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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第106回「ひんやり」
「ひんやり」そんな一瞬の感覚がテーマだったため、心情描写が細かく、冷たい何かに触れたときの皮膚感覚を再現してくれるような繊細なお話が集まりました。触れたのは好きな人の手だったり、幽霊だったり、はたまた……。瞬間的な感覚にこうもバリエーションがあるのかと思わせてくれる作品たちです。

大賞(賞金3万円+選評)

幼馴染の父親が死んだ。警察は幼馴染が殺したのではと疑っているようだけれど、彼には「完璧なアリバイ」があり……。 含みがあるヒロインの一人称、何も知らないでオロオロする幼馴染み、周囲の人たちが絶妙な配置で、一体真相は何なのかとても気になる仕掛けになっています。大変面白く読めました。

準大賞(賞金2万円+選評)

該当なし

入賞(賞金1万円+選評)

森で氷菓子を売るエルフの主人公。英雄的冒険者パーティーの優れた魔術師として有名な彼女が、冒険を辞めて氷菓子屋になったのはなぜなのか……。 長寿のエルフと、短命の人間、その間に流れるもどかしい気持ち。ちょっとした言葉に胸がぎゅっと締め付けられます。

佳作

夏。甲子園。マネージャー。キス。と、青春の甘酸っぱさとキュンキュンをぎゅっと詰め込んだような甘い作品です。
バイト先のコンビニ。冷蔵庫で二人きり。寒いけれど、つい「このまま閉じ込められちゃったらいいのに」なんて思ってしまった。 かわいらしい恋の物語ですが、ちょっとした場面のドキドキ感が強く、もだえてしまうようなラブストーリーになっています。
死を知らせる手紙を届ける配達人。主人公は自分が死ぬことを知らされた人にいつも聞いてしまう。「自分がもうすぐ死ぬと聞いて、どう思いますか?」 一見希望のない物語のようですが、実はすごくエールの込められたお話でした。
コーヒー喫茶「不夜城」。この店は真夜中を過ぎると、付喪神専用になる。 マスターの落ち着いた語り口が心地良いです。キャラクターがとてもよく、途中で出てくるクイズもつい考えてしまう、エンタメ性の高い作品でした。他にどんな付喪神がやってくるのか、そのお客さんとマスターがどんな話をするのか、他の話も読んでみたくなります。
男性にしておくのが持っていないような美しい容姿の上司。彼がいると、オフィスがいままでより寒い気がする……。雪女を絡めたオフィスラブストーリー。オチもすっきりしていて、キュンキュンと謎解きを両方楽しめる作品でした。
時は平安。氷屋が必死に運ぶ氷に込められた、おどろおどろしい怨念。語り口も相まって、背筋がゾッとするお話でした。平安時代ならではのホラーです。
四季がなくなり、いつも真夏のように暑くなってしまった世界。寂れたまちにひっそりと佇むその店は、ふしぎな小瓶を売っていた。 それぞれの小瓶に詰められた情景が鮮やかに描かれた、とても綺麗な短編です。

超短編賞

雪女とのほのぼのライフかと思いきや、このオチは予想できませんでした。切れ味が強い作品です。

続きが読みたい賞

エアコンが故障した暑い部屋で部屋で過ごす主人公たち。彼らがルームシェアをしているのにはある理由があって…。 雪女のキャラクターがかわいいです。おっとりめの主人公と神経質そうな同居人と、三人のバランスが良く、これから楽しい三人の物語が始まりそうな期待感に満ちています。

トンデモ賞

該当なし

優秀作品

11分 (6,450文字)

SF 完結
11分 (6,471文字)
スケジュール
・募集期間: 2019年7月10日(水)12:00:00 ~ 2019年8月11日(日)27: 59: 59 ・最終結果発表:2019年9月下旬予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で募集期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! 三行だけでも中編小説でも、妄想を炸裂させた文章ならなんでも応募できるコンテスト、 第106弾です。 今回のテーマは、「ひんやり」です。 どこかに必ず「ひんやり」が登場する妄想を投稿してください。
・エアコンが壊れた夜。寝苦しさにうなされていると、冷たい何かが布団に入ってきて…… ・友人と彼女の愚痴を言い合う休日。視線を感じて振り向くと、冷たい目をした彼女がそこにいた。 ・都会に憧れ上京した雪女。その特性を活かして始めた、驚きのサービスとは?
暑い毎日、エアコンの効いた部屋で小説を書いてセルフひんやりなんていかがでしょう? そんな「ひんやり」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの募集期間内に新規投稿された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、募集期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。

次回予告

次回、妄想コンテスト第107回のテーマは「人ごみ」です。 本コンテストと平行する形で2019年7月24日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第107回の募集期間内に新規投稿してください。募集期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト