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未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「神様/悪魔/あやかし」

大賞

人間の夢を飴玉にして売る「夢屋」。妖怪は夢を見ないから、人間の夢を手に入れる。ファンタジー感の溢れる素敵な世界観です。妖の国、西都の描写も美しい。妖怪は不死身ではない。人界では能力が落ちてしまう設定が、ストーリーを盛り上げる要素として機能しています。主人公の夢屋が、昔から現代まで、縦横無尽に活躍するのは痛快です。それにくわえて、毎回ホロリとさせる隠し味がある。文章も非常に巧みでした。

準大賞

山犬狩りに山に入った猟友会メンバーが全員首を吊った。災厄は町全体を崩壊の危機にさらすほどエスカレートしていく。携帯電話もインターネットもない昭和が舞台。アナログ度の高い恐怖を醸成しています。悪いことをすれば近所のおじさんに殴られる。盆踊りの曲はレコードでかける。過ぎ去った“時代感”の丁寧な演出に愛を感じます。文章もソフトな語り口がわかりやすく、おどろおどろしくも物語に引き込まれる作品でした。

入賞

陰陽師の秋成に召喚された女子高生の和泉。帝を中心とした都。フレンドリーでくだけた話し方をする貴族。式神が舞い、魔が跳梁跋扈する夜。我々の知る時代とは、ちょっと違う“平安の世”を見事に構築しています。ほのぼのした日常が、徐々にシリアスな展開へ。補佐役として付いていた美青年の正体も、世界の謎を解明し、なおかつヒロインの心を補完する憎い演出です。四神で珍しい1体の“推し”にもオリジナリティを感じました。
人間と神の温かい関係を描き、ホッとさせてくれる作品です。お祭りで迷子になった明香里を助ける少年の姿の天之御中主神。神様は小学生から中学、高校と、彼女の成長を陰ながら見守ってくれます。純真な想いを丁寧に描写しているので、10年後の再会が素直に読み手の心に響く。恋のライバルも登場し、ドラマを盛り上げます。明香里と神の双方が、お互いと出会ったことで成長する王道の恋愛ストーリーでした。
人から迫害される鬼でありながら、人を食らえない火白童子。ゆえに鬼の世界では“異端”として排除された。人間の世界で生活するため、次々と妖怪が起こす困りごとに挑みます。妖力を使い果たすと悪鬼になる“縛り”によって緊迫感のあるバトル。文章も見事です。町の風景や、人情の描写によって江戸の空気感が伝わってきます。仲間も増え、この先どんな展開になっていくのか楽しみな作品です。
人間社会に適応した“進化系ファントム”。主人公の吸血鬼と絡新婦は職業訓練校のスタッフ。彼ら2人のやりとりがユーモア多めで愉快です。しかも、他愛ない会話にも、後の展開の伏線が張り巡らされています。多彩なキャラが登場するが、キャラ配置が巧みなので混乱しません。コミカルなだけでなく、相容れない敵も現れ、スプラッター的場面もある。文化的背景の違う者との共生や、労働問題など現代的なテーマも織り込まれた作品でした。
非常に高いポテンシャルを感じました。ループする世界で、終末の度に美食を求めるナユタ。主人公は彼女のために持てる力を駆使して調理をする。終わりに向かっていく世の中で、ひたすら“食”にこだわるのはなぜか。“生きる意味”を問いかけています。サバイバルレシピや、味の表現にも独自のテイストを感じました。皆で味わった後は、また次の終末の物語へと移っていく。今後が期待できる作品です。

佳作

ヒロインは“常敗不勝”の弁護士。だから、八方塞がりのワケアリ被告人しか依頼してこない。最初からハンディを背負う。その不利な形勢をロジックの積み重ねでひっくり返す王道の痛快さがあります。死者の罪を裁く神が味方をしてくれて、彼女はそのポテンシャルを覚醒する。敵も人外の存在にスケールアップし、物語はエスカレートしています。フィクショナルな裁判ですが、それだけにエンタメ性は高い作品でした。
とにかく文章力が卓越しています。まず春子が無数の手に襲われる描写の臨場感は素晴らしい。「闇が、笑っていた。」などの擬人法にも切れ味があります。彼女は死んだはずのクラスメイトに助けられて、判子屋『現』へ。「身体を壊しただけでは、半分死んだだけ」という考え方は、読み手の心に刺さる表現です。魂が半分つながってしまったから、物の怪相手の仕事を手伝うのも納得いく流れでした。
“御魂”が見え、活用できる高校生タクト。謎の美女ひめに養子として引き取られるが、新しい家族も“異能力者”達だった。胸が躍る設定です。悪霊が憑いてしまった同世代の少女。ひめの失踪。次々に巻き起こる事件に対し、姉妹と反目したり、協調し合いながら絆を築いていく。ストーリー的には荒削りの部分もありますが、四姉妹のキャラが立っていて、彼女達とのやりとりが作品の魅力になっていました。
ただ「普通に生きたい」と願う美優。周囲に疎んじられる中、唯一優しかった親友を庇って死んだら、ヴァンパイアと化してしまう。自分が望む幸せからドンドン遠ざかるヒロインの内面を繊細に描いています。美女の姿を手に入れても「人間に戻りたい」と、自分の道を定める。「人間は愚かで浅はかだが、それでも魔物の目から見れば美しくて羨ましいと思うよ」というヴァンパイアの台詞。まさにこの作品のテーマそのものでした。
エッジの効いた作品でした。先の読めない展開の連続です。「赤い子羊」による猟奇連続殺人事件。高校生の主人公が手にする謎の古書『Junasaid』。恋人に迫る危機……。ストーリーを引っ張る要素が、刺激的でスリリングです。とにかく緊迫した状況の見せ方が上手い。ここぞという場面で、物語に強い“ドライブ感”をかけて盛り上げていました。ハードボイルドな世界観を構成する硬質な文体もマッチしています。
化生しているモノ達に囲まれて生きる一祢。家鳴や猫又、付喪神らと同居する日常が淡々と描かれています。たとえば、胴体のない人間の姿で現れた相手に驚くのではなく、「化けるならちゃんと化けろ」と注意する主人公。異なった文化を持つ他者と暮らす。多様性に適応するという現代的なテーマも感じます。過去編では、彼の祖父が戦時中に、なぜ妖怪達と共生する道を選んだのかが丁寧に描かれていました。
妖の力を封じた道具をレンタルする設定が秀逸です。解呪の道具、手順も緻密に組まれている。掟や取引、能力の対価などで主要登場人物の誰もが自由ではない。その“縛り”がストーリーを面白くする要素になっています。人間関係が少し入り組んでいますが、恋愛、バトル、謎とエンタメの要素を満載。古からの血脈の家族の話は、陰惨な展開になりがちですが、今作は深刻さと明るさのバランスが上手く取れていました。
高校生のヒロインの日常と、あやかしが暗躍するパートを書き分け、うまく緩急をつけていました。妖封寺の冴歌は、2尾の男に蹂躙される悪夢にうなされる。人狼に襲われる運命の日が段々と近づいてくる演出が巧みです。平穏に慣れていた家族が、突然、人間以上の存在と対峙しなければならない。その宿命を背負って立つ気高いヒロイン。王道の展開が熱く繰り広げられているので、さらなる物語を期待しています。
地上で出会った悪魔の蒼夜と、天使の天真。偶然がきっかけで、2人は人間の少女の“運命管理人”となってしまう。彼女の願いは「王子さまと結婚すること」。初期の設定が非常に魅力的です。利害や価値観、立場の違う2人が、彼女と同じ人生を送るストーリー。2人は傍観者ではなく、事情を知った彼女も巻き込んでドラマが展開します。天界サイドが融通が利かない分、ちょっと非情に見えるのも、よいバランスでした。
タイトルが、すでに平安時代の雅な世界観を醸し出しています。万結姫と小さい神様が出会い、恋愛や冒険をともに体験する。その過程には、片想いや失恋、本当の自分という普遍的なテーマが盛り込まれています。平安時代の公家が主な登場人物なので、身分違いなどの要素がスパイスとして振りかけられている。後半になると、生霊、物の怪、異界とファンタジー色が濃くなります。多彩な部品を集めてますが、手堅くまとめた作品でした。
獣人と化し、人を襲う母を見てしまう千景。連続殺人鬼の娘であることの葛藤が濃密に描かれています。「おまえもいずれああなる」という宣告。コンプレックス、母親への恐怖、自らも変貌する未来への不安……。重ねられていく心情描写に、読み手の胸はキリキリと絞られるでしょう。誰にも頼れない孤独の果てに、新たな世界を選択する決断に共感できます。獣人化を薦めるキャラも登場し、今後の展開も熱くなりそうです。
矢で射て「愛を奪う」キューピッドの設定が秀逸です。愛を育むのとは真逆の行為。でも、カップルを2人とも撃って“リセット”するので恨みは残りません。また神界へのハデス侵攻を防ぐためという大義名分もあります。能力発動時は全裸になってしまうお約束も、ほどよいコメディリリーフになっていました。心中しかけたカップルから愛を取り除いて救うなど、ヒロインらしい活躍もします。ピュアでポップなストーリーでした。
ヴァンパイアの血を4分の1持っている少女マナ。ふつうの人間よりは強靭だが、純血のヴァンパイアよりは弱い設定がユニークです。人の血を吸わない“白いヴァンパイア”は希少種だとか、人とヴァンパイアの間の子はほぼいないなど、世界が緻密に組み上げられています。さらに種の存在を脅かす“不滅の子”や、ヴァンパイアハンターなどが入り乱れて、物語を彩っている。読みやすい文章で今後が楽しみな作品です。

募集概要

良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン」!! 【イベントの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞作品は、エブリスタ編集部との質疑応答 ・入賞作品以上は完結後に、「完結作品特集」へ掲載 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このイベントに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)

募集テーマ

第六回目のテーマは「神様/悪魔/あやかし」です。 ★迷い込んだ神社。そこで出会った狐に、神様になってほしいと言われて……。 ★お金を借りた友人の正体は、悪魔だった!担保は自分の魂!? ★あやかしに狙われやすい体質の主人公。身を守る為に考えた秘策とは? など、「神様/悪魔/あやかし」のいずれかが出てくる小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!

スケジュール

・募集期間: 2019年1月21日(月)17:00:00 ~ 2019年3月24日(日)23: 59: 59 ・最終結果発表: 2019年5月下旬予定

大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・完結or8万字以上執筆でエブリスタ編集部とメールで質疑応答3往復まで※1 ・完結後に特集掲載※2 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※2 入賞 5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※2 佳作10作品以上 ・作品へのアドバイス ※1受賞者からの質問メール1通に対し、エブリスタ編集部から返信することをもって、1往復とします。1通のメールに含まれる質問数に、制限はございません。質問の受付は、受賞から半年以内とさせていただきます。 ※2特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。ご連絡を頂けなかった場合は、特集掲載できない場合がございます。 ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。

応募要項

・文字数は20,000文字以上 ・20,000文字を読んで選考、作品へのアドバイスをいたします。 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びにエブリスタ内の公式イベント及び他サービス等の投稿イベントで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。

コンテストの注意事項(必読)