。

入賞

北海道の綿津見神宮。海。ガラス細工。ホタル。埼玉から引っ越したりんの目を通して、道内の魅力を紹介していく。巧みな色彩の描写で魅力を引き立てています。突然りんに浴びせられる「綿津見神宮に近づくな」の言葉。巫女のバイト、年上の男性への淡い恋心や、ライバルの嫉妬など多くのエンタメ要素で読者を飽きさせません。さらに後半、この世ならぬ存在の登場で加速度的に盛り上がりました。完成度の高い作品です。
中学の時に果たせなかった全国大会出場。その夢を香織は高校のソフトボール部でかなえようとします。気さくな沙紀がソフト部の話題を避ける。ソフト部に3年生がいない。読者の興味を引く謎の配置が秀逸。実態は“帰宅部”だと知ってからの香織の孤軍奮闘ぶりが丁寧に、熱く描けています。ストレートな青春部活物として楽しめる作品です。全国大会への道をどう切り開いていくのか期待しています。
書道の全国大会をめざす高校生の青春ストーリー。部員の確保、立ち塞がる困難、それを乗り越え、一丸となって夢に挑戦。能力が高いのにモチベが低い部員。未経験だがポテンシャルの高い部員。キャラの配置も申し分ない。部活モノの王道です。周囲を動かし、読者に共感される熱い主人公も描けています。まだ全国大会の前ですが、各人が書道パフォーマンスで個性を発揮する姿に期待しています。
異様に鏡の多い中学校。右半身だけの少女の霊。登校シーンで、主要キャラを紹介する手腕が見事。ホラー作品かと思わせて、友情のアクション小説のテイストが強かったです。鏡に引きずり込まれるアイデア自体は珍しくありません。今作では、水に写る時は不安定だというルールがあったり、鏡の中の住人になっても“味方”でいられるため、スリリングな攻防が描かれています。いじめっ子や、チャラいキャラなども含め、勇気と絆で対抗するクライマックスは素敵でした。

佳作

架空の“日本”における兵士・幹部養成学校の生徒の話。文章が上手なうえ、快適なテンポで読めます。一文ずつがチェーンのように連鎖し、キャラの心情やストーリーに引き込んでくれる。冒頭の一場面だけで香助、都香、羽柴の主要キャラの個性をあざやかに紹介していました。戦争の無情さ、現実の厳しさを提示しつつも、素敵な青春の夢を描くことを忘れない。読後に爽やかな気分にさせてくれる秀作でした。
放送部に入部した男女5人の1年生。彼らそれぞれの視点によって、放送コンテストの地区大会に挑むストーリーが語られる。初心者の三吉をはじめ、経験者、先輩に憧れるキャラ、人懐っこいキャラ、優等生の個性豊かな青春が爽やかでした。お昼の校内放送で日常風景を描き、大会への準備で王道の部活モノを描く。読みやすい文章で、放送部で青春を送る若者たちの毎日が綴られていました。
他人に見えない“過去のヴィジョン”が見える遼。その映像の少女と同じ顔の石膏像が美術室に倒れている。ミステリーとして最高の導入部です。12年前の少女達の殺人と失踪の謎に光が当てられる叢雲学園。物語は生徒と、刑事、さらには当時の関係者など複数の視点で語られていきます。そして明らかになる悲しい真実。情景描写が非常に達者な作者です。キャラクターの動かし方も巧みでした。
智秋は3人兄弟と“ハウスキーパー”の由宇の4人暮らし。ところが、事故で兄の深月と由宇の精神が入れ替わってしまった。慣れない高校生活にとまどう由宇。中身が別人のために起こるズレが、コミカルなやりとりを生み出しています。秘密を知る者と知らない者の違い、BL要素などもあって、かなり入り組んだ設定です。でも、基本的なストーリーラインがしっかりしているので、読み進められました。
男性恐怖症の梨呼が、通学途中に運命の出会いをする。王道の青春恋愛ストーリー。男子との距離感がわからない彼女の内面がリアルに描けています。梨呼と、親友の朝希、2人の男子を合わせた4人の恋模様かと思わせて、中盤から新キャラを投入。前半の主役達から、後半の主要メンバーにバトンタッチする流れが自然です。まるで、海外ドラマのシーズン1から、2への移行を見ているようでした。
殺人犯アリスについての同級生コメントを並べた冒頭から引き込まれます。成績優秀、容姿端麗の彼女がなぜ同級生を手にかけたのか。この謎が物語をグイグイと牽引していきます。アリスの恋の行方、ストーカーとの対決など、殺人事件に至る前も、目が離せない展開が続きます。いい意味で、全編に不穏な空気が作り、緊張感の持続に成功しています。最後に大技一本で、意外な着地を見せる今作はエンタメ要素に溢れていました。
「ねえ、聞いてる?」「もちろん、聞いてないよ。」頭脳明晰だが、人づきあいが苦手な主人公の祐馬。“青春の墓場”と呼ばれる生命化学部に在籍する彼の日常描写が楽しい作品です。「根暗でボッチな自意識過剰野郎」と面と向かって言われるマイペースぶり。化学の実験場面では、難解な用語や、耳慣れない単語を並べず、平易にわかりやすく書かれています。今後、化学グランプリにトライする彼らの活躍に期待します。
母校に赴任した主人公は15年ぶりに神崎と再会する。彼女は在学時代、主人公を自殺から救ってくれた。現在は8年前から学校にいる“特別な役割を担う存在”。どれも魅力的な謎なので、ストーリーを強く牽引しています。主人公と神崎の軽妙なやりとりも面白い。彼らは、女子生徒の命が危ない事件を解決するためにクライマックスで奔走します。一見、荒唐無稽になりかねないファンキーさを、バランスよい世界観にまとめている良作でした。
風采の上がらない教師と、高校3年生の千尋。淡い恋心を描いています。カップラーメンをすする彼の姿を見て、泣いて走る冒頭のシーンが印象に残りました。早朝に弁当を届ける。健気に続ける行為が2人の心も近づけていく。教師の妻、イケメンからの告白、2人の関係の目撃者……。不安定で壊れやすい10代少女の心を翻弄する展開が続きます。今後、千尋がどんな選択をしていくのか、連載に期待しています。
年齢も、性格もバラバラなのに放課後集まる男女4人組。彼らの個性や、ポップなやりとりが、作品の魅力の核になっています。本命の男女と結ばれるために、“疑似”でカップルを演じる2人。それぞれの思惑が錯綜し、単なる“仲良しグループ”ではありません。なにげない台詞でも、キャラの心情を察して、読者は楽しむことができます。今後の関係がどんな展開になるのか見守っていきたいです。
放課後の教室でこっくりさんを楽しむ女子中学生3人。「ひとり いけにえに つれていく」という答えを見て、楽しかった日常が終わりを告げます。誰の悪意だったのか。懐疑と不安によって人間関係が崩壊……。噴出する“秘めた思い”や、むきだしになる感情を丁寧に描写していました。傷つきながらも、友情を信じて“答え”を探す主人公達。最後は、せつなくて、温かい読後感を与えてくれる作品でした。
放課後の気ままな活動『ハートレスサークル』。部員達にゲームディスク『エターナルエンドレス』が送られてきます。“謎解き屋”の名を冠する主人公と仲間達は、フリーダムな性格の部長に翻弄される。タイトルの「オストラシス」とは“貝殻追放”投票を指す。民意で別れた彼女のその後は? 魅力的な謎が次々と提示され、ストーリーを追いながら、青春のほろ苦さも味わえる。巧みに伏線やミスリードが仕組まれている良作です。
学校に居場所があるけど、疎外感を覚えている伽音。彼女が“探し物”の相談のため、校内の「シバクロ探偵社」を訪れる。主人公がキャラと出会う描写が非常に丁寧で、それぞれの個性が手に取るように伝わります。物理的な悩み、過去からの枷と、閉じ込めた自己のすべてがひとつにつながっている。まだ探偵社は依頼に着手したばかりだけど、キャラの魅力、良質なストーリーが今後も楽しめそうです。

募集概要

良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン」!! 【イベントの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞作品は、エブリスタ編集部との質疑応答 ・入賞作品以上は完結後に、「完結作品特集」へ掲載 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このイベントに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)

募集テーマ

第五回目のテーマは「学校/友だち/放課後」です。 ★オタクな僕の友達はヤンキーばかり。なぜ? ★深夜の学校で肝試しをすることになった。そこで会ったのは……? ★放課後、図書室で勉強をしていたら、気になるあの人が現れて……。 など、「学校/友だち/放課後」のいずれかが出てくる小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!

スケジュール

・募集期間: 2018年12月17日(月)17:00:00 ~ 2019年2月17日(日)23: 59: 59 ・最終結果発表: 2019年4月中旬予定

大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・完結or8万字以上執筆でエブリスタ編集部とメールで質疑応答3往復まで※1 ・完結後に特集掲載※2 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※2 入賞 5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※2 佳作10作品以上 ・作品へのアドバイス ※1受賞者からの質問メール1通に対し、エブリスタ編集部から返信することをもって、1往復とします。1通のメールに含まれる質問数に、制限はございません。質問の受付は、受賞から半年以内とさせていただきます。 ※2特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。ご連絡を頂けなかった場合は、特集掲載できない場合がございます。 ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。

応募要項

・文字数は20,000文字以上 ・20,000文字を読んで選考、作品へのアドバイスをいたします。 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びにエブリスタ内の公式イベント及び他サービス等の投稿イベントで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。

コンテストの注意事項(必読)