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未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「仲間の絆」

大賞

人工太陽を百年に一度、創生する。それができるのは強大な魔法力をもった人間のみという設定がユニークです。科学で可能なことと、魔法でしか実現できないことを巧みに描写しています。バランスがとれた世界観を構築できていました。子供の頃、力を合わせて世界の危機を救うと約束したジンレイたち。過酷な運命を背負った仲間がいるストーリーは、エモーショナルで白熱の展開です。文章も整っていて、滑らかに読み進められました。

準大賞

痛快な冒険譚です。自由に海を駆け巡るカイ。豪快で、細かいことにとらわれない彼がとても魅力的な主人公にクリエイトされていました。海賊を退治した直後に、自分たちが“海賊だ”と誤認されてしまう。しかし、その結果、ヒロインにとって忌まわしい故国に向かう展開は、読者の興味を掻き立てます。次々に変わるロケーションを描く文章も上質です。豊富なボキャブラリーを駆使して、作品世界に豊かな恵みを与えていました。

入賞

お笑いの養成所で出会う対照的な2人。予測のできない動きや、感情のブレの面白さに惹かれて、コンビを組むのは説得力があります。相方同士の会話は、なにげない日常会話さえネタの掛け合いに見えるのは巧みな演出です。やがて、つくりものではなく、お互いの核にある面白さを引き出し合っていく。まさにかけがえのない“ニコイチ”の関係を築いていきます。同じ夢を追いかける彼らの行く末を見守りたくなる作品でした。
自分の最良の部分を引き出してくれる仲間に出会う。そんな多幸感のある作品です。生徒会に入ったヒロインは、知人が増えるけれど、なかなかペースを掴めない。才能に恵まれた陽キャの中で、ふと感じる引け目。ヒロインの心情には訴えかけるものがあります。しかし、彼らとの交流を通して、いままで気づかなかった良さを自分の中に発見する。自分の居場所も見つけていく。学園生活だけでなく、人生そのものを肯定する気分を与えてくれました。
ヒロインはバーレスクラウンジのダンサー。毎夜、プライドとやりがいを抱いてショーに臨んでいます。バレエと対比して、バーレスクの特徴をわかりやすく解説するのは上手い手法です。加えて、衣装や動きのディテールの書き込みで華やかさが伝わります。突然のアクシデントでショーコとハルの絆が深まるストーリーも素晴らしい。「自分に貪欲」なキャラばかりで、挑戦、挫折、チームの力が描かれた爽快な作品でした。
主役であるカーズ隊長がとても魅力的なキャラです。彼の過去と、現在の第二部隊のエピソードが交互に語られる構成。敵は、人を喰らう妖魔。ただし、彼らの部隊には高位妖魔に対して、有効な手段がなく、別部隊が来るまでの時間稼ぎがミッションです。その任務を遂行しつつ、カーズはなによりも隊員の命を尊重している。ジレンマを抱きつつも、現場で奮闘する戦士の姿をあますところなく描き込んでいました。
情景の描きこみが緻密で秀逸です。色彩、光、香り、動きなど多くの要素で組み上げられています。読者の脳裏にワンシーンがありありと浮かび上がる演出です。「なぜか水曜日だけ無口になる男子」のことが気になるヒロイン・有沙。クラスメイトでも直接は質問できない複雑な心境はリアリティがあります。反面、自分の気持ちにスイッチを入れたら、即行動に移す清々しさも描かれます。豊潤な青春ストーリーでした。

佳作

勇者の血筋を引くレイの親友が“竜魔王”だった。中軸をなす2人が特別な人間関係なので、単純な善悪の構図で描いていません。勇者としての信頼を失墜したレイが、いままで見えていなかった世界を旅するストーリーはダイナミズムに溢れています。「未熟な勇者」と自覚しているため、純粋に応援したくなるキャラ造形です。格差社会などにも目を向け、厚みのある世界観が構築されていました。先が読みたくなる壮大なサーガです。
破壊者と呼ばれる未知の巨大生物と戦う、選ばれた少年少女。動物を模したロボットを操る彼らが「アーミーチャイルド」。胸が躍る王道のストーリーです。幼少時から戦闘用に育成された彼らのプロの姿勢が描かれています。でも、初めてのバトルを経験して、戦友のリアルな死に直面し、少し人間的な感情が吹き出てくる。主人公の口数が増えていくことでもその変化を表現していました。ロジカルな文体も世界観にマッチしています。
17歳の目線で綴られたストーリーにリアルな温度感があります。身を焦がすような熱愛や、仲間とのデコボコした友情。主人公のポップな語り口によって、わかりやすく読み手に届きます。無料海外ツアーの途上で見舞われる飛行機の大破。機内の阿鼻叫喚の地獄には緊迫感があります。それまでの作品の空気を一転し、キュッと引き締めた見事な緩急です。予想外の島にたどり着いた彼らによる最悪の脱出サバイバルから目が離せません。
ワンカットの情報の盛り込みがとても巧みです。とくに冒頭のアクション場面は、手に汗握る迫真性があります。そのうえでキャラクターを動かしながら、この世界の状況を丁寧に読者に伝えていました。強烈な太陽と、一面の白銀の景色。過酷な自然と戦わなければならないデイ・ウォークに挑む7人の仲間。各人の個性が初登場でわかる工夫がされていました。成人になる通過儀礼を通して友情が育まれるストーリー展開に興味津々です。
緻密に組み上げられた工芸品のような作品です。風景の描写が巧みで、色彩も鮮やかに表現されている。リリィが妖精と楽園に旅立つ流れがナチュラルな展開です。最後の森の民として他の生き方を知らなかった彼女が見つけた、自分の目指す場所。挑戦と希望と夢を同時に手に入れました。とはいえ、旅は一筋縄ではいきません。別のコミュニティの相手に敵意を抱く勢力もある。偏見を乗り越え、種族や価値観の違う者同士の絆も盛り込んでいました。
ストーリーに疾走感があります。ホラー、ミステリー、青春、ファンタジーと千変万化する物語に、読み手が心地よく翻弄されます。人の死を予感する能力者のヒロイン。匂いや光、色、触感など五感を駆使した予期のバリエーションには生々しさがあります。次々とクラスメイトを喪う中、かけがえのない友達の死さえ感じてしまう。そして、人知を超えた敵の出現。新たな仲間を得て、自分の真の力を解放する展開はファンタスティックです。
「打倒魔王」を抱くホノンは世界を変える挑戦に失敗します。イラストバトルというユニークな対決法ですが、魔王が勝利するロジックには説得力があります。永遠の地獄である環境をはぐれた魔界人と交流するアパートへとポジティブに変換するホノン。異能力を持ち、夢ややりたいことがある住人は誰も個性が際立っています。冒頭で登場したメンバーが「ムイン荘」にどうやって集まってくるのか。今後に大きな興味を抱かせる巧みな構成でした。
緩急の付け方が秀逸です。シリアスな場面のあとには、フッと緊張を解いて和ませる。そしてまた引き締める。のどかな村のコミュニティの日常と、後の悲劇のメリハリが利いています。思いもよらない災厄に対して、逃げずに立ち向かう3人の仲間。彼らの活躍をバトルや、ミステリー要素を散りばめつつ描いていました。殺戮民族や異形が跋扈する“外界”へと挑む彼らが、次々と明かされる真実をどう受け止めていくのか見守りたいです。
王が50歳になった年に、次の王を国民から選ぶ。大波乱を予測させる設定です。物語への強い牽引力があります。ヒロインは果の国の最北の村に住む花梨。大人と認められたいがための背伸びした行動。環境によって人生を決定されないために抗う。王都に上る前に、集めなければならないアイテムがあるのは、見事な展開です。ライバルであっても、アイテム収集には力を合わせる必然性があります。花梨の得意分野も生きる上手い構成でした。
人類が空島に文明を築いた世界の話。未来ある子供のための養成施設ナサニエルの少年少女の絆が描かれています。平穏な学園生活に鳴り響いた突然の警報。非常事態の中、次々と出会うキャラクターの誰もが生き生きと描かれています。まさに百花繚乱です。昴が、正義感の強い主人公として軸になっているので、めまぐるしい展開でもストーリーがブレません。SF、ミステリー、青春と物語の構成要素も多彩でした。
短文と長文のリズムが絶妙な文体です。事象の説明と、主人公の心情のコンビネーションがピッタリでした。バンド内でダメ出しされていた主人公が叩いた軽口で、別のメンバーがキレる。生々しい緊迫感がありました。冒頭では、ダメな要素ばかりが目立つ主人公に共感できるのは、愛すべきキャラクターに仕立てているためです。そしてバンドメンバーそれぞれにも弱い部分がある。ぶつかり合って認め合う関係は素晴らしいです。
仲間の絆というテーマを真正面から描いた作品です。巨漢の化物が徘徊する実験場に監禁された3人の少年の脱出ゲーム。鍵を探して出口から抜けるというシンプルなルールを、複数のチームが競うことで戦略性を持たせています。そして、全員が科学の力で凡人にも魔法が使用できるブレスレットを着用。3人ともキュートな個性の持ち主なのも共感を高めます。読んでいて、心を高揚させるストーリーでした。
募集概要
良い作品を執筆したい!というあなたの気持ちをエブリスタが応援します! 「未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン」!! 【コンテストの特徴】 執筆意欲を応援するために、3つの特典をご用意しました! ・優秀15作品以上に、作品へのアドバイス ・大賞受賞者には、キングジム社の「pomera DM200」をプレゼント ・準大賞作品以上は完結後に、「完結作品特集」へ掲載 【こんな方にオススメ!】 書きかけの作品、眠っていませんか?  書きかけの作品も積極的に応援します!  眠っている作品、構想段階の作品でも、どしどしご応募ください! 昔書いた作品、アイディアはいいと思うんだけどなあ……  このコンテストに応募すれば、さらに良い作品にできるかも!?  ぜひ昔の作品にもう一度光を当ててみてください! どんな風に続きを書くか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。 書きたい気持ちに火がつくメディア monokaki(創作ハウツー)
募集テーマ
第24回目のテーマは「仲間の絆」です。
・入院する友達のため、いつか山で見た綺麗な景色を写真に撮ろうと、少年達は小さな冒険に出る! ・仲良し幼馴染の冒険者パーティ。けど一人が命が落としたことで、彼らにある”呪い”が降りかかる。 ・話題のゲームに「絆」という隠しステータスがあるらしい。けど通常のプレイでは上がらないようで……?
など、「仲間の絆」の要素が登場する小説を募集します。 次から次へとページをめくってしまうような、続きが気になるお話をお待ちしております!
スケジュール
・募集期間:2020年10月5日(月) 12:00:00 ~ 2020年12月6日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2021年2月中旬頃予定
賞
大賞 1作品 ・賞金3万円 ・作品へのアドバイス ・キングジム社「pomera DM200」をプレゼント ・完結後に特集掲載※ 準大賞 1作品 ・賞金2万円 ・作品へのアドバイス ・完結後に特集掲載※ 入賞 5作品 ・賞金1万円 ・作品へのアドバイス 佳作 10作品以上 ・作品へのアドバイス
大賞の方にプレゼント!
※ 特集掲載は、受賞から半年以内に完結した作品を対象とさせていただきます(投稿時に完結している作品も含まれます)。完結後、受賞連絡時にお伝えする宛先へご連絡ください。ご連絡を頂けなかった場合は、特集掲載できない場合がございます。 ※ 大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタ公式SNS等で配信、紹介等される可能性があります。
応募要項
・文字数は20,000文字以上 ・20,000文字まで読んで選考、作品へのアドバイスをいたします。 ・連載中の作品も応募OK! ・すでに完結している作品 並びに エブリスタ内の公式コンテスト及び他サービス等の投稿コンテストで落選した作品を、募集内容に沿うように再構成してご応募いただくことも可能です。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。
注意事項
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コンテストの注意事項(必読)